ビル エヴァンス 映画 渋谷。 ビル・エヴァンスの複雑な生涯と「聴く」ということ|スロウ・ボート|note

ビル・エヴァンス生誕90周年記念映画「ビル・エヴァンス タイム・リメンバード」が4月に公開

ビル エヴァンス 映画 渋谷

ビル・エヴァンス以上に情感を表現できる者はいない。 この映画を見ると、彼の音楽における誠実さがひしひしと伝わってくる。 トニー・ベネット(歌手) 物語としても第一級の洗練されたドキュメンタリー ロジャー・イーバート 映画評論家) ジャズファンなら見逃せない。 洞察と情熱がすばらしい。 トニー・ベネット(歌手) 今までに作られたジャズの巨人たちに関するドキュメンタリーの最高峰 Jazz Wise magazine 問題を抱えた天才音楽家の生き生きした素顔をとらえた すばらしいドキュメンタリー Record Collector ブルース・スピーゲルによる最上級のドキュメンタリーは究極の哀歌だ MOJO Magazine 共演者、ジャズの巨匠たちによる貴重な証言の数々 トニー・ベネット(ヴォーカル)やジョン・ヘンドリックス(ヴォーカル)ら当時の共演者はもちろん、伝説のファースト・トリオ~死の間際のラスト・トリオのメンバーらがビル・エヴァンスとの出会いや人物像、彼の音楽について証言。 既に亡くなったレジェンド達の晩年の姿も・・・ インタビューで登場するジム・ホール(2013年逝去)、ポール・モチアン(2011年逝去)、ジョン・ヘンドリックス(2017年逝去)、オリン・キープニュース(2015年逝去)、ボブ・ブルックマイヤー(2011年逝去)、ビリー・テイラー(2010年逝去)など、公開前に鬼籍に入っている出演者も多く、彼らの晩年を捉えた記録映像としても貴重。 もちろん本人も多数登場。 そして、誰もが名前は知ってるあの人も・・・ もちろん、ビル本人の肉声や映像・写真も多数収録。 演奏シーンや仕事のインタビューはもちろん、幼少期の愛らしい姿や、麻薬に蝕まれながらも家族を大切にする姿など、貴重なプライベート・ショットの数々は必見。 また、ジャズ史に燦然と輝くそのタイトル曲『ワルツ・フォー・デビイ』のモデルとなった姪のデビイら親族も証言者として登場。 兄ハリー、スコット・ラファロ、マイルス・デイヴィス、そして女性たち・・・ さらに名盤『ワルツ・フォー・デビイ』で伝説的な演奏を披露し、その翌週25歳で事故死した幻のベーシスト スコット・ラファロら共演者の往時のプライベート写真や恋人のインタビューも収録。 薬物依存をはじめ、内縁の妻・兄の自殺など、これまで周知のところでも語られなかったスキャンダルが親族や近いミュージシャンの口から語られるほか、マイルス・バンド在籍時の名盤制作秘話から死の間際の様子までも語られる。 世界初公開。 行方均による字幕、全面監修 世界初劇場公開にあたり、ジャズ・プロデューサー行方均の監修により可能な限り正確でわかりやすい日本語字幕作成。

次の

ビル・エヴァンス タイム・リメンバード

ビル エヴァンス 映画 渋谷

ビル・エヴァンス以上に情感を表現できる者はいない。 この映画を見ると、彼の音楽における誠実さがひしひしと伝わってくる。 トニー・ベネット(歌手) 物語としても第一級の洗練されたドキュメンタリー ロジャー・イーバート 映画評論家) ジャズファンなら見逃せない。 洞察と情熱がすばらしい。 トニー・ベネット(歌手) 今までに作られたジャズの巨人たちに関するドキュメンタリーの最高峰 Jazz Wise magazine 問題を抱えた天才音楽家の生き生きした素顔をとらえた すばらしいドキュメンタリー Record Collector ブルース・スピーゲルによる最上級のドキュメンタリーは究極の哀歌だ MOJO Magazine 共演者、ジャズの巨匠たちによる貴重な証言の数々 トニー・ベネット(ヴォーカル)やジョン・ヘンドリックス(ヴォーカル)ら当時の共演者はもちろん、伝説のファースト・トリオ~死の間際のラスト・トリオのメンバーらがビル・エヴァンスとの出会いや人物像、彼の音楽について証言。 既に亡くなったレジェンド達の晩年の姿も・・・ インタビューで登場するジム・ホール(2013年逝去)、ポール・モチアン(2011年逝去)、ジョン・ヘンドリックス(2017年逝去)、オリン・キープニュース(2015年逝去)、ボブ・ブルックマイヤー(2011年逝去)、ビリー・テイラー(2010年逝去)など、公開前に鬼籍に入っている出演者も多く、彼らの晩年を捉えた記録映像としても貴重。 もちろん本人も多数登場。 そして、誰もが名前は知ってるあの人も・・・ もちろん、ビル本人の肉声や映像・写真も多数収録。 演奏シーンや仕事のインタビューはもちろん、幼少期の愛らしい姿や、麻薬に蝕まれながらも家族を大切にする姿など、貴重なプライベート・ショットの数々は必見。 また、ジャズ史に燦然と輝くそのタイトル曲『ワルツ・フォー・デビイ』のモデルとなった姪のデビイら親族も証言者として登場。 兄ハリー、スコット・ラファロ、マイルス・デイヴィス、そして女性たち・・・ さらに名盤『ワルツ・フォー・デビイ』で伝説的な演奏を披露し、その翌週25歳で事故死した幻のベーシスト スコット・ラファロら共演者の往時のプライベート写真や恋人のインタビューも収録。 薬物依存をはじめ、内縁の妻・兄の自殺など、これまで周知のところでも語られなかったスキャンダルが親族や近いミュージシャンの口から語られるほか、マイルス・バンド在籍時の名盤制作秘話から死の間際の様子までも語られる。 世界初公開。 行方均による字幕、全面監修 世界初劇場公開にあたり、ジャズ・プロデューサー行方均の監修により可能な限り正確でわかりやすい日本語字幕作成。

次の

渋谷アップリンク「ビルエヴァンス タイム・リメンバード」の感想

ビル エヴァンス 映画 渋谷

ビル・エヴァンス(p、1929-1980)の生涯を描いた映画「ビル・エヴァンス タイム・リメンバード」のロングランが続いています。 小規模シアターでの公開とはいえ「ジャズ映画」にこれだけ反響があるのは異例でしょう。 改めて「ジャズ・ピアノの詩人」の人気ぶりを見せつけています。 私は5月の前半に観ましたが、内容に驚きました。 これまで多くの雑誌や書籍で知っていたこともありましたが、関係者がカメラの前で語る証言は生々しく、強烈なインパクトがありました。 エヴァンスがヘロイン漬けで精神・身体共に蝕まれていたこと、特定の女性に依存しつつなぜか浮気をしてしまうこと、兄の自殺に大きな衝撃を受けていたこと・・・・。 よく見る冷静な「学者風」ルックスに似合わず、かなり大変な生涯だったことが分かります。 その一方、音楽に対してはとことん真摯だったことも描かれています。 トニー・ベネット(vo)、ジム・ホール(g)、ゲイリー・ピーコック(b)、ボブ・ブルックマイヤー(tb)、ウォーレン・バーンハート(p)、マーク・ジョンソン(b)といった錚々たるミュージシャンがそのテクニック・作曲・即興での革新性を高く評価しています。 エヴァンス自身もこう語っています。 「自分の音楽を一から創り出したい。 一音を弾くごとに自分が見えてくるんだ」 常に自分を追い詰め、高みを目指していたことが窺える言葉です。 映画の中で私が「顎が外れそうなほど」驚愕したのが「リバーサイド4部作」の一つで名作の誉れ高い「エクスプロレイションズ」が発表されなかったかもしれないという話でした。 レコーディングの際、当時のトリオのメンバーであるスコット・ラファロ(b)とエヴァンスは喧嘩中で、関係は最悪だったそうです。 こんなエヴァンス自身の証言がありました。 「エクスプロレイションズを発表する気はなかった。 その晩(収録日の夜)のメンバーの雰囲気は最悪だった」 私はこの作品を中学時代から聴いていて、エヴァンスの中で最も愛聴しているうちの一枚となっています。 これほどの傑作が陽の目を見ないかもしれない事態だったとは・・・!人間関係のもつれ、本当に悩ましいものです。 結果的には「エヴァンス黄金のトリオ」の貴重なドキュメントとなった本作。 その後、長くエヴァンスが取り上げることになる「ナルディス」などが緊張感のあるプレイで残されています。 当時の「ピリッとした」関係が反映されたのかもしれませんが、それがいい方向に働いたと感謝したくなるほどの出来です。 1961年2月2日、NYでの録音。 中学時代に聴いたとき、頭をガツンと叩かれたような思いがしました。 いまの表現なら「こんなクールな演奏があるのか!」ということなのですが、知的なピアノの響き、躍動感をたたえたベース、柔軟に全体をまとめるドラムスと全てが完璧に感じられました。 いま聴いても新鮮さは変わらずです。 静かに迫るメロディのバックで緊張感を高めているのはポール・モチアンのドラムス。 シンバルをブラシでこすって独特の「シュッ!」という音を出して辛みを加えています。 続いてエヴァンスのピアノ・ソロへ。 モチアンのブラッシュ・ワークを受けてエヴァンスは音を散りばめるようなリリカルなプレイを展開しますが、やがてバックでシンバルが鳴り響くと共にやや強いタッチになります。 それでもクールさは失わず、トリオが一体感を保ちながらスイングしていく様子は圧巻の一言に尽きます。 スコット・ラファロのベース・ソロは彼の他のプレイと比べると方向性が明確ではありませんが、これをエヴァンスが美しいフレーズできっちりと受け止めた後、モチアンの切れ味鋭いドラム・ソロにつなぐのがさすがです。 トリオの調和が理想的に結実した名演奏です。 この日のセッションで最初に演奏された曲だそうです。 ひょっとしたらこの演奏の成功がこの日のトリオを「落ち着かせた」かもしれないと想像させるほど穏やかなナンバーです。 くぐもった音色でエヴァンスが神秘的なイントロをつけ、トリオの演奏に入ります。 スローで、陶酔してしまうかのようなメロディなのですが、合間にリズムのブレイクがあることでハッと立ち止まる瞬間があり、緊張感を保ちながら聴き続けることができます。 ピアノ・ソロに入ってからもエヴァンスのコードを中心としたプレイとリズムがブレイクする構成は続き、聴き手は薄い靄のようなイメージの中を進んでは時に立ち止まることになります。 絶妙な構成の中でラファロのベース・ソロも見事にはまっています。 はかなく耽美的なイメージのある演奏で同じくマイルス~エヴァンスによるとされる「ブルー・イン・グリーン」と共にジャズの世界に全く異質な世界を持ちこんだ曲と言っていいのではないでしょうか。 おなじみのメロディがややスローで提示されると、ベース・ソロに入ります。 ラファロのプレイは奔放さがありながらやや抑制的で、曲調を意識していたことが窺えます。 続くエヴァンスのソロは静かな入り方でトリオ全体としての美の構築を最優先したように思えます。 モチアンのブラッシュ・ワークに乗りながら翳りのある、それでいて余計な感傷を排した素晴らしいプレイです。 エヴァンスの残した美しい演奏の数々からは映画に描かれているような苛烈とも言える人生は想像しにくいものがあります。 この相反する要素をどうとらえたらいいのかと考えていたら、1991年3月(!)に発行されたジャズ批評別冊「ビル・エヴァンス」に示唆に富んだ文章が掲載されていました(それにしても、この雑誌を我ながらよく手元に置いていたものです・・)。 リバーサイドでエヴァンスのプロデューサーを務めたオリン・キープニュースの言葉を引用します。 私が思い起こしたいのは、一人の、温かで、知的で、感受性に富んだ、余りにも生真面目に自己を突き詰めた人間のことなのです。 徹頭徹尾、自分のあくまでも私的な音の視界にのめりこんだ人間、なのに生涯、薬と縁の切れなかった人間のことです。 (引用者 中略) これら二つの、相反する、破壊的な衝動が、彼という人間の中で、いかにまた何故、一つに混ざり合ったのか、本当に解明できる人はーエバンス自身はもちろんのことー誰もいないと私は思います。 (引用者 中略) ともかく、聴くことです。 本当のビル・エバンスを知る手がかりは、それしかありません。 (「ビル・エバンスについて思うこと」 オリン・キープニュース 小山さち子訳 より) ここにある通りだと思います。 複雑なものを複雑なまま受け入れることで、私たちのエヴァンスへの理解はさらに深いものになるかもしれません。 まずは聴いてみましょう。

次の