キャベツ。 キャベツ

キャベツメンチカツ by石原洋子さんの料理レシピ

キャベツ

原産地はヨーロッパです。 ヨーロッパ西部や南部の海岸地帯原産の植物から生まれました。 祖先となった植物は、やなどと同一のものであるといわれています。 当初は、現在のような丸い形ではなく、ケールのように結球していない形のものでした。 これをケトル人がヨーロッパに広めていく中で、現在のような丸い形になったといわれています。 13世紀には、イギリスで丸い形のキャベツが記録に残されています。 16世紀にはカナダ、17世紀にはアメリカに伝わりました。 中国へは陸路を通じて17世紀頃に伝わったといわれています。 日本へは、18世紀初頭の江戸時代にオランダ人によって長崎に伝えられました。 主に観賞用の葉ぼたんとして栽培されていました。 食用のためのキャベツの栽培が本格的に始まったのは幕末以降です。 最初は外国人居留地向けとして栽培されていましたが、明治初期に丸い形のキャベツが日本に持ち込まれ、東京や北海道で栽培が始められました。 第二次世界大戦後は食糧の増産と食の欧米化が広まり、生産量が急激に増加すると同時に、消費量も急速に伸びました。 現在では日本独自の栽培品種を中心に主要野菜としての地位を築いています。 春キャベツは、秋から冬に種子をまき、初春から初夏に収穫されます。 葉の巻きがゆるく、内側まで緑色をしています。 葉がやわらかいので、生食に向いています。 春キャベツは、外側の葉は巻きがゆるく、中心の葉は詰まっているものが新鮮であるとされています。 葉がやわらかく甘みがあることが特徴です。 秋キャベツは、春から初夏に種子をまき、夏から秋に収穫されます。 冬キャベツは、夏に種子をまき冬に収穫されます。 葉の巻きが固く、寒さに強いといわれています。 熱を加えると甘みが増し、煮崩れしにくいのでロールキャベツやポトフなどに向いています。 冬キャベツは、外側の葉が濃い緑色で、葉がしっかりと詰まっているものが良いとされています。 また、厚みがあり重量感のあるものが良品です。 キャベツには他にも、紫キャベツ、芽キャベツ、などの品種があります。 紫キャベツは、葉の色の紫色が特徴的なキャベツです。 この紫色はという色素で、酸にふれると鮮やかに発色するため紫キャベツはピクルスにも使われています。 また、生で食べるとパリパリとした食感が楽しめるため、サラダにも適しています。 芽キャベツは、サイズが2~3cmほどの結球する品種で、が豊富です。 煮込み料理や、シチューに適しています。 プチヴェールは、丸く結球しないタイプのキャベツです。 芽キャベツとケールの交配種で、栄養価が高く、甘くて食べやすいといわれています。 しかし、季節によって主要産地は変わります。 春キャベツは、千葉県、神奈川県、茨城県で主に生産されており、旬は3~5月です。 秋キャベツは、群馬県、北海道、長野県で主に生産されており、旬は6~11月です。 冬キャベツは、愛知県、千葉県、神奈川県で主に生産されており、旬は11~3月です。 芽キャベツは中国や台湾、ニュージーランドから輸入されているものがほとんどです。 キャベツには、ビタミンCやビタミンUなどの栄養が含まれていますがこれらは熱に弱く、水に溶けやすいという性質をもっているため、調理方法によっては簡単に失われてしまいます。 キャベツからこれらの栄養素をしっかり摂るには、生食が望ましいです。 また、キャベツに熱を加えてやわらかくし、かさを減らすことで食べる量を増やすことも、結果的に栄養素を十分に体に取り入れることにつながります。 また、煮込み料理やスープにキャベツを入れて汁ごと残さずに食べることで、汁に溶けだした栄養素まで無駄なく摂取することができます。 空気にふれたまま保存しておくとカビができやすいので、袋に入れ空気を抜き、冷蔵庫の野菜室で保存します。 また、切ったキャベツを保存する場合は、ラップで包むなどして空気にふれないよう工夫をします。 またキャベツ特有の成分として、ビタミンUが挙げられます。 キャベツの特徴は豊富なビタミンCで、葉を生で2~3枚食べることで、1日に必要なビタミンC量の50%以上が満たされるといわれています。 特にキャベツの外側の緑色の葉や、普段捨ててしまいがちな芯の近くには、特にビタミンCが多く含まれています。 丸く絞り出して焼いたシュークリームの生地は、キャベツの丸い形に見立てられているのです。 キャベツには、食物繊維をはじめ、ビタミンUやビタミンCなどの栄養素が含まれており、以下のような健康に対する働きが期待できます。 免疫力とは、細菌やウイルスなどから身を守る能力のことです。 ビタミンCは、体内に入ってきた細菌やウイルスなどを攻撃する白血球の働きを助けるとともに、自らも細菌やウイルスと闘い体内への侵入を防ぎます。 また、ビタミンCはの生成に不可欠な栄養素です。 コラーゲンが生成されることで、皮膚や骨、血管が丈夫になり、病気に対する抵抗力が高まります。 ヒトはストレスを感じると体内でビタミンCを大量に消費します。 体内のビタミンCが不足すると、ストレスに弱くなり、心身の不調にもつながります。 ビタミンCを摂取し、体内のビタミンC不足を解消することでストレスが軽減されます。 コラーゲンは、肌のハリを保つ働きを担っています。 さらに、ビタミンCにはシミの原因となるメラニン色素の生成を防ぐ働きもあります。 食物繊維は、ヒトの体で消化できない栄養素です。 そのため、腸に入ってきた食べ物を排出するためのぜん動運動を促し、便を体外に排出します。 血液をコレステロールでドロドロにすることなく、動脈硬化による脳梗塞などの病気を予防します。 そのため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防・改善することが期待されています。 胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは、自らの胃液によって胃腸の粘膜を溶かし、傷つけてしまう病気です。 はじめは胃や十二指腸の粘膜がただれてしまう程度ですが、進行すると胃や腸に穴があいてしまうこともあります。 ビタミンUは、胃腸の粘膜を修復するためにたんぱく質の合成を活発にし、傷ついた粘膜を治す働きなどがあります。 さらに、胃酸の分泌を抑えることで、胃腸粘膜の負担を軽減することができ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防・改善へとつながります。 ビタミンUは市販されている胃腸薬にも含まれていることが多い成分です。 そのような成分を含む食品に芽キャベツやケール、ニンジン、タマネギなどがあります。 緑黄色野菜を摂取することで、抗酸化酵素を活性化し、動脈硬化の原因であるLDLコレステロールの酸化を抑えることが、心血管保護に有効であると考えられています。 【2】キャベツなどのアブラナ属植物は発がん物質の劣化や減少させる酵素を活性化し、さらに活性酸素からDNAを守る働きのある成分を含みます。 キャベツなどのアブラナ属植物を1日に218 g摂取させたところ、F2-イソプロスタン濃度が低下したことから、キャベツがガンのリスクや酸化ストレスを減少させる可能性があることが示唆されました。 【3】消化性潰瘍患者に、濃縮キャベツジュースを22日間摂取させたところ、潰瘍に改善が見られたことから、キャベツが抗潰瘍作用を持つことが示唆されました。 【4】消化器官潰瘍患者13名にキャベツジュース(ビタミンU含有)を摂取させたところ、十二指腸潰瘍および胃潰瘍の完治日数が短縮しました。 ビタミンUを含むキャベツが抗潰瘍作用を持つことが示唆されました。 参考文献 ・荻野善之 野菜まるごと大図鑑 主婦の友社 ・内田正宏 芦沢正和 花図鑑野菜 星雲社 ・佐藤秀美 イキイキ!食材図鑑 日本文芸社•

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酢キャベツダイエットできれいに痩せる!酢キャベツの作り方・食べ方・美健効果まとめ

キャベツ

《栄養と働き》 キャベツはヨーロッパが原産地のアブラナ科の野菜です。 古代エジプトでは、キャベツには高い薬効があると信じられ、甘く煮たものがデザートとしてよく用いられていたといいます。 わが国には江戸末期に渡来しました。 ブロッコリーやもキャベツの仲間に含まれます。 晩春からにかけて出回ると、冬に出回る冬キャベツとに大別できます。 ビタミンUはキャベツから発見されたので、別名キャベジンと呼ばれ、胃腸の粘膜 ねんまく の新陳代謝 しんちんたいしゃ を活発にする働きがあります。 傷ついた胃腸の粘膜を修復するために必要なたんぱく質の新生を助けるので、胃腸のトラブルに強い味方となってくれます。 そのため、抗潰瘍作用 こうかいようさよう があり、胃潰瘍 いかいよう や十二指腸潰瘍 じゅうにしちょうかいよう に有効に働きます。 また、肝臓に余分な脂肪が沈着して起こる脂肪肝を予防する働きもあります。 のなかでもビタミンCが豊富なのも特徴の1つ。 キャベツを2~3枚、生で食べれば、1日の必要量の50%以上がとれてしまいます。 ビタミンCは抗菌作用があり、かぜの予防、疲労回復、肌荒れの解消に効果的です。 外葉の緑色の葉は、血液を凝固させ、骨を強くするビタミンKも含んでいます。 〈各種のがん抑制物質で何重にもがん予防〉 キャベツはアメリカの国立がん研究所によって提案された「デザイナーズフーズ・リスト」の中で、トップグループに位置づけられた野菜でもあります。 このリストは、がん予防効果の高い食品を順番に並べたものです。 キャベツには、強力ながん抑制物質であるイソチオシアネートやインドール化合物が含まれているのです。 さらに注目されているのは、発がん物質の活性化を抑えるペルオキシダーゼが多く含まれている点です。 ペルオキシダーゼは食品を加熱したり、調理する過程で発生する発がん物質の活性化を妨げる酵素で、キャベツをジューサーなどで絞って生ジュースにすると効率よくとることができます。 このほか、アミノ酸のリジンやトリプトファンも含まれているので、子どもの発育にも欠かせない食品といえます。 とくに老人性の健忘症に有効です。 老化にともなう足腰の弱りや耳鳴りなどの改善にも効果が期待できる野菜なので、高齢者の食事のメニューには最適の食材といえます。 《その他のキャベツ類》 <グリーンボール> キャベツの一種で、グリーンボールは銘柄名ですが、この種の総括名として常用されています。 あまり大きくならず、しっかりかたく巻いているのが特徴です。 カルシウム、カリウム、ビタミンCもキャベツを上回っています。 <レッドキャベツ> ビタミンCの含有量はキャベツやグリーンボールよりも勝っています。 も豊富で、100g中2. 8gを含んでいるので、便秘 べんぴ 改善に役立ちます。 <ケール> キャベツの原型とされる種類で、別名「葉キャベツ」とも呼ばれています。 ちりめん状のシワのあるカールドやシワのないプレーン種など、多くの品種があります。 カロテンが豊富で、ビタミンCも100g中81mgも含んでいます。 メラトニンという成分が他の野菜にくらべて豊富に含まれているのも特徴的。 メラトニンは人間の脳内の松果体 しょうかたい で分泌 ぶんぴつ されるホルモンです。 しかし、6歳をピークに分泌量が減っていくので、意識的に摂取したほうがよい成分なのです。 メラトニンは活性酸素を抑制する有力な抗酸化物質であることがわかっています。 抗酸化物質のなかでも、水にも脂質にも溶け、体内のあらゆる場所で活性酸素と戦ってくれる物質です。 そのおもな働きとして、血栓 けっせん 防止、コレステロール低下、乳がん予防、前立腺 ぜんりつせん がん予防などに効果があるといわれています。 また、体内時計を調整して、不眠症にも効果を発揮します。 <芽キャベツ> の原産地はベルギーのブリュッセル。 ふつうのキャベツの芽ではなく、キャベツの栽培変種です。 茎の先端にある葉のつけ根にピンポン玉ほどの大きさの芽がつき、一株にたくさんつくため、子持ちキャベツとも呼ばれています。 芽キャベツはキャベツ同様にビタミン、ミネラルともに豊富に含んでいますが、含有量はその小さな姿からは想像できないほど多いのです。 とくにビタミンCは100g中160mgも含んでいます。 Cは活性酸素の発生を抑えると同時に、発がん性物質の生成を防ぎます。 また、細胞と細胞を強く結びつけるコラーゲンを生成します。 これらの働きでがん予防に高い効果が期待できます。 コラーゲンの生成は美肌にも効果的。 食物繊維も5. 5gとキャベツ以上に含んでいるので、便秘改善にも役立ちます。 《調理のポイント》 冬キャベツは外葉が濃い緑色で、巻きがかたくてのあるものを選びましょう。 春キャベツの場合は、巻きがゆるく葉がやわらかいものが良質です。 食べ方としては、春キャベツは葉がやわらかいので、生食が一番です。 千切りにしてトンカツの付け合わせに。 一方、冬キャベツは肉厚で甘味も強く、煮込んでも崩れないので、やポトフなどに向いています。 煮ることで甘味が十分にでるので、おいしく食べられます。 ビタミンCやUは水溶性ビタミンなので、熱に弱いのが難点。 効果を期待するなら生食か青汁として飲む方法がベストです。 水にさらしてパリッとさせたいときも、千切りなどにする前に、葉のまま短時間ですませましょう。 部位によってビタミンの含有量がちがいます。 外側の緑色の濃い葉には、カロテンが多く、かたい芯の部分には葉以上にビタミンCが多く含まれています。 外葉や芯 しん は捨てずに、丸ごと1個を使いきるつもりで調理すれば、各種ビタミンをムラなくとることができます。 ジュースにして飲む場合もあたためて。 また、アセトアミノフェン(解熱鎮痛剤)を服用している人もひかえめにしたほうがいいでしょう。 キャベツを含む食事によって、薬の作用が弱まってしまうことがあります。 出典 食の医学館について の解説 アブラナ科の越年草。 タマナ(球菜)、カンラン(甘藍)ともいう。 茎は太くて短く、茎頂にボタンの花状に葉をつける。 葉は平滑、肉厚で幅が広く、白粉を帯びた淡緑色、成長するにつれて中心部に葉が密生し、結球する。 この葉球の内部の葉を食用とする。 さらに成長すると、葉球が開き、花茎を出して淡黄色の4弁花を総状花序につける。 ヨーロッパ南部の海岸地域原産で、野生種は有史以前から利用されていた。 野生種は非結球性で、結球性のキャベツの記録が現れるのは8世紀末以降である。 13世紀には広くヨーロッパに広まり、とくにイギリス、フランス、ドイツ、オランダで品種改良が進んだ。 日本への渡来は、18世紀初めころオランダ人によって長崎にもたらされた。 『大和本草 やまとほんぞう 』(1709)に蛮種紅夷菘 おらんだな と記載されている。 同書の記述によると、渡来したものは非結球性ないし半結球性で、紅紫色の系統であったらしい。 「味佳 あじよし 」と記されているが、食用として発達せず、観賞用に栽培されてハボタンが生まれた。 結球性のキャベツが初めて栽培されたのは幕末、安政年間に入ってからで1855年(安政2)ころである。 明治初年に新宿御苑 ぎょえん 、三田育種場、北海道開拓使などにより欧米の品種が導入されたが、日本の気候に適合せず、大正から昭和にかけて、民間育種家の努力により、日本の気候に適した品種が育成された。 今日では、品種と栽培法、栽培地の組合せにより、周年出荷されている。 キャベツは播種 はしゅ 、収穫期の違いによって、春キャベツ、夏秋キャベツ、冬キャベツに分けられる。 春キャベツは9~10月に播種し、苗で越冬して翌年の晩春から初夏にかけて収穫する。 主産地は千葉、神奈川、愛知、兵庫、福岡など大都市周辺の諸県である。 品種は結球が容易で品質のよい中野早生 わせ やサクセッションの系統のものが用いられる。 夏秋キャベツは2~6月に播種し、6~9月に収穫する。 群馬県の嬬恋 つまごい や長野県の八ヶ岳 やつがたけ 山麓 さんろく など高冷地が主産地で、両県で全国の夏秋キャベツ生産の5割以上を占める。 品種は、2~4月の低温期播 ま きには、コペンハーゲン・マーケットや黄葉系サクセッションの系統、4~6月播きには札幌や南部の系統が用いられる。 なお、第二次世界大戦後に台湾から導入された品種の葉深 ようしん は、暖地の秋どり栽培の作型の確立に貢献した。 冬キャベツは、6~8月に播種し、10月から翌年4月にかけて収穫する。 関東地方以北では寒さのために球が腐敗するので、比較的暖地が主産地で、愛知県の渥美 あつみ 半島、千葉、神奈川などで生産が多い。 品種は、南部、黒葉系サクセッション、葉深などの系統が用いられる。 なお、今日、キャベツの品種のほとんどが一代雑種になっており、固定品種は使われない。 栽培は、苗を育てて畑に定植する方法がとられ、一定の大きさに達した苗が低温にあうことによって花芽が分化する。 その後の高温と長日によって花茎の伸長と開花が促進されるので、幼苗期を低温で経過する春キャベツや夏秋キャベツは、とう立ちしないよう注意が必要である。 苗齢と低温感受性の関係は品種によっても異なり、本葉2、3枚の苗から低温に感応する品種もあり、本葉12、13枚の苗でも低温に感応しない品種もある。 害虫による被害が多く、アオムシやヨトウムシは葉を食害し、アブラムシ類は葉の汁を吸う。 ネキリムシやケラは幼苗期の根を、ダンゴムシやナメクジは茎葉を食害する。 [星川清親] 文化史ギリシアでは、ピタゴラスがその効用を説くとともに品種改良を試みている。 ローマの大カトーは『農業論』(前160)のなかで、キャベツの消化促進作用を賞賛し、また3品種をあげるが、その一つは葉が重なり合って大きな球になっていると述べられ、結球性がうかがえる。 アジアへの渡来ははっきりしないが、アレクサンドロス大王が兵士に食べさせた話が伝えられているので、その遠征中にもたらされた可能性が強い。 台湾には、17世紀にオランダ人によって伝えられた。 日本での民間栽培は、津田仙 つだせん が1872年(明治5)に手がけたのが最初で、当時は甘藍 かんらん とよばれて1個1朱 しゅ の値で売られたという。 中世のスコットランドでは、11月1日の万聖節の前夜に未婚の青年たちが、収穫の終わったケール(キャベツの祖型)畑で未来の配偶者を選ぶ占いをした。 目をつぶった男女が畑のケールを引き抜き、その茎の大小や曲がりぐあいで体格を、また切り取った茎の味で気だてを占ったという。 キャベツ畑から赤ん坊を拾ってくるという俗説には、このケール畑で未婚の男女が集い、結ばれるという行事の影響も考えられる。 [湯浅浩史] 食品今日のキャベツはすべて結球性であるが、球の形により平型(扁球 へんきゅう 形)や立型(円筒形)など、また葉の緑色のもののほかに紅紫色のムラサキキャベツ、あるいは葉にしわが多いチリメンキャベツなどがあり、それぞれ品種がある。 和風、洋風、中華風を問わず、生食 せいしょく 、煮物、漬物、サワークラウト(ザウアークラウトともいう。 一種の酢漬け)、油炒 いた めなど、さまざまな料理に用いられる。 近年は、生食向きに葉質が柔らかく、葉色が緑色系の品種や、葉球の小ぶりのものが好まれる傾向がある。 100グラム当り、タンパク質1. 4グラム、ビタミンAはカロチンで18マイクログラム、B 1、B 2をそれぞれ0. 05ミリグラム、Cを44ミリグラム含んでいる。 ムラサキキャベツや葉が赤色のアカキャベツはサラダ用に近年需要が増加している。 チリメンキャベツはキャベツの1変種で、フランスのサボア地方が起源なのでサボイキャベツともよばれ、葉は緑色で縮み、主として生食用で、欧米では利用が多く、生産も盛んで、日本でも注目されつつある。 キャベツの仲間には、非結球で次々に葉をむしり取って食べるケール、カブのような球茎を食べるコールラビー、多数の側芽が小さな球葉になり、まるごと食べられるメキャベツなどがある。 ハクランはハクサイとカンラン(キャベツ)の種間雑種複二倍体で、両親の中間的特性をもっている。 葉質はキャベツより柔らかく、生食に適しており、煮物や漬物にもよい。 [星川清親] 『農山漁村文化協会編・刊『野菜園芸大百科8』(1989)』.

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洋食 キャベツ 板宿店 (キャベツ)

キャベツ

原産地はヨーロッパです。 ヨーロッパ西部や南部の海岸地帯原産の植物から生まれました。 祖先となった植物は、やなどと同一のものであるといわれています。 当初は、現在のような丸い形ではなく、ケールのように結球していない形のものでした。 これをケトル人がヨーロッパに広めていく中で、現在のような丸い形になったといわれています。 13世紀には、イギリスで丸い形のキャベツが記録に残されています。 16世紀にはカナダ、17世紀にはアメリカに伝わりました。 中国へは陸路を通じて17世紀頃に伝わったといわれています。 日本へは、18世紀初頭の江戸時代にオランダ人によって長崎に伝えられました。 主に観賞用の葉ぼたんとして栽培されていました。 食用のためのキャベツの栽培が本格的に始まったのは幕末以降です。 最初は外国人居留地向けとして栽培されていましたが、明治初期に丸い形のキャベツが日本に持ち込まれ、東京や北海道で栽培が始められました。 第二次世界大戦後は食糧の増産と食の欧米化が広まり、生産量が急激に増加すると同時に、消費量も急速に伸びました。 現在では日本独自の栽培品種を中心に主要野菜としての地位を築いています。 春キャベツは、秋から冬に種子をまき、初春から初夏に収穫されます。 葉の巻きがゆるく、内側まで緑色をしています。 葉がやわらかいので、生食に向いています。 春キャベツは、外側の葉は巻きがゆるく、中心の葉は詰まっているものが新鮮であるとされています。 葉がやわらかく甘みがあることが特徴です。 秋キャベツは、春から初夏に種子をまき、夏から秋に収穫されます。 冬キャベツは、夏に種子をまき冬に収穫されます。 葉の巻きが固く、寒さに強いといわれています。 熱を加えると甘みが増し、煮崩れしにくいのでロールキャベツやポトフなどに向いています。 冬キャベツは、外側の葉が濃い緑色で、葉がしっかりと詰まっているものが良いとされています。 また、厚みがあり重量感のあるものが良品です。 キャベツには他にも、紫キャベツ、芽キャベツ、などの品種があります。 紫キャベツは、葉の色の紫色が特徴的なキャベツです。 この紫色はという色素で、酸にふれると鮮やかに発色するため紫キャベツはピクルスにも使われています。 また、生で食べるとパリパリとした食感が楽しめるため、サラダにも適しています。 芽キャベツは、サイズが2~3cmほどの結球する品種で、が豊富です。 煮込み料理や、シチューに適しています。 プチヴェールは、丸く結球しないタイプのキャベツです。 芽キャベツとケールの交配種で、栄養価が高く、甘くて食べやすいといわれています。 しかし、季節によって主要産地は変わります。 春キャベツは、千葉県、神奈川県、茨城県で主に生産されており、旬は3~5月です。 秋キャベツは、群馬県、北海道、長野県で主に生産されており、旬は6~11月です。 冬キャベツは、愛知県、千葉県、神奈川県で主に生産されており、旬は11~3月です。 芽キャベツは中国や台湾、ニュージーランドから輸入されているものがほとんどです。 キャベツには、ビタミンCやビタミンUなどの栄養が含まれていますがこれらは熱に弱く、水に溶けやすいという性質をもっているため、調理方法によっては簡単に失われてしまいます。 キャベツからこれらの栄養素をしっかり摂るには、生食が望ましいです。 また、キャベツに熱を加えてやわらかくし、かさを減らすことで食べる量を増やすことも、結果的に栄養素を十分に体に取り入れることにつながります。 また、煮込み料理やスープにキャベツを入れて汁ごと残さずに食べることで、汁に溶けだした栄養素まで無駄なく摂取することができます。 空気にふれたまま保存しておくとカビができやすいので、袋に入れ空気を抜き、冷蔵庫の野菜室で保存します。 また、切ったキャベツを保存する場合は、ラップで包むなどして空気にふれないよう工夫をします。 またキャベツ特有の成分として、ビタミンUが挙げられます。 キャベツの特徴は豊富なビタミンCで、葉を生で2~3枚食べることで、1日に必要なビタミンC量の50%以上が満たされるといわれています。 特にキャベツの外側の緑色の葉や、普段捨ててしまいがちな芯の近くには、特にビタミンCが多く含まれています。 丸く絞り出して焼いたシュークリームの生地は、キャベツの丸い形に見立てられているのです。 キャベツには、食物繊維をはじめ、ビタミンUやビタミンCなどの栄養素が含まれており、以下のような健康に対する働きが期待できます。 免疫力とは、細菌やウイルスなどから身を守る能力のことです。 ビタミンCは、体内に入ってきた細菌やウイルスなどを攻撃する白血球の働きを助けるとともに、自らも細菌やウイルスと闘い体内への侵入を防ぎます。 また、ビタミンCはの生成に不可欠な栄養素です。 コラーゲンが生成されることで、皮膚や骨、血管が丈夫になり、病気に対する抵抗力が高まります。 ヒトはストレスを感じると体内でビタミンCを大量に消費します。 体内のビタミンCが不足すると、ストレスに弱くなり、心身の不調にもつながります。 ビタミンCを摂取し、体内のビタミンC不足を解消することでストレスが軽減されます。 コラーゲンは、肌のハリを保つ働きを担っています。 さらに、ビタミンCにはシミの原因となるメラニン色素の生成を防ぐ働きもあります。 食物繊維は、ヒトの体で消化できない栄養素です。 そのため、腸に入ってきた食べ物を排出するためのぜん動運動を促し、便を体外に排出します。 血液をコレステロールでドロドロにすることなく、動脈硬化による脳梗塞などの病気を予防します。 そのため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防・改善することが期待されています。 胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは、自らの胃液によって胃腸の粘膜を溶かし、傷つけてしまう病気です。 はじめは胃や十二指腸の粘膜がただれてしまう程度ですが、進行すると胃や腸に穴があいてしまうこともあります。 ビタミンUは、胃腸の粘膜を修復するためにたんぱく質の合成を活発にし、傷ついた粘膜を治す働きなどがあります。 さらに、胃酸の分泌を抑えることで、胃腸粘膜の負担を軽減することができ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防・改善へとつながります。 ビタミンUは市販されている胃腸薬にも含まれていることが多い成分です。 そのような成分を含む食品に芽キャベツやケール、ニンジン、タマネギなどがあります。 緑黄色野菜を摂取することで、抗酸化酵素を活性化し、動脈硬化の原因であるLDLコレステロールの酸化を抑えることが、心血管保護に有効であると考えられています。 【2】キャベツなどのアブラナ属植物は発がん物質の劣化や減少させる酵素を活性化し、さらに活性酸素からDNAを守る働きのある成分を含みます。 キャベツなどのアブラナ属植物を1日に218 g摂取させたところ、F2-イソプロスタン濃度が低下したことから、キャベツがガンのリスクや酸化ストレスを減少させる可能性があることが示唆されました。 【3】消化性潰瘍患者に、濃縮キャベツジュースを22日間摂取させたところ、潰瘍に改善が見られたことから、キャベツが抗潰瘍作用を持つことが示唆されました。 【4】消化器官潰瘍患者13名にキャベツジュース(ビタミンU含有)を摂取させたところ、十二指腸潰瘍および胃潰瘍の完治日数が短縮しました。 ビタミンUを含むキャベツが抗潰瘍作用を持つことが示唆されました。 参考文献 ・荻野善之 野菜まるごと大図鑑 主婦の友社 ・内田正宏 芦沢正和 花図鑑野菜 星雲社 ・佐藤秀美 イキイキ!食材図鑑 日本文芸社•

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