冨岡 義勇 bl。 【冨岡義勇】秘メ事。

【鬼滅の刃】冨岡義勇は水柱じゃない!?錆兎にまつわる知られざる過去とは?【鬼滅の刃】

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「運命の相手がわかる桜餅…?」 彼の名前は冨岡義勇。 現在21歳独身。 キメツ学園高等部で体育教師をしている。 それは何の気なしに開いた記事。 見出しの【運命の相手がわかる桜餅】になんとなく興味をそそられスマホの画面を軽くタップしただけだった。 内容はいまどきの女子高生すら食いつかないであろうもので、その桜餅を食べた者の顔に【バツ印・あるいは桜の模様】が浮かぶというものだった。 (怪しすぎる…) しかもそれは市販のものではなく手作りとのこと。 作り方には変わったところはなく至って普通の桜餅の作り方…に見えた。 「作り終えたら、最後に『運命の人を見せてください』と唱える…だったか」 なぜ材料を揃えて作ってしまったのか自分でも不明だ。 そもそもなぜあんな信憑性のかけらもないあきらかなお遊び記事に興味が湧いたかさえも謎である。 「まぁ…姉さんにも人との出会いがあるうちに将来の相手を見つけたほうがいいと口酸っぱく言われてるしな…」 と自分を正当化しながら重箱に積めるのであった。 昨夜自分でもひとつ完成品を食べてみたが、普通に美味しかったから問題はないだろう。 余談だが、義勇はそこそこ料理は上手い方である。 (そもそもこんなことで本当に運命の相手とやらがわかるのなら世話ない。 世の中の占い師は職にあぶれてしまう) 登校時間に合わせて生徒たちや職員たちが続々と集まり朝の賑わいが学校の敷地内を埋める。 季節はホワイトデー間近ということもあり、心なしか女子も男子もどこか落ち着かない様子だ。 そんな彼らの初々しさを密かに微笑ましく思いながら義勇は職員室に向かう。 「おはようございます、冨岡先生」 入るや否や、華やかな声が自分を出迎えてくれる…保健医の胡蝶カナエだ。 「おはようございます、胡蝶先生」 重箱をコトン、と自分のデスクに置いたところで指摘された。 「あら?今日はお弁当を持参されたのですか?」 「ああ、いや…」 御重を包む風呂敷を解いて蓋を開ければ昨夜作った桜餅が綺麗に並べられている。 道中形が崩れなかったことに密かに安堵した。 経緯はどうあれ、同僚たちに差し入れとして持ってきたものが崩れてしまっては残念だ。 「昨日、なんとなく食べたくなって作ったんです。 お一つどうですか」 きらきらと艶のあるもち米にカナエの瞳もきらきらと輝き頬が歓喜で色付く。 やはり華やかな人だ、と義勇は思った。 「まぁっ!美味しそう!しのぶにも一つわけてもいいかしら?」 「え」 しのぶ…カナエの妹に行き渡ったら『まぁ、冨岡さんも人に好かれる努力とかなさっているんですね。 健気』とチクチクなにかを言われそうだ。 とはいえ教職員だけで食べるには少しだけ多い気もするので頷くことにした。 「ありがとう。 美味しそうだわ、いただきます」 一口食べれば「んーっ!とっても美味しいわ!」と言ってくれたので安堵し礼を言おうと振り返ると… 「え」 カナエの白い頬に小さく黒いバツ印が浮かんでいる。 目の錯覚かと思い数回瞬きするもバツはまだ浮かんでいて、試しに強めに目をこすってみてもまだ見える。 (まさか、あの記事…本当だったのか!?) 自分のあきらかにおかしな様子にカナエが心配そうにするので平謝りしながらこのとんでも話を説明する。 バツ印は拭えばすぐに消えたが、説明せずに顔を拭わせる言い訳を思いつかなかったためありのままを話すことにしたのだ。 「にわかには信じられないけれど、現に私の頬にバツ印が浮かんだのだからこの桜餅の占いは本当のようね」 義勇が見せたスマホ画面をニコニコと嬉しそうに見るカナエ。 きっと生徒たちよりも楽しそうだ。 「それじゃあ、この桜餅で冨岡先生の運命の人がわかるのね!」 「ぜぇっ…!ぜぇっ…!何故この桜餅がそんなに食べたいんだ、あいつらっ!」 そして義勇は今持ってきた御重を抱えて全速力で走っている。 教師が廊下を駆けるなんて生徒に示しがつかないが今はそんなことを言っている場合ではない。 桜餅は胡蝶姉妹の分しかはけていない。 カナエは事情をふまえたうえで妹のしのぶに一つ分け、しのぶは笑いながら食べるとバツ印にこれ見よがしに安堵してみせた。 生徒であるしのぶに桜の模様が出ても困るのだが…といつもの無表情で義勇も思った。 しかしカナエがちょうど「運命の人がわかる」と言ったタイミングで同僚たちがやってきて一斉に桜餅に群がったのだ。 そして今に至る。 「待て、冨岡!いつまでも重を持って歩き回るのは面倒くさいだろう!俺たちが手伝うから一つ寄越すといい!」 腹から声を出し爽やかに言う煉獄。 「そうだぜ冨岡!大体、お前ももういい歳だ、俺の嫁として出迎えてやってもいいんだぜ」 外見同様にド派手にわけの分からないことを言っている宇髄。 「待てェ冨岡ァ!てめぇ、ふざけたモンを職場に持ってきてんじゃねェ!!本気にした奴に好意を持たれても面倒だろうがァ!!俺が全部食ってやる、いいから寄越せェェエ!!!」 怒っているのか心配してくれているのかよくわからない不死川。 昼休みになぜ鬼ごっこをする羽目になったんだと困惑しきりな義勇はとりあえず身を隠せる場所を求め走り回る。 「何あれ、いいおっさんたちが鬼ごっことかウケる〜!頑張れトミセン〜!!」 事情も知らず声援を送る生徒たち。 「冨岡先生、だ!!」 さすがに体力の限界を感じいつも自分が昼に利用している踊り場にやってきた。 なんとか距離を取ったからしばらく見つかることはないだろう。 ぜぇぜぇと呼吸を乱しながら半ば倒れるように座り込むと顎を伝う汗を拭った。 走り回ったせいかひどく腹が減っている。 ちょうど昼飯時だしこの諸悪の根元を自分で処分してしまおう・と御重を開け一つ頬張ったときだった。 「義勇?」「義勇さん?」 見慣れた二人が上からやってきた。 一人は赤ん坊のころからよく知っている錆兎。 もう一人は義勇が顧問をしている剣道部のエース、炭治郎だ。 「汗だくじゃないか。 どうしたんだ?」 二人は義勇を挟む形で隣に座る。 よくわかっている二人は彼が食べおわるまで返事を待ってくれる。 「あ、桜餅!美味しそうだな〜どうしたんですか、これ?」 未だもぐもぐと咀嚼している最中だが義勇は慌てて御重を守るように抱えごくりと塊を飲む。 げほげほ咳き込めば「何やってるんだ、義勇…」と錆兎が背中をさする。 「た、食べるな。 これは呪われた桜餅なんだ」 「「はあ?」」 二人の少年は何を言っているんだという視線を自分に向けるが、それでいいと義勇は思った。 無理だ、これは捨ててしまおう…と食べ物を粗末にしてしまうことに罪悪感を感じつつ作り手である自分の判断だから桜餅もきっと許してくれるだろうと自分に言い聞かせた。 「全く…あんなわけの分からない占いなんて見るんじゃなかった」 立ち上がると同時に聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で本音が溢れた。 そして二人の少年はそれを聞き逃さなかった。 「占い、ですか?」 「どんな?」 「桜餅を作り願うと、それは運命の相手を示す桜餅となって運命の相手がわかるそうだ。 おかげで散々………」 義勇が言い終える前に少年たちも立ち上がり一歩踏み出す。 「義勇」「義勇さん」 「ん?」 「「その桜餅」」「食わせろ!!」「食べさせてください!!」 「!?!?!?」 「見つけたぞ、冨岡!さあ、食わせるんだ!もっとも、君の運命の相手は俺と決まっているが!」 「お前みたいな地味な奴は俺が派手に迎えてやる!だからそれを一つ食わせろ!」 「萩も桜餅も似たようなモンだァ、俺が処分してやるから寄越しやがれェ冨岡ァァ!!」 第二ラウンド開始である。 「授業の準備をしろ、たわけ者共!」 「あ、増えてる」 「さすが体育教師、走り方のフォーム綺麗だな〜」 「トミセン、負けるなー」 「冨岡先生、だ!!」 このあと、義勇はなんとか焼却炉までたどり着くと桜餅を投げ入れたのでした。

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【鬼滅の刃】冨岡義勇外伝のネタバレ|義勇としのぶが向かった雪山で起きた哀しいできごと

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【鬼滅の刃】富岡義勇(とみおか ぎゆう)とは 人を喰らう存在である鬼。 この鬼を狩ることを目的に剣士たちが集まる 政府非公式の組織「鬼殺隊」…その 中最高位の剣士である「柱」の強さは別格です!義勇もまたこの「柱」の称号を有し、その中でも歴史の古い呼吸の一つである 「水の呼吸」の使い手「水柱」として君臨しています。 【鬼滅の刃】で義勇が登場したのは第一話。 この時点で義勇は19歳…この若さですでに柱に上り詰めていた義勇は天才と言っても過言ではないでしょう! 義勇は常に冷静沈着、ポーカーフェイスを崩さないクールな印象です。 しかし、一夜にして鬼に家族を奪われた炭治郎に共感、そして? 咤激励し生き方を導いたことからも分かるように実は優しい心の持ち主。 更に 口下手で多くを語らないため、義勇は誤解されてしまう傾向が…。 ある日街で炭を売り翌朝帰宅した炭治郎を待ち受けていたのは、 鬼に家族を食い殺されるという悲しい運命でした。 更に、唯一生存していた 妹・禰豆子(ねずこ)は人喰い鬼となり炭治郎に襲い掛かってきます。 義勇はそこへ駆け付け、炭治郎を助けるべく剣をふるいますが、炭治郎は鬼となった禰豆子を守り、命乞いをします。 現時点で鬼を人に戻す術はないと言われいます。 そして、 鬼となった身内をかばった末に食われるという結末を義勇は見てきました。 鬼となり凶暴化した禰豆子を目の当たりにしても、なお守ろうとする炭治郎に義勇は語り掛けます。 「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」 絶望の淵に居る炭治郎にとっては厳しい言葉だったかもしれません。 しかし、 望みをかなえるためには強くならねばならぬのだという義勇の想いは確かに炭治郎に届いたのです。 【鬼滅の刃】鱗滝左近次を師と仰ぐ!義勇の同期はなんと錆人!! 【放送まであと1時間!! そして、極度の飢餓状態であるはずなのに炭治郎を守ろうとした禰豆子。 竈門兄妹に特別な何かを感じた義勇は、炭治郎に鬼殺隊員としての道を指し示します。 義勇の紹介で 「育手(そだて)」である鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)のもとへと弟子入りし、炭治郎は鬼殺隊に入るための試験・最終選別試験へと挑みます!そして、鱗滝が最終選別試験に挑む条件として炭治郎に課したのは大岩を両断するというもの。 炭治郎の実力をはるかに凌駕する課題でしたが、 突如現れた不思議な少年・錆兎(さびと)に稽古をつけられた炭治郎は半年後、見事大岩を斬ることに成功するのでした。 実はこの 錆兎、義勇と同期的な存在!義勇とは同い年で共に鱗滝のもとで修業をし、13歳の時共に最終選別試験を受けたのだとか。 義勇と錆兎、それから炭治郎と、世代を超えて脈々と受け継がれていく様が感動的ですね! 【鬼滅の刃】宿敵・鬼舞辻無惨の対抗勢力?!「痣の者」とは 本日発売のWJ25号にて、 『鬼滅の刃』最新第158話掲載中です!! ぜひご一読ください。 鬼舞辻は千年以上前、最初に鬼となった人物で、未だ詳細不明の鬼…わかっていることは 鬼舞辻の血は人間を鬼へと変貌させ、鬼の力を増強させるということ。 部下の鬼の鬼舞辻を怖がる様子から、圧倒的な力を持っていることは確かです。 そして戦国の時代、 鬼舞辻を追い詰めていた剣士たちは一様に「鬼の文様と似た痣」が発現していたのだとか。 この 痣を発現した人物は「痣の者」と呼ばれ、爆発的な力を発揮します。 そして義勇の時代でも、炭治郎を発端として次々と痣を発現させる者が現れ始めたのです。 痣の発言条件は、 心拍数200以上、そして体温が39度以上になること。 命にもかかわる異常な状態で耐えることができるかどうかが「痣の者」となるかどうかの分かれ道…。 「痣の者」の謎が明らかになった今、より強い戦力を得るため柱たちには痣の発現が急務となるのでした。 これを受けた義勇は、「これを簡単といってしまえる簡単な頭で羨ましい」と冷たく言い放します。 この義勇の言葉はまるで喧嘩を売っているようで、もともと短気な性格の実弥もお怒りモードです。 しかし、これは 嫌味ではなく義勇はもしかすると本気で「羨ましい」と思っている可能性も…。 このシーンに続く「俺はお前たちとは違う」という義勇のセリフは、 優越感よりも義勇の劣等感を表してたのです。 義勇のルーツは過去にあり! 鬼殺隊のトップである「お館様」こと産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)に「義勇の話を聞いてやって欲しい」と頼まれた炭治郎は義勇を訪ねます。 そこで聞いたのは義勇の 「俺は水柱じゃない」という弱々しい言葉…。 義勇がこう語るには理由がありました。 錆兎とともに挑んだ最終選別試験、その年の試験で死んだのは錆兎ただ一人…錆兎以外の全員が合格という結果でした。 なぜなら、 錆兎はみんなを守り、ほとんどすべての鬼を一人で倒してしまったから。 錆兎に守られた自分は最終選別を突破したとは言えない…。 この思いが「俺はお前たちとは違う」という言葉につながったのです。 助けられただけの自分は「水柱」を名乗っていい人物じゃない。 錆兎への想いが義勇をずっと苦しめていたのでした。 錆兎ではなく、自分が死ねばよかったのだ。 助けられ生き残った自分は「柱」として肩を並べていい存在じゃない…。 義勇は錆兎を失って以降、長い間自分を攻め続けていました。 炭治郎はその義勇の想いを感じると同時に、 義勇が柱になるまで積み重ねていた努力が感じられます。 痛いほどの感情を感じ取った炭治郎は、義勇にかける言葉をなかなか見つけることができません。 だけどどうしても1つ、聞きたいことがありました。 「義勇さんは錆兎から託されたものを繋いでいかないんですか」 これを聞いて義勇は、錆兎が頬を張って自分にかけてくれた大切な言葉を思い出します。 「自分が死ねば良かったなんて二度と言うなよ 姉が命がけでつないでくれた命を、 託された未来をお前も繋ぐんだ」 錆兎に叩かれた頬の痛みとともに、 錆兎が自分に託してくれた想いを改めて感じる義勇。 辛い記憶から目を背け逃げていた 自分の未熟さを自覚すると同時に、直視できなかった辛い記憶を乗り越えて、義勇は前へと進むのでした。 【鬼滅の刃】義勇もまだまだ修行中!錆兎の想いを背負い更なる高みへ 【第1話をご視聴いただきありがとうございました!! 】 特別上映版「 兄妹の絆」も絶賛上映中! 一足早く第1話~第5話を5. このような 心を共鳴させ合う場面は【鬼滅の刃】をより感動的なものにしています。 鬼殺隊でありながら鬼を連れる炭治郎は、鬼殺隊の中でも異端の存在。 義勇はそんな炭治郎の良き理解者です。 同じ師を持ちながら「水柱」としても道を外れ他の呼吸を極めだした炭治郎。 今後、2人がどのような関係性となっていくのかも注目です! 初登場からその用紙の端麗さと圧倒的強さで読者を魅了した義勇。 アニメ【鬼滅の刃】では声優を櫻井孝宏さんに迎え大活躍中です!クールでカッコイイだけでなく、ちょっと天然と噂の義勇。 そんな一面を見るのも楽しみですね。 公式関連アイテム.

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冨岡義勇(とみおかぎゆう)の声優情報!鬼滅の刃(アニメ)以外の出演アニメまとめ

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義勇くんと一緒! 〈設定〉 胡蝶さんと出向いた任務 倒した鬼の血鬼術に当てられ 10歳くらいになってしまった義勇 記憶無し 鬼:血鬼術で大人を子供にしてから食べるタチの悪いやつ。 義勇を囮に胡蝶の毒で何とか倒したが、まともに血鬼術をくらってしまった義勇 急いで幼児化した義勇をお館様の元に連れて行く胡蝶。 どうすれば元に戻るのか、鬼は死んだので分からず、胡蝶が調べることに。 その間、義勇の穴抜けをどうするか、義勇そのものをどうするか、半年も待たず柱達が召集された。 時を同じく、炭治郎、善逸、伊之助、3人は別任務で上弦の鬼と接触したと思われお館様に呼び出されていた。 [newpage] 「やぁ、みんな。 つい先日集合してもらったというのに悪いね」 「いえ、お館様の命とあれば、いつ如何なるどんな状況でも駆けつけるのが柱にございます」 穏やかなお館様の挨拶に答えたのは、柱歴の1番長い悲鳴嶼である。 そしてその悲鳴嶹を端に、他の柱が並んでいる。 更に距離が空いたところに、なんで今日なんだ!明日でもいいじゃないか!帰りたい!帰りたいよー、ねずこちゃーん!!!と柱を前に内心穏やかではない善逸、腹減った、とどこ吹く風の伊之助、この前集まったばかりなのに、一体何事だろう、あれ、冨岡さんがいないぞ、と兄弟子の所在を疑問に思う炭治郎が膝をついていた。 そして、そんなことはつゆ知らず、お館様は話し始める。 「ありがとう。 早速なんだが本題に入ろう。 おいで」 そうお館様は言うと、右後方にいる幼子を優しく促す。 そしておずおずとお館様の袖を持ちながら出てきたのは あの無口で口下手な水柱と瓜二つの幼子の姿。 胡蝶以外の柱が明らかに驚きと困惑の表情を浮かべる。 「な、な、な、んですか。 その童は!冨岡にそっくりじゃないですか!あいつの隠し子ですか?!」 目元に独特の化粧をしている自称祭りの神がいの一番に声をあげた。 冨岡と犬猿の仲である不死川、伊黒は驚きのあまり宇髄と幼子を交互に見つめ忙しそうだ。 「違うよ、宇髄。 この子は義勇の子ではない。 義勇なんだよ」 的確な答えをお館様は凛とした声で伝えるが、胡蝶以外は一様に疑問符を浮かべている。 義勇なんだよ?なんだよ?義勇?え?義勇なんだよ? 何度頭の中で反芻しても大脳が理解を拒んでいる。 「お館様、ここからは私が説明致します」 みなの動揺をひしひしと感じている胡蝶は苦笑いを浮かべながら手を挙げる。 そして、いつものように任務に出たこと、大人を子供に変える術を使う鬼だったこと、囮になった冨岡がそれに充てられてしまったこと、鬼は倒したのに血鬼術が解けないこと、以上重点を絞りながらみなが納得できるよう説明した。 「つまり、こいつは、あの無口な水柱様本人ってことなんだな?」 そう宇髄が問うと「残念ながら」と肩をすくめながら胡蝶は答える。 「さて、ここでみんなに集まってもらったのは他でもない。 義勇がこのままでは、義勇担当の警備地区に問題が出た時対処が遅れてしまう。 よって、みんなには申し訳ないが義勇の範囲を少しずつ振り分けてもらいたい」 「何の問題もありません。 」 「ありがとう。 理解ある子達で私も助かるよ。 」 そう微笑んだお館様に甘露寺は、頰を赤くする。 「そして、あともう1つ。 義勇が元に戻れるまで誰か面倒をみてほしいんだ」 2つ目の命をお館様が告げた瞬間、それまで顔を上げていた2つのそれが真下を向いた。 言わずもがな不死川と伊黒である。 滝のような汗が2人を襲っている。 「本来なら私が預かるのが1番だけれど、君たちも知っているように、あまり身体の調子が良くなくてね。 それに今の義勇は記憶がない。 鬼殺隊はもちろん、鬼についても。 そんな中1人で水柱邸に戻すわけにもいかないだろう。 だから君たちの誰かといた方が安心だと思うんだ。 忙しいとは思うが頼んだよ」 そう伝えるとお館様は咳き込み、ちょっと失礼するよ、と座敷の奥へと消えてしまった。 義勇の説明があるとはわかっていた胡蝶もまさか誰かが預かれと言われるとは考えておらず困惑である。 お館様の裾を掴んでいた義勇はそれが無くなると途端に不安そうな顔を覗かせる。 その姿はいつも無表情、無口、分かりにくい水柱とは別人のようである。 そして事もあろうに幼くなった義勇はてとてとと胡蝶の元へ近づく。 「へぇっ?!」 そして今まで生きてきた中で上げたことのないような声を出してしまった胡蝶だが、その原因は胡蝶の羽織を掴む義勇にあった。 「おいおい、誰が面倒見るかなんて明白じゃねぇか。 胡蝶、お前一択だろ」 「そうだな!1番冨岡が懐いているのは胡蝶のようだ。 我々は警備地区の振り分けでもしよう」 義勇と胡蝶の姿を見た宇髄と煉獄は、うんうん。 問題解決。 と呑気に頷いている。 「ちょっと待ってください!私は無理です!確かに今回の件については私にも責任があります。 けど、私は一刻も早くこの血鬼術の解除方法を調べるようにお館様から言われてるんです。 そんな中冨岡さんの面倒なんて見れるわけないです!」 ぜぇはぁ、と全集中常中をしている柱なのだが息を切らしながらまくし立てる。 また胡蝶の言うことは最もである。 早急にこの奇怪な血鬼術を解く方法を見つけなければならないのに、あの水柱の面倒とは、どう頑張っても全うできる気がしないのだ。 そしてそれを聞いた義勇は目に悲しみの色を浮かべながら胡蝶の袖を離した。 あっ、と声を漏らす胡蝶だが背に腹は変えられぬ。 罪悪感を抱きつつも義勇に向き合う。 「冨岡さん、決してあなたが嫌だから、というわけではありません。 単純に忙しいのです。 今ここであなたが知っているのは私だけだから私を選んだのでしょうけど、ここの人たちはみなあなたを知っています。 だから、安心してください」 幾分表情豊かなこの子供に違和感しかないが、懸命に笑顔を作り説明した。 「煉獄さんなんて、どうです?弟さんもいらっしゃいますし、ちょうどいいのでは?」 そう急に名指して呼ばれたのは炎柱、煉獄杏寿郎である。 「な、俺のところか?うーん。 いいぞ!」 悩むそぶりを見せときながら即決でいいぞ、と言った炎柱に他の柱が一気に顔を向ける。 「今の冨岡は記憶がないと言ったな。 ならばこの俺が水ではなく炎の呼吸を教えてやろう。 ただでさえいけすかん水の呼吸だ。 そうすれば今後も炎の呼吸は安泰だ!」 「いや、それはダメだろ!!!」 あろうことか水柱の存在そのものを消しかねない煉獄に的確にツッコむ音柱。 今回は彼が正しい。 そして、うーん、だめか?いい考えだと思うのだが、とブツブツ言い始める炎柱に冷たい視線を送る柱達。 「別におれがみてやってもいいけどなぁ」 そう呟くのは先程的確な指摘をした音柱、宇髄である。 「ただし俺には嫁が3人いる。 それを踏まえてだがな」 続いた言葉に胡蝶は顔をしかめる。 まだ柱の中でも幼い霞柱は遠くを見つめながらよく分からないといった顔を浮かべている。 鬼狩りについて変なことは教えなくても色ごとについてとてつもなく変なことを教えそうである。 この筋肉おばけは。 よって却下、と胡蝶の中で判断が下る。 不死川、伊黒は論外だし、霞柱の時透はまだ自身が誰かに面倒を見てもらうような年である。 甘露寺は先程から幼子になった義勇を可愛い可愛いと連呼しおり、あれはあれで危ない気がする。 行き先がなかなか決まらない様子を不安に思ったのか義勇は蹲り今にも泣きそうである。 そしてシーンと辺りが静まり返ったその時、この幼子は一言言い放ったのだ。 「ねぇね... 」 ギョッと柱達は一斉に義勇を見つめる。 大人の義勇は無口だが、数少ない言動行動の中に天然性があること。 その自由奔放なところはどんな生い立ちであれ、比較的可愛がられて育ったのではないかと。 そううすうすと柱達は常から思ってはいたのだ。 そしてそれが今、はっきりと。 弟属性の末っ子という彼本来の特性が爆発してしまった。 この幼子は、なんと、自分の姉を、しかも、姉さん、いや、百歩譲ってもお姉ちゃんが一般的だろう、という呼び名を、ねぇね、と言ったのだ。 正直に言おう。 柱の数人が、なんだこの生き物!可愛い!!と思ってしまった。 そして数秒時が止まったように感じたのは胡蝶だけではないはずだ。 そんな蹲る義勇を数人が見つめる中、最年長の彼がおもむろに口を開いた。 「では、冨岡に決めてもらうのはどうだ?誰だとしても恨みっこなし。 」 「おぉ!名案だな!」 冨岡のねぇね発言にも一切表情を変えなかった悲鳴嶹が提案すると煉獄が賛同する。 他のものもそれしか無いだろう、と内心理解していたため異議を唱えるものはいなかった。 ただ不死川の纏う空気はとてつもない程重く、大人でさえ近付きたくないのだから幼子の義勇が近付くとは到底思えなかった。 悲鳴嶹はその大き過ぎる体を屈め、必死に幼くなった義勇に近付いた。 「冨岡、君が決めるんだ。 誰を選んでも私達は君の意思を尊重する。 」 意思を尊重だなんて10歳ほどの義勇に理解できるのかと疑問だったが、悲鳴嶹の言葉を聞き、うん。 と首を縦にふる姿をみて、胡蝶はんんんっ!と口を噛み締めた。 普段とはまるで想像できない幼い富岡の姿に笑えばいいのか、悶えればいいのか、よく分からない心情である。 いいえ、だめよ、しのぶ。 感情を制御できないものは未熟者です。 いつぞやの大好きな姉から教わった言葉を思い出し心を律する。 そしてずらぁ、と並んだ柱の前を、てとてとと歩く幼い義勇。 1人ひとりの顔を見つめしばらく吟味しているようである。 「決めた!」 そう勢いよく駆け出した義勇少年は、誰もがその存在を忘れていた、市松模様の羽織を纏った少年の隣にいた。 「おにーちゃんがいい!」 「え、お、おれぇ?ですか!?」 そう高らかに叫んだのは、大人の義勇が進む道を示し、もしもの時は腹まで切ると宣言した際、静かに涙を流していた竈門炭治郎、その人である。 [newpage] こんにちは!初めまして! アニメから鬼滅の刃にはまり、早急に全巻購入し、皆様の描く鬼滅イラストや小説をみてニヤニヤするという、私と同じ境遇の方、多いのではないでしょうか?笑 そして何と便利な血鬼術! 何て私の性癖に突き刺さる義勇さん! 可愛すぎませんか! どうしても書きたいと思ってしまった幼児化義勇さん。 この後はお兄ちゃん力爆発な炭治郎と、弟属性爆発の義勇さんののほほんストーリー。 柱の人のところへお邪魔する短編、的なのを書きたいという願望は持ちつつ寝ることに致しましょう。

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