コバルト 文庫。 集英社eコバルト文庫

コバルト文庫 山浦弘靖『星子シリーズ』は今!?

コバルト 文庫

「ぼんやりしている」貴志子には、親子ほどに年の違う恋人・有実がいる。 有実から娘を預かってほしいと頼まれた貴志子は、初めて会った自分と然程年の違わない美しい少女・晃子に会い、その頬に瘡蓋の痕が残っていることを知る。 () 家に生まれた、まるで双子のようにそっくりな異母兄弟・綺羅君と綺羅姫。 文武に秀でた綺羅君は、実は男の子のように活発な姫君で、病弱で大人しい綺羅姫はその弟君だった。 成人の儀で本来の性別に戻るはずが、姫は綺羅君として・出仕をしてしまい……。 (ざ・ちぇんじ!) 恋することの業や生きることへの苦しみが、月の光で照らされるように静かにまなざされる『』と、『 』を下敷きに軽快な節を楽しく効かせた男女入れ替わりもの『ざ・ちぇんじ!』。 同じ平安ものでも大分テンションに差がありますが、それぞれが持つ魅力に引きこまれて、どんどん先へと読み進めてしまうはず。 みんな知ってるだろう名作『!』と、その著者であるの名は、と聞いたら必ずでてくるもの。 この本は未収録短編もぎゅっと収録したファンアイテム的(かつ分厚い)一冊なので、いきなりこれだと「読んでない本の番外編が入ってる」状態です。 そのため、初めてのにはどうかなとも思うのですが、それ以上に、ジャパネスクと同じく平安ものの表題作2つがほんとうに面白いので推したい。 そして個人的な思い出ですが、私が高校生の頃にはすでに、古典の先生としか氷室作品の話で盛り上がれなかったので、氷室作品を通っていない世代って、を読んできたコバルト読者が思っている以上に多いんじゃないかと感じていて、やっぱり入り口として挙げておきたいなと思ったのでした。 作家生命の危機を脱するため、小説大賞を目指す中、セシリアはクラウスが自分の小説のファンだと知る。 主人公が小説家……という作品の中でも、セシリアの作風がロマンスやではなく、硬派で地味めな感じ(ただし根強いファンはいる)というのがちょっと新鮮。 小説家仲間のフレデリカの作風を見て悩んだりあがいたりしながら自分の作品と向き合い、相手であるクラウスともぎこちなく距離を縮めていくお話。 セシリアが自分のファンであるクラウスから、正体は隠したまま自作への感想を聞かされるたびに、「」と言われたり涙がにじむくらい嬉しさを感じたりする場面がとてもいい。 あと、「女性が本を出すには性別を偽りにならないといけない」この世界において、セシリアとフレデリカは自分の足でしっかり立とうとしている様子が魅力的ですきです。 >>>次に読みたい本:スピンオフ『ひみつの小説家と葡萄酒の貴公子』 穏やかな幽閉生活を送っていた先王の遺児・エレアノールは、第二王子の妃候補として、急遽王宮に呼び寄せられることに。 として訪れる第二王子ダリウスに淡い想いを抱いていたエレアノールだが、十年ぶりに帰還した宮廷で事件が起こる。 望まれない王女と望まぬまま王子になったふたりの交感が、静かに描かれています。 じれじれ……とまではいかないものの、周りにはばればれな淡い「両片想い」と宮廷で起こる事件との両方が楽しめます。 物語が進むにつれて、諦めることになれていたエレアノールにしなやかな強さがあることが浮かび上がってくるのがとてもすき。 「昔のが好きだった」という方にも、「あんまりラブばっかりだと手に取りにくい」という方にもおすすめしたい、今のです。 >>>次に読みたい本:白川紺子『の烏』() と引き替えに元敵国の大富豪と結婚することになった没落貴族の娘・ダリアード。 向かった先で待っていたのは、眼光鋭い警部だった。 堅物な彼に激しく「運命」を感じてしまったダリアードの人生は一転、カーニバルみたいに色づきはじめて……。 代表作・で知られる著者による1冊完結のキュートなラ。 軽やかで楽しい、ハッピーな話が読みたいならこれ。 恋なんて「すすけたガラスの向こうに三日月が見える」程度のものだと思っていたダリアードが恋に落ち、国宝の宝石をねらう怪盗とたくらみを追う物語。 ぜひ読んで、野梨原作品の魔法にかかってほしい。 人生は楽しくて恋は素敵で、いつだってカーニバルなんだ! と元気になるはず。 >>>次に読みたい本:シティシリーズ では、二十歳を過ぎれば嫁き遅れといわれる中、かつては美しい少女だったシンデレラの娘・クリスティアナは今やぽっちゃりとした三十路となり、酒・肉・ギャンブルの放蕩生活をしていた。 冒頭数ページの掴みが強烈すぎるラ(試し読みは)。 いままで挙げた作品の中では、わりとあらあらな場面があるほうだけど、からっとすぱっと勢いのよすぎる語りと双子の王子を交互に見せる構成のおかげで、どきどきしつつさらっと読めるかなと思います。 一見とっても規格外だけど、「私をみてほしい」という普遍的な恋の願いはとても的だし、そこまでやっちゃう? という勢いのよさはありつつ、双子の王子による求婚のねらいやクリスティアナの使命がコメディにほどよいスパイスを加えていて、こういうもいいなと思った一冊です。 ネット(主に)と相性が良さそうだし、話題になって「で話題」の文字が躍る帯がついているのが見える気がするのにまだなってない……?? ちょうど、クリスティアナとクセのある侍女ステファニーちゃん による連作短編が電子オリジナルで出るので(2019年2月22日発売)、この機会にどうぞ。 >>>次に読みたい本:『わたしの嫌いなお兄様』 おてんば女学生の有栖とその従兄にして「素人探偵気取り」の要が消えた花嫁人形の謎、人気乙女小説家の謎、誘拐事件の謎を解く大正浪漫ミステリー。 テンポよく進む連作短編です。 大正らしいモチーフが散りばめられたときめく描写とついにやにやしちゃう恋模様とで、たいへんキュートでキャッチーな一冊。 紙の本がいいなら、(・)・などで検索すると、全国にある店舗の在庫を調べて、お取り寄せできたりします。 これはhontoで還るマルドールの月を調べた画面のキャプチャ。 べんり。 ・ってハードル高い? 紙の本もだいすきだしもときどき買っていると言うと、周囲に本読みが少ないので、結構いまだにびっくりされる。 そういうときに、やっぱりまだは馴染みがないんだなと感じるのですが、アプリをダウンロードすれば勿論で読めるし、PCでも読めるしアプリとデータ同期されていたりする(例:PCで途中まで読んだページからアプリで読める)し、専用リーダーがなくても読めます。 あんまり知られていないのかもしれないけれど、以前よりずっと、は気軽に始められるものになっています。 そして、紙の本の在庫がなくても著者の方に利益が発生するのでハッピーです。 コバルト読んでたな~とか、実家にある……とか、久々に読み返したいなとか。 そういう思い出の作品は、けっこう電子化していたりします。 は続きが気になって書店が開くまで眠れないよ~!(じたばた)とベッドの上を転がらなくても、ぽちっと買えるところが何より素敵。 ・あの本が入ってないぞ!! という方へ お気持ち、よくわかります。 おすすめの本をコメントで書いていただけると、私が読みます。 2現在、書店によっては在庫があるかもしれない? というものを含む。 中にはちょっと厳しいかもしれないというものもあります……。 : そしてあの最後が最高にすき。 もとてもおすすめ。 : 2019. 2現在、電子化されていない『』の番外編も入っている : 「みんな知らないかな~ジャパネスク!」「だいすきです!」「行き触れだ~!」「ぶっちぎりの仲よ!」という会話を授業中に繰り広げ、クラスメイトをおいてきぼりにした。 後で「先生と盛り上がってた本、図書室にある?」と聞かれたのでおすすめしておいた。 : は結構「主人公たちの周りの人々についてもっと読みたいよ~という欲求に応えてくれるので、番外編とかスピンオフがあったりする : にあるから今から読める&電子オリジナルでも出てます : この二人の関係性がいい : だいたい杞憂に終わるのだけども、ときどき奪われている。 nanakikae.

次の

作家の若木未生さんに聞く、「コバルト文庫」の世界。

コバルト 文庫

来歴 [ ] 25歳の頃(頃)、映画監督の小中和哉からの依頼により、青少年向けの映画作品『』の脚本を手がけたことをきっかけとして、同作の版となる同名のを執筆した。 とりもなおさず、同作がそのまま脚本家および作家としての処女作となる。 と並んで初中期のを牽引した作家として有名(そもそも小林に作家業を勧めコバルトでデビューさせたのが新井である)であり、日本の青少年向け小説のジャンルがジュブナイルからへと発展・移行する過渡期の作家の一人。 なお先述の小中を筆頭におよび、らとは製作時代からの知人。 実は彼らの無名時代の自主映画のいくつかにも脚本等スタッフとして参加している。 一方、脚本家としてのキャリアもあり、年に1、2本の映画脚本をコンスタントに手がけている。 その多くは「SF」「ジュブナイル」「美少女」と、デビュー作である「星空のむこうの国」のプロットを、何らかの形で受け継いだものになっている。 「女性の感覚を大切にしたい」と常々言っており、女性ライターとのコラボレーションした作品も多い。 2009年日本シナリオ作家協会でのシナリオ講座基礎科にて初の教鞭をとる。 作品リスト [ ] 小説 [ ] 徳間アニメージュ文庫 [ ]• (キャノンボーイ)(全2巻)• ふしぎの海のナディア 上・中・下• NADIA THE MOVIE ふしぎの海のナディア 海から来た妖精• ナディアストーリーズ• ジャンとナディアのいちばん長い日• ふしぎの森のマリー• 真夜中不思議族(まよなかファンタジアン) 徳間文庫 [ ]• 夜空を駆けるギャングたち 集英社コバルト文庫 [ ]• いつか やさしい雨が• タイム・トラブル・プリンセス• 月が魔法をかけた夜• 風と天使がおどる夏• 虹の彼方につづく道• 旅の神話をつなぐ空• 夢の秘宝にかわる花 -デイリー・タイムス・ミステリー-• 海の回転木馬(メリーゴーラウンド)• ほうき星に流されて• (全4巻)• こころを女神に• 緑の草原 大きな樹• 雨ふる午後におまじない• サウンド・オブ・サイレンス• 遥かなる星の約束• 魔法の瞳に逢いたくて• 冬を旅するマイ・フレンド• 野原シリーズ• 野原が生まれた日• 野原が眠る午後• 野原は風に消えて• 野原が輝く季節 スーパーファンタジー文庫 [ ]• 東京キングダム(全2巻) 角川スニーカー文庫 [ ]• 水曜日にまた逢おう• HEY!スピルバーグ• 風たちの水平線• キッドナップ・ナイト• バード・ウォッチング・エピソード• カーテンコールは青空に• ラヴ・コールが聞こえますか• 歌声でコール・ミー その他 [ ]• East meets west 幕末渡米使節外伝()• ナイトビューティー(、全2巻)• 映画『』ノベライズ(小学館文庫)• 怪奇大作戦 ミステリー・ファイル ノベライズ(角川文庫)• (監督)• (監督) - 脚本補佐として参加。 今関名義でノンクレジット• first love 雨鱒の川(監督)• (鈴木浩介監督)• (今関あきよし監督)• (監督)• ゼニ学シリーズ(監督)• 全国制覇テキ屋魂シリーズ(鈴木浩介監督)• 東京爆弾(鈴木浩介監督)• (監督)• ドリーム・メーカー• (監督)• (犬童一心監督)• (監督) - デビュー作• 赤んぼ少女(2008年、監督)• 録音霊(鈴木浩介監督)• (2008年)• (2008年)• (2008年)• (前田哲監督)• (2009年)• (2010年)• (2011年)• 恐怖のツイート つぶやく谺(2011年)• (2011年)• シグナル 月曜日のルカ(2012年)• 東京スカイツリー 世界一のひみつ(2012年)• 監禁探偵(2013年)• 生贄のジレンマ 上・中・下(2013年)• (2013年)• (2014年、監督)• 先生と迷い猫(2015年)• THE MOVIE(2016年、山口雄大・と共同脚本)• (2016年)• (2016年、・と共同脚本) テレビドラマ [ ]• (1998年、)• (2010年、)• その街の今は(2010年、) - 参加、奨励賞• (2012年、関西テレビ)• (2013年、NHKエンタープライズ・)- 第1話・第4話、ノベライズ担当• (2013年、関西テレビ)• (2014年、) - 第5話・第15話担当• (2015年、テレビ東京) - 小林雄次・中野貴雄・と共同• (2016年、関西テレビ) - シリーズ構成• 大阪環状線 ひと駅ごとの愛物語 Part2(2017年) - シリーズ構成• (2016年、テレビ東京) - 第5話・第8話・第15話担当• (2018年、テレビ東京) - 第9話担当• (2019年、テレビ東京) - 第11話・第12話・第21話担当• (2020年、関西テレビ) Webドラマ [ ]• (2016年 - 2017年、) - ・小中和哉と共同シリーズ構成 アニメーション [ ]• 臆病なヴィーナス(監督)• (シリーズ構成)• (脚本 )• (脚本)• (脚本)• ・未来編(脚本) 脚注 [ ] []• 手塚治虫公式サイト. 2016年5月19日閲覧。 外部リンク [ ]• - 公式ホームページ•

次の

コバルト文庫 (こばるとぶんこ)とは【ピクシブ百科事典】

コバルト 文庫

コバルト文庫とは、が発行している()の。 概要 現存する(を含む)のでは最もが古く、後半から存在している。 はとが刊行の二本柱。 、物もが根強い。 初期にはや岩枝、有恒、哲郎、などの本がナップに紛れ込んでいたりした。 また自前の誌として「」(隔刊)がある。 自前の新人賞(短編賞)である大賞は長いの中で多数のを輩出しており、由布、、珠子、若木未生、、榎木洋子、野、高遠砂、、、、、などそうそうたる名前が並ぶ。 の史緒、恵、代(河名義)などもここからしている。 変わったところではもここの出身。 長編賞として大賞もあり、志生子や瑞恵がこちらの出身。 向け全般に言えることだが、作品の巻数がどんどん多くなっていく特徴が顕著。 どころのでも気で10巻をえる作品が多く、看ともなれば巻、巻をえる場合もある。 また基本的に1話で 巻数表記がいため、をえる際に順番が解らなかったり抜けに気付かなかったりという事態が非常に起こりやすい。 『 マ 』『』『』などをした後発の文庫にべて、作品のにはあまり積極的ではなく、された作品は『』『』『』の3作品しか存在していない。 ニコニコ大百科に記事のある作品一覧• (瑞恵)• () 関連項目•

次の