ホテル カリフォルニア 金山。 ホテル カリフォルニア州, アメリカ

ホテル・カリフォルニア (曲)

ホテル カリフォルニア 金山

『このミステリーがすごい! 砂漠の真っただ中に孤立する、金持ち専用の高級リゾートホテルで起こった連続怪死事件の顛末であります。 「ホテル・カリフォルニア」は砂漠で遭難してホテルにたどり着いた主人公が心酔するイーグルスの代表曲のイメージに重ね合わせたもの……だったはずが、特に説明のないまま、ホテルの正式名称になってしまっていたりするのは御愛嬌(笑) 各章題がイーグルスの楽曲から採られるなど、イーグルスへのオマージュたっぷりで、それでいて湿っぽいところのない直球勝負の本格ミステリ。 著者と同じ昭和50年世代なもので、読書中はずっと脳内BGMでイーグルスの楽曲が流れておりました。 舞台はアメリカ、登場人物は主人公トミーを覗いては全員外人……といった設定は新人賞関係のデビュー作ではしばしば見かけるもの。 多くの場合、気負い過ぎやぎこちなさがついてまわり、読みづらい、とっつきにくいということになっているのですが、本書はもともと突飛な設定の上、軽妙な筆運びは抜群のリーダビリティーでして、まるで水が流れるようによどみなく読み進めることができます。 あまりにするっと読めてしまうので、内容が頭に残らないくらい(汗)。 そして何より、本書でびっくりさせられたのはシンプルなストーリー構成。 描写も最小限で、ホテルの関係者や泊まり客はたくさんいるのにほとんど物語に姿を見せることもなく、登場するのは主人公のまわりの人間ばかり。 いっしょに遭難した面白黒人のジミーも気づいたらすっかり影が薄くなっており、ほとんどトミーと警察代表のボガード警部の二人だけでお話をまわしているような印象すらあります。 プロットにもまことにムダがなく、作中の出来事や発見にはどんな意味があったのかときっちり後で回収されているのが素晴らしい。 主人公トミーは「ミュージシャンにはひらめきがある!」という謎のアピールで警察に探偵の売り込みをかけ、警察の捜査に加えてもらうことに。 警察の目から見ると、ホテルにとって「部外者」といえるのは彼らだけなので、捜査への協力が期待できると判断されたということでしょうか。 イーグルスの楽曲からインスピレーションを得て犯罪に用いられたトリックを見破る……というベタで強引な設定ながら、音楽の専門家が考案したトリックにミュージシャンが挑戦するという構図もあって、意外に納得のゆくものに仕上がっております。 音楽に関する解説も、マニアックでありつつ、難し過ぎないレベルに抑えてられていて絶妙な塩梅。 徹底して作り物として構築された舞台設定での推理ゲーム。 深みのある物語ではございませんが、通勤、通学の電車の中を楽しく読ませてもらう分には申し分なし。

次の

シティ・イン・カリフォルニア (名古屋市中区|ホテル

ホテル カリフォルニア 金山

『このミステリーがすごい! 砂漠の真っただ中に孤立する、金持ち専用の高級リゾートホテルで起こった連続怪死事件の顛末であります。 「ホテル・カリフォルニア」は砂漠で遭難してホテルにたどり着いた主人公が心酔するイーグルスの代表曲のイメージに重ね合わせたもの……だったはずが、特に説明のないまま、ホテルの正式名称になってしまっていたりするのは御愛嬌(笑) 各章題がイーグルスの楽曲から採られるなど、イーグルスへのオマージュたっぷりで、それでいて湿っぽいところのない直球勝負の本格ミステリ。 著者と同じ昭和50年世代なもので、読書中はずっと脳内BGMでイーグルスの楽曲が流れておりました。 舞台はアメリカ、登場人物は主人公トミーを覗いては全員外人……といった設定は新人賞関係のデビュー作ではしばしば見かけるもの。 多くの場合、気負い過ぎやぎこちなさがついてまわり、読みづらい、とっつきにくいということになっているのですが、本書はもともと突飛な設定の上、軽妙な筆運びは抜群のリーダビリティーでして、まるで水が流れるようによどみなく読み進めることができます。 あまりにするっと読めてしまうので、内容が頭に残らないくらい(汗)。 そして何より、本書でびっくりさせられたのはシンプルなストーリー構成。 描写も最小限で、ホテルの関係者や泊まり客はたくさんいるのにほとんど物語に姿を見せることもなく、登場するのは主人公のまわりの人間ばかり。 いっしょに遭難した面白黒人のジミーも気づいたらすっかり影が薄くなっており、ほとんどトミーと警察代表のボガード警部の二人だけでお話をまわしているような印象すらあります。 プロットにもまことにムダがなく、作中の出来事や発見にはどんな意味があったのかときっちり後で回収されているのが素晴らしい。 主人公トミーは「ミュージシャンにはひらめきがある!」という謎のアピールで警察に探偵の売り込みをかけ、警察の捜査に加えてもらうことに。 警察の目から見ると、ホテルにとって「部外者」といえるのは彼らだけなので、捜査への協力が期待できると判断されたということでしょうか。 イーグルスの楽曲からインスピレーションを得て犯罪に用いられたトリックを見破る……というベタで強引な設定ながら、音楽の専門家が考案したトリックにミュージシャンが挑戦するという構図もあって、意外に納得のゆくものに仕上がっております。 音楽に関する解説も、マニアックでありつつ、難し過ぎないレベルに抑えてられていて絶妙な塩梅。 徹底して作り物として構築された舞台設定での推理ゲーム。 深みのある物語ではございませんが、通勤、通学の電車の中を楽しく読ませてもらう分には申し分なし。

次の

ホテル・カリフォルニア (曲)

ホテル カリフォルニア 金山

『このミステリーがすごい! 砂漠の真っただ中に孤立する、金持ち専用の高級リゾートホテルで起こった連続怪死事件の顛末であります。 「ホテル・カリフォルニア」は砂漠で遭難してホテルにたどり着いた主人公が心酔するイーグルスの代表曲のイメージに重ね合わせたもの……だったはずが、特に説明のないまま、ホテルの正式名称になってしまっていたりするのは御愛嬌(笑) 各章題がイーグルスの楽曲から採られるなど、イーグルスへのオマージュたっぷりで、それでいて湿っぽいところのない直球勝負の本格ミステリ。 著者と同じ昭和50年世代なもので、読書中はずっと脳内BGMでイーグルスの楽曲が流れておりました。 舞台はアメリカ、登場人物は主人公トミーを覗いては全員外人……といった設定は新人賞関係のデビュー作ではしばしば見かけるもの。 多くの場合、気負い過ぎやぎこちなさがついてまわり、読みづらい、とっつきにくいということになっているのですが、本書はもともと突飛な設定の上、軽妙な筆運びは抜群のリーダビリティーでして、まるで水が流れるようによどみなく読み進めることができます。 あまりにするっと読めてしまうので、内容が頭に残らないくらい(汗)。 そして何より、本書でびっくりさせられたのはシンプルなストーリー構成。 描写も最小限で、ホテルの関係者や泊まり客はたくさんいるのにほとんど物語に姿を見せることもなく、登場するのは主人公のまわりの人間ばかり。 いっしょに遭難した面白黒人のジミーも気づいたらすっかり影が薄くなっており、ほとんどトミーと警察代表のボガード警部の二人だけでお話をまわしているような印象すらあります。 プロットにもまことにムダがなく、作中の出来事や発見にはどんな意味があったのかときっちり後で回収されているのが素晴らしい。 主人公トミーは「ミュージシャンにはひらめきがある!」という謎のアピールで警察に探偵の売り込みをかけ、警察の捜査に加えてもらうことに。 警察の目から見ると、ホテルにとって「部外者」といえるのは彼らだけなので、捜査への協力が期待できると判断されたということでしょうか。 イーグルスの楽曲からインスピレーションを得て犯罪に用いられたトリックを見破る……というベタで強引な設定ながら、音楽の専門家が考案したトリックにミュージシャンが挑戦するという構図もあって、意外に納得のゆくものに仕上がっております。 音楽に関する解説も、マニアックでありつつ、難し過ぎないレベルに抑えてられていて絶妙な塩梅。 徹底して作り物として構築された舞台設定での推理ゲーム。 深みのある物語ではございませんが、通勤、通学の電車の中を楽しく読ませてもらう分には申し分なし。

次の