総世帯視聴率。 VRデータでみるコロナ禍とメディア動向 vol.3 STAY HOME期間のテレビ視聴動向について~ジャンル別視聴率の動向を振り返る~

VRデータでみるコロナ禍とメディア動向 vol.3 STAY HOME期間のテレビ視聴動向について~ジャンル別視聴率の動向を振り返る~

総世帯視聴率

スポンサードリンク HUTは漸減傾向 テレビ視聴率は日本国内では、現時点ではビデオリサーチ社のみが計測を行っている。 しかし同社ではデータの大部分は非公開としている。 そこで主要テレビ局の中からにある各種短信資料をチェックし、「決算説明会の補足資料として」掲載されている主要局の視聴率を逐次抽出。 グラフの生成を行うことにした 他局の短信資料で補足・確認の精査も併せて行っている。 まずはHUTの推移を確認する。 この「HUT」とはテレビの総世帯視聴率 Households Using Television、テレビをつけている世帯 を意味する言葉で、具体的には調査対象となる世帯のうち、どれほどの比率の世帯 台数ではない がテレビ放送をリアルタイムで視聴しているかを示す値である チャンネル別の区分は無い。 これには録画した番組の再生、家庭用ゲーム機でテレビ画面を使っている場合は該当しない。 またパソコンやスマートフォンなどによるワンセグの放送視聴も当てはまらない。 ただしインターネットテレビによるテレビ番組の視聴は該当する。 一方、数字上は反映されているものの「ながら視聴」については、反映の是非も含めて考慮されるべきではあるが 極論としてテレビのスイッチは入っているものの、テレビの画面そのものはほとんど観られていない、ラジオのように使っている状況もあり得るので、それを「視聴」と呼ぶか否かの定義レベルでの話となる 、区分は不可能であることから従来の定義に従う。 HUTの値として確認できるのは、ゴールデンタイム 19-22時 、全日 6-24時 、プライムタイム 19-23時 の3種類。 そのうち一番視聴率が高く、 番組の注目度、質も併せて 変移が見やすいゴールデンタイムのもの、そして包括的な意味を持つ全日のグラフ、都合2つを併記し、状況を確認する。 しかし直近データでは60%強にまで落ち込んでいるのが分かる 縦軸の最下方が54%になっていることに注意。 1997年度下半期の71. 2%をピークに、多少の上下はあれど、全体的には下降の一途をたどっている。 また、年末年始は特番が多く放映される、正月休みで自宅待機率が高まることを受けてテレビ視聴率が上昇するため、毎年「 上期より下期の方が高い」傾向があり、結果としてギサギザの形を示す。 無論年度ベース、つまり通期の値は、上期と下期の平均値となる。 中期的には全日・ゴールデンタイムともにHUTは落ちているが、2010年前後からは 特にゴールデンタイムでは 横ばいの動きに転じていた。 さらに2013年度に入ると、明らかに底打ち感から反転の兆し、トレンド転換の動きが明確化した。 同時期に電通・博報堂や経済産業省による月次の記事を展開している広告費動向において、テレビ広告費の動向も似たような動きを示していたことから、テレビの復調感を覚えさせる流れではあった。 ところが2014年度上期以降、再び下落基調に転じる。 直近の2019年度下期においては前年同期比で全日・ゴールデンタイムともにプラスを示しているが、前半期のリバウンドの域を超えたものとは言い難い。 一方でなどで解説している通り、携帯電話 とりわけスマートフォン やインターネットの普及で「ながら視聴率」が上昇を続けている現状を留意しておく必要がある。 つまりテレビ視聴における質の変化が起きていることから、単純に昔のHUTと現在のHUTを密度的に同列と見るのは無理があるとする考え方だ。 勉強の際に「雑音が一切無い環境で集中した1時間」と、「テレビを見たり漫画を読みながらの1時間」では、時間の長さは同じでも、密度・効果は大いに異なる。 それと同じようなものだと考えればよい。 もっともこの「ながら視聴」でも最近はスマートフォンなどを使い、LINEやTwitterなどでチャットをし「ながら視聴」することで、テレビ番組内容との連動性が発生し、より番組そのものを楽しめる、あるいは口コミを瞬時に広げるとの効果も指摘されている いわゆる「実況」。 当然テレビへの注力度は高いものとなる。 「ながら視聴」をひとくくりにしてテレビ視聴の質の低下と結びつけるのには、困難さが見えて始めている。 テレビは単にテレビ受像機のみに注視する時代に、終わりを告げようとしているのかもしれない。 さらに先行する記事でも言及しているが、2016年10月からは視聴率動向にタイムシフトの調査が行われ、タイムシフト視聴率や統合視聴率が試験的に一部ではあるが公開されている。 しかしながら各報告書の言及や他の公開状況の限りでは、HUTはリアルタイム視聴率のままだと考えられる。 HUTの下落もあるいは、タイムシフト視聴をしている人が増えているのが一因かもしれない。 主要キー局の視聴率動向 次に各局の視聴率について。 年度ベースにおける2008年度から2019年度 2019年4月-2020年3月。 「2020年3月度」と同じ期間だが表記が異なることに注意 までの主要局のゴールデンタイムにおける視聴率の推移をグラフとして作成した。 なお類似データとして全日・プライムタイムのものもあるが、大局的に違いは無いので、別途作成はしない。 また併記している折れ線グラフは取得可能な全期の動向を対象としている。 TBSは10年ほど前に急落を見せた後に横ばい傾向へと移行し、その後はじわりと復調中 直近年度は大きく落ちているが。 NHK・フジテレビは双方とも10年近くの間、ほぼ継続して下落。 特にフジテレビでは2012年度に1. 6%ポイントもの大きな下落を示した。 NHKは2016年度で回復に転じたが、その直後に再び下落。 「真田丸」などによる底上げはイレギュラー的な動きでしかなかったようだ 直近年度では回復の動きがあるが。 フジテレビの下げはようやく底打ちから反転への気配を見せているが、まだ確定した動きなのか、安心できる状況にはない。 各局の視聴率動向、主に下方基調がこの1、2年の短期的なものの動きではなく、中期的な流れに沿ったものであることが、今件データからは把握できる。 単発的に勢いをつけるコンテンツもこの時期には多数輩出されたはずだが、それでもなお、下落の流れを変えるまでには至らなかったことになる。 もちろん、かつて社会現象化するほどの好評を博した、TBSの「半沢直樹」のようなスター的存在が局全体の雰囲気を変える可能性も秘めている。 この「スターコンテンツが複数、定期的に登場すれば、全体の流れは容易に変わりうる」状況は、かつてのテレビ局の状況そのもの。 また媒体は異なるものの昨今の雑誌業界、具体的には「進撃の巨人」や「妖怪ウォッチ」「おそ松さん」で大きく飛躍した雑誌が複数存在している状況にも当てはまることであり、興味深い し、よく考えてみれば当たり前の話でもある。 直上で示した各局の中期的な視聴率動向が、今後どのような動きを示していくのか。 テレビ全体の視聴動向、HUTにもかかわる話なだけに、大いに気になるところではある。 投資歴10年超。 本業の事務所では事務その他を担当。 ウェブの世界には前世紀末から本格的に参入、ゲーム系を中心とした情報サイトの執筆管理運営に携わり、その方面の経歴は10年を超す。 商業誌の歴史系、軍事系、ゲーム系のライターの長期経歴あり。 ゲームと歴史系 架空戦記 では複数冊本名での出版も。 経歴の関係上、軍事、歴史、ゲーム、ゲーム情報誌、アミューズメント系携帯開発などに強い。 現在ネフローゼ症候群で健康診断も兼ねて通院、食事療養中。 、三級ファイナンシャル・プランニング技能士 ・ 先月度人気記事 [1] [2] [3] [4] [5] 過去の記事 月別.

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テレビ視聴率集計概要

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テレビ視聴が大きく変化する ビデオリサーチの発表によると、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、関東地区のHUT(総世帯視聴率。 全調査世帯中テレビを視聴していた世帯の割合)が昨年同時期に比べて顕著に増加しているという。 特に3月28・29日の土・日曜以降は平均5%近い上昇を見せており、平日でも45%超、日曜には50%を超えている。 個人では10代男女や20~34歳、35~49歳の男性の視聴が増えており、4月13~19日の週では前年比150%を超えた。 相対的に報道・情報番組への注目が高いとはいえ、すべての番組の数字が底上げされているのは間違いない。 思うような番組づくりができない中で、そうした視聴者たちの期待に応えるべく取り組んでいる制作者の皆さんたちにエールを送りたい。 そんな中での世帯視聴率ベストテン。 コロナ禍の影響が色濃いドラマ、スポーツの不調もあり、総合ベストテン中9本をバラエティー番組が占めているが、ベストテンはすべて15%超とおしなべて数字が高い。 首位はおなじみ「ポツンと一軒家」。 3月に更新したばかりの自己ベストをまたまた更新して22. 9%の自己最高記録で堂々の総合首位である。 2位は連続テレビ小説「エール」。 3位にはこのところすっかり上位常連の「サンデー・ジャポン」がつけた。 ドラマ部門では、まだ新作を放送できている「麒麟がくる」「特捜9 season3」「警視庁・捜査一課長2020」が好成績を残しているが、早晩リピート等に切り替わらざるを得ないだろう。 岡江久美子さん追悼として放送された5位の「終着駅シリーズ~雪の螢」は、今年1月に放送されたシリーズ最新作で、彼女の最後の出演作品。 映画部門首位の「美女と野獣」は1991年製作のディズニーのアニメ版。 6%の好視聴率であった。 部門2位の「ワイルド・スピード SKY MISSION」も9. 1%と善戦した。 東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TV Bros. 」編集長ほかを歴任。 現在株式会社ニュース企画代表。 好きな言葉は博覧強記。 テレビ視聴率ランキング とは? 正式なデータ名称は「関東地区・世帯視聴率」と言い、ビデオリサーチ社が実施する統計理論に基づいた標本調査によって集計された視聴率データです。 インターネットTVガイドでは月曜日から日曜日までの7日間、東京都(島部除く)、神奈川県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、静岡県(熱海市・伊東市)の無作為(ランダム)に選ばれた600世帯を対象に調査されたデータを「総合」「ドラマ」「映画」「音楽」「スポーツ」「アニメ/特撮」「バラエティ」の7ジャンルに分け、ランキング形式で掲載しています。 より詳しい視聴率調査については、こちらから。

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テレビの視聴率、外出自粛で上がっていたのかな?

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GRPとは、Gross Rating Pointの略語で、「延べ視聴率」を意味しています。 テレビCMを打っている広告宣伝部、マーケティング部や広告代理店では当たり前に使われている単語ですが、一般的になじみのある単語ではありませんよね。 また、シンプルな概念のため、なんとなく理解しているだけの方も意外に多いようです。 社内の同僚や、広告代理店の担当者と話していて、あれ?何かおかしいな?話が噛み合わないな?と思ったことはありませんか? そんなあなたのために、本記事ではGRPについての定義や計算方法など、初歩的な知識を紹介します。 この記事を読み終わると、GRPに関する用語を正確に理解することができ、「あれ?そうだったの?」ということもなくなります。 もし、詳細よりも概要と注意点だけ手早く抑えたい方は、「忙しい人のためのGRP」をご覧ください! GRPとその周辺知識をしっかり身に付け、後の活躍につなげていくために、この記事がお役に立てば幸いです。 忙しい人のためのGRP GRPとは、Gross Rating Pointの略語で、延べ視聴率を意味しています。 世帯資料率は調査対象地域の世帯の何%が「CMが放送されたチャンネルをつけていたか」を意味します。 世帯視聴率の調査方法は、「ピープルメータ PM システム」「オンラインメータシステム」の2種類です。 いずれも、調査世帯のテレビ 最大8台 で、どのチャンネルが表示されていたかを1分に1回計測しています。 ともすれば、認知度や好意度などの中間指標だけを目標にしてしまいがちですが、最終的な成果にどう影響しているかを考えつつ、中間指標を選び、PDCAを回している会社が、成功し続けています。 GRPの基礎知識 GRPとは GRPとは、Gross Rating Pointの略語で、延べ視聴率を意味しています。 特定の期間中に放送されたテレビCMの「世帯視聴率」の合計がGRPです。 あくまで世帯視聴率の合計であること、また、放送される地域も限られていることに注意が必要です。 テレビCMをWeb広告で置き換えると、GRPはIMP Impression と似たような指標になります。 主に、スポットCM 特定番組のCM枠の指定ができないCM の契約において、どの程度の露出を希望するかを決める際に使われます。 個人視聴率と世帯視聴率 視聴率は「個人視聴率」と「世帯視聴率」の2種類に分けられます。 計算方法も、調査方法も、それぞれから得られる示唆も当然異なってきますので、正確に理解する必要があります。 個人視聴率とは、視聴率調査世帯における個人を性別、年齢帯別、職業別などに分類し、算出した視聴率を意味します。 詳細な計算方法は後述しますが、調査世帯全体にいる各特性区分の人達の何人が視聴していたかによって算出されます。 世帯視聴率とは、視聴率調査世帯全体のうち、何世帯が番組を視聴していたかを意味しています。 より正確には、視聴していたかどうかではなく、「テレビがついていたか」どうかを計測していますので、番組を視聴していたとは言い切れないことを注意しなければなりません。 一般的に言われている視聴率はこの世帯視聴率を意味します。 また、GRPの計算で対象になる視聴率も、この世帯視聴率です。 視聴率は、株式会社ビデオリサーチが「ピープルメータ PM システム」「オンラインメータシステム」「日記式アンケート」という3つの手法で調査しています。 ピープルメータシステムによる調査は、調査世帯のテレビ 最大8台 に設置されたピープルメータと呼ばれる機器により実施されます。 測定しているのは「ピープルメータが設置されているテレビの画面に表示されているチャンネル」と「テレビを見ている人」の2点です。 調査世帯の個々人が「自分が見ているよ!」というボタンを押すことで、ピープルメータに誰がそのテレビを見ているかを伝えます。 つまり、世帯視聴率と個人視聴率を同時に調査しているシステムと言えます。 オンラインメータシステムによる調査は、調査世帯のテレビ 最大8台 に設置されたチャンネルセンサーにより実施されます。 測定しているのは「チャンネルセンサーが設置されているテレビの画面に表示されているチャンネル」です。 調査世帯の各テレビがそれぞれどのチャンネルを映していたかにより、世帯視聴率を調査しています。 日記式アンケートによる調査は、調査員が調査世帯宅に訪問し、配布する調査票により実施されます。 測定しているのは、1週間毎の毎日のテレビの視聴状況です。 前述の2種の調査方法とは異なり、5分刻みの記入欄があり、これで個人視聴率を調査しています。 これまでは世帯視聴率から算出されたGRPでCMの買い付けが行われていたのですが、2018年4月以降は個人視聴率から算出されたGRPでCMの買い付けが行われるようになります 関東地区。 GRPの計算方法 GRPは世帯視聴率の合計です。 一定期間内に放送したCMの分視聴率を足し算すればGRPを算出できます 例えば、下記のような場面を想定してみましょう。 月曜日から金曜日まで、1日1回CMを放送する• 顧客行動が複雑で、可視化しにくい現代において、広告による成果獲得の難易度も日増しに高まっています。 その広告を打ったことにより、結局いくら売上が上がったの?結局いくら利益が出たの?ということを数値で評価できるようにならなければ、PDCAを回すことも、適切な改善策を実施することもできず、広告効果は上がりにくくなります。 テレビCMを実施している多くの企業において、その広告効果は認知度や好感度等の中間指標をどの程度押し上げたか、により計測されています。 テレビCMを打つことで「どの程度認知度が改善するか」「他のマーケティング施策にどう影響が出るか」「最終的に売上や利益がどの程度増加するか」ということを明らかにしておかなければ、目標達成のためにどの程度テレビCMを打てばいいか、どのようなテレビCMを打てばいいか、わかりませんよね。 ここ1~2年の間に、テレビCMが最終的な成果にどの程度影響を与えたかを定量化するサービスが様々出現しています。 まだそういったものに取り組んでいないのであれば、検討することをお勧めします!•

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