艦これ 陽炎 ss。 俺の艦これ日常

俺の艦これ日常

艦これ 陽炎 ss

第一話 ここは皆が知る現実世界とは離れた世界 世界規模で発生し、陸と海を占領しようと深海から現れる深海棲艦と、それの対抗策としてとある妖精とよばれる未知の存在と手をとり、協力し、作り上げた艦娘と日本の話。 そして、部隊となるのはその中でも特殊な鎮守府の話 横須賀特別第二鎮守府 提督「うあぁー」 アクビ 天津風「ちょっとあなた!!書類を片してちょうだいっ」 ペシッ 提督「そんな怒鳴んないでくれぇ、艦娘運用艦の整備で徹夜だったんだから・・・・」 グデー 天津風「またあなたは、勝手にあれを・・・・。 妖精さんに怒られるわよ?ってそうじゃないわ!もう、書類片さないともう秘書艦やらないわよ?」 提督「あ、それは勘弁。 ん?あぁ、これは」 天津風「なによ、指令書?」 提督「あ、いや。 前回の戦闘結果。 正直お上様の手が加えられて下がってるけどな。 ファイルに差しといて」 天津風「わかったわ。 あら、もうすぐ遠征組が帰還するわね」 提督「了解、了解。 こっちの書類もファイルしてー」 天津風「はいはい」 艦隊が帰投しました 夕立「遠征から帰ってきたよ!」 島風「ただいまっ!ていとくー!」 ダキッ 提督「うおっ!?あぶないなぁ」 卯月「あっ!島風ズルいぴょん!!」 不知火「し、不知火は羨ましくなんて・・・・」 ジ- 陽炎「思いっきり羨ましそうじゃない」 時雨改二「ここまで駆逐艦に好かれる提督ってロリコンかい?」 提督「わかってていってるだろ・・・・。 好かれてるだけでロリコンてw」 時雨改二「ふふ。 それより補給したいんだ。 行ってきていいかい?」 提督「あぁ、行ってくるといいよ。 」 卯月「うーちゃんはいくぴょんっ!お小遣い今ピンチだしっ」 不知火「卯月、もうちょっと貯金ぐらいしたほうがいいんじゃないですか?島風さんはどうします?」 島風「あ、私はいいや。 補給終わったら提督のお手伝いしたいから。 というかさんとかいらないよ?」 不知火「先輩ですし。 それと提督は仕事くらい自分でやるべきかと」 天津風「まぁ、不知火のいうとおりではあるわね。 島風、べつにいってきてもいいわよ?提督のほうの仕事は私でも手伝えるもの」 島風「いいのっ!私は手伝うのっ!」 陽炎「島風も提督のこと好きね。 来た当初は全然だったのに・・・・。 不知火?」 不知火「・・・・」(ムス・・・ 陽炎「まったく。 とりあえず補給行くわよ。 じゃぁ、司令も二人も根つめすぎないでね?」 パタン・・・・・ <ユウダチハゼッタイアンミツタノムーッ <ウーチャンハドーシヨッカナァー <シラヌイハゼンザイヤマトデタノミマスヨ・・・・ <ハァ・・・・スナオニナレバイイノニ 島風「てーとく!!天津風!!とりあえず書類片付けるよ!!」 天津風「はぁ、ほんっと島風は元気よね。 はい、これ確認済みだから郵送にまとめといて」 島風「はーい!えっとこれが・・・これ・・・・あ、封筒に入らない・・・・二つ折りかな・・?」 提督「ふぅ・・・今日は書類多いなぁ・・・ていうか、昭和じゃないんだからいまさら陸軍海軍で溝作らなくってもいいのになぁ・・・」 天津風「昔も今も、溝が深くなるものよ。 でもあなたは海軍なんでしょ?」 提督「当然」 島風「今日もいっぱいだね・・・とりあえずこれ全部出せばいい?」 提督「うん。 後は確認書類だけだから。 ただでさえ私たちのことで疲れさせてるんだから」 提督「それはいいっこなしだろ?そういうの嫌いだぞ?俺」 天津風「あ、ごめんなさい」 提督「いいよ。 それより、ほら間宮券」 天津風「ん、ありがと・・・。 じゃあ行ってくるわね」 提督「おう」(タバコ取り出し 島風「・・・提督ぅ」 提督「わかってるよ。 」 島風「・・・うん、じゃぁ行ってきます」 (パタン 提督「はぁ・・・・ったく。 陸軍うんぬんよりも海軍の方針どうにかして欲しいな。 前線に急ぎすぎなんだよな・・・・。 俺らはこんなにも年端の行かない娘(こ)たちを送り出しているのに・・・・」(タバコ吹かし 提督「・・・・」 経過報告書 沖ノ鳥海域にて進行していた艦隊が甚大な被害により・・・・ 提督「最初から無理に進行しようとしていた鎮守府の連中の責任じゃないか・・・。 柱島泊地?新しく出来た場所だったか・・・。 なにやってるんだか」 <がちゃ・・・ 電「司令官さん、お茶菓子とお飲み物もってきたのです」 提督「ん?頼んでないぞ?」 電「えっと・・・天津風さんが持ってって言ってたのです」 提督「そっか。 御礼言って置いてくれないか?」 電「それは出来ないのです。 一緒に食べるのです。 じゃないとそれ、また増えちゃうのです」(ハイザラユビサシ 提督「・・・・はぁ」 電「たばこはダメなのです・・・・特に吸いすぎるのは・・・」 提督「・・・・わかったよ」(タバコシマイ 電「・・・・電は提督の体を心配してるのです。 」 電「鎮守府に着任したときから一緒ですから。 タバコをいっぱい吸うときは何かあったときなのです」(お茶用意 提督「ほんと・・・お前たちはよくみてるよ・・・。 沖ノ鳥海域がまた奪還されたんだよ・・・無理な進行した提督の艦隊が潰されてな」 電「そうだったのですか・・・。 」(最中広げ 提督「・・・・正直、無理な進行で君たちを海に沈めたのが許せなくてな」 電「でも・・・それが艦娘なのです」 提督「だが・・・」 電「わかってますよ?司令官さんと何年いると思ってるんですか?」 電「それに司令官さんのお父さんが黙ってないと思うのです。 だから少し落ち着くのです。 ね?」 提督「・・・むぅ・・・」(お茶啜り 電「天津風さんも司令官さんのこと本当に心配してるのです。 」 提督「そうだな。 ていうか電もなかなか言うようになったな」 電「当然なのです。 これが兄妹の関係ならもっと言ってるのです」 30分・・・・ 提督「ふぅ・・・」 電「おちつきました?」 提督「あぁ、すまないな」 <コンコン 提督「入っていいぞ」 天津風「提督・・・・」 提督「あぁ、天津風。 すまないな」 天津風「いいわよ。 ありがとね電」 電「いいのです。 天津風、ちょっと」 天津風「なによ」 提督「・・・・」(チョイチョイ 天津風「はぁ・・・・わかったわよ」(近くに座り 提督「・・・・」(ぎゅ 天津風「まったく・・・・」 提督「めっちゃ落ち着くよ・・・」 天津風「もう・・・」 提督「今日は・・・悪い知らせがあったせいでさ・・・悪かったな」 天津風「別にいいってば・・・ただ、タバコに逃げるのはだめよ・・・」 提督「わかってるんだけどな」(スリスリ 天津風「ちょっと・・・。 それはやりすぎよ」 提督「いいじゃないか」 天津風「よくないのっ・・・(ペシ」 提督「・・・・相変わらずいい匂いだな。 よし続きやるかな」 天津風「もうっ・・・・。 ほら、これもさっさとみちゃって。 」(書類手渡し 提督「ん?これ・・・・ふむぅ・・・・」 天津風「なに?どうしたのよ」 提督「例の泊地からの転属確認書だ。 急なものだな、明日だ」 天津風「誰よ」 提督「雪風だな・・・それもちょっと・・・・うん・・・苦労しそうだ」 天津風「見せて?・・・んん・・・でも、貴方がいるこの鎮守府なら大丈夫よ」 提督「そうだな。 がんばろう。 っとこれが最後か。 そろそろ寝るか。 」 天津風「わたしも部屋に戻るわ」 そして夜が更けていく.

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【艦これSS】陽炎と妹たち【特殊機動艦隊の日常】:とある提督の活動記録

艦これ 陽炎 ss

第一話 ここは皆が知る現実世界とは離れた世界 世界規模で発生し、陸と海を占領しようと深海から現れる深海棲艦と、それの対抗策としてとある妖精とよばれる未知の存在と手をとり、協力し、作り上げた艦娘と日本の話。 そして、部隊となるのはその中でも特殊な鎮守府の話 横須賀特別第二鎮守府 提督「うあぁー」 アクビ 天津風「ちょっとあなた!!書類を片してちょうだいっ」 ペシッ 提督「そんな怒鳴んないでくれぇ、艦娘運用艦の整備で徹夜だったんだから・・・・」 グデー 天津風「またあなたは、勝手にあれを・・・・。 妖精さんに怒られるわよ?ってそうじゃないわ!もう、書類片さないともう秘書艦やらないわよ?」 提督「あ、それは勘弁。 ん?あぁ、これは」 天津風「なによ、指令書?」 提督「あ、いや。 前回の戦闘結果。 正直お上様の手が加えられて下がってるけどな。 ファイルに差しといて」 天津風「わかったわ。 あら、もうすぐ遠征組が帰還するわね」 提督「了解、了解。 こっちの書類もファイルしてー」 天津風「はいはい」 艦隊が帰投しました 夕立「遠征から帰ってきたよ!」 島風「ただいまっ!ていとくー!」 ダキッ 提督「うおっ!?あぶないなぁ」 卯月「あっ!島風ズルいぴょん!!」 不知火「し、不知火は羨ましくなんて・・・・」 ジ- 陽炎「思いっきり羨ましそうじゃない」 時雨改二「ここまで駆逐艦に好かれる提督ってロリコンかい?」 提督「わかってていってるだろ・・・・。 好かれてるだけでロリコンてw」 時雨改二「ふふ。 それより補給したいんだ。 行ってきていいかい?」 提督「あぁ、行ってくるといいよ。 」 卯月「うーちゃんはいくぴょんっ!お小遣い今ピンチだしっ」 不知火「卯月、もうちょっと貯金ぐらいしたほうがいいんじゃないですか?島風さんはどうします?」 島風「あ、私はいいや。 補給終わったら提督のお手伝いしたいから。 というかさんとかいらないよ?」 不知火「先輩ですし。 それと提督は仕事くらい自分でやるべきかと」 天津風「まぁ、不知火のいうとおりではあるわね。 島風、べつにいってきてもいいわよ?提督のほうの仕事は私でも手伝えるもの」 島風「いいのっ!私は手伝うのっ!」 陽炎「島風も提督のこと好きね。 来た当初は全然だったのに・・・・。 不知火?」 不知火「・・・・」(ムス・・・ 陽炎「まったく。 とりあえず補給行くわよ。 じゃぁ、司令も二人も根つめすぎないでね?」 パタン・・・・・ <ユウダチハゼッタイアンミツタノムーッ <ウーチャンハドーシヨッカナァー <シラヌイハゼンザイヤマトデタノミマスヨ・・・・ <ハァ・・・・スナオニナレバイイノニ 島風「てーとく!!天津風!!とりあえず書類片付けるよ!!」 天津風「はぁ、ほんっと島風は元気よね。 はい、これ確認済みだから郵送にまとめといて」 島風「はーい!えっとこれが・・・これ・・・・あ、封筒に入らない・・・・二つ折りかな・・?」 提督「ふぅ・・・今日は書類多いなぁ・・・ていうか、昭和じゃないんだからいまさら陸軍海軍で溝作らなくってもいいのになぁ・・・」 天津風「昔も今も、溝が深くなるものよ。 でもあなたは海軍なんでしょ?」 提督「当然」 島風「今日もいっぱいだね・・・とりあえずこれ全部出せばいい?」 提督「うん。 後は確認書類だけだから。 ただでさえ私たちのことで疲れさせてるんだから」 提督「それはいいっこなしだろ?そういうの嫌いだぞ?俺」 天津風「あ、ごめんなさい」 提督「いいよ。 それより、ほら間宮券」 天津風「ん、ありがと・・・。 じゃあ行ってくるわね」 提督「おう」(タバコ取り出し 島風「・・・提督ぅ」 提督「わかってるよ。 」 島風「・・・うん、じゃぁ行ってきます」 (パタン 提督「はぁ・・・・ったく。 陸軍うんぬんよりも海軍の方針どうにかして欲しいな。 前線に急ぎすぎなんだよな・・・・。 俺らはこんなにも年端の行かない娘(こ)たちを送り出しているのに・・・・」(タバコ吹かし 提督「・・・・」 経過報告書 沖ノ鳥海域にて進行していた艦隊が甚大な被害により・・・・ 提督「最初から無理に進行しようとしていた鎮守府の連中の責任じゃないか・・・。 柱島泊地?新しく出来た場所だったか・・・。 なにやってるんだか」 <がちゃ・・・ 電「司令官さん、お茶菓子とお飲み物もってきたのです」 提督「ん?頼んでないぞ?」 電「えっと・・・天津風さんが持ってって言ってたのです」 提督「そっか。 御礼言って置いてくれないか?」 電「それは出来ないのです。 一緒に食べるのです。 じゃないとそれ、また増えちゃうのです」(ハイザラユビサシ 提督「・・・・はぁ」 電「たばこはダメなのです・・・・特に吸いすぎるのは・・・」 提督「・・・・わかったよ」(タバコシマイ 電「・・・・電は提督の体を心配してるのです。 」 電「鎮守府に着任したときから一緒ですから。 タバコをいっぱい吸うときは何かあったときなのです」(お茶用意 提督「ほんと・・・お前たちはよくみてるよ・・・。 沖ノ鳥海域がまた奪還されたんだよ・・・無理な進行した提督の艦隊が潰されてな」 電「そうだったのですか・・・。 」(最中広げ 提督「・・・・正直、無理な進行で君たちを海に沈めたのが許せなくてな」 電「でも・・・それが艦娘なのです」 提督「だが・・・」 電「わかってますよ?司令官さんと何年いると思ってるんですか?」 電「それに司令官さんのお父さんが黙ってないと思うのです。 だから少し落ち着くのです。 ね?」 提督「・・・むぅ・・・」(お茶啜り 電「天津風さんも司令官さんのこと本当に心配してるのです。 」 提督「そうだな。 ていうか電もなかなか言うようになったな」 電「当然なのです。 これが兄妹の関係ならもっと言ってるのです」 30分・・・・ 提督「ふぅ・・・」 電「おちつきました?」 提督「あぁ、すまないな」 <コンコン 提督「入っていいぞ」 天津風「提督・・・・」 提督「あぁ、天津風。 すまないな」 天津風「いいわよ。 ありがとね電」 電「いいのです。 天津風、ちょっと」 天津風「なによ」 提督「・・・・」(チョイチョイ 天津風「はぁ・・・・わかったわよ」(近くに座り 提督「・・・・」(ぎゅ 天津風「まったく・・・・」 提督「めっちゃ落ち着くよ・・・」 天津風「もう・・・」 提督「今日は・・・悪い知らせがあったせいでさ・・・悪かったな」 天津風「別にいいってば・・・ただ、タバコに逃げるのはだめよ・・・」 提督「わかってるんだけどな」(スリスリ 天津風「ちょっと・・・。 それはやりすぎよ」 提督「いいじゃないか」 天津風「よくないのっ・・・(ペシ」 提督「・・・・相変わらずいい匂いだな。 よし続きやるかな」 天津風「もうっ・・・・。 ほら、これもさっさとみちゃって。 」(書類手渡し 提督「ん?これ・・・・ふむぅ・・・・」 天津風「なに?どうしたのよ」 提督「例の泊地からの転属確認書だ。 急なものだな、明日だ」 天津風「誰よ」 提督「雪風だな・・・それもちょっと・・・・うん・・・苦労しそうだ」 天津風「見せて?・・・んん・・・でも、貴方がいるこの鎮守府なら大丈夫よ」 提督「そうだな。 がんばろう。 っとこれが最後か。 そろそろ寝るか。 」 天津風「わたしも部屋に戻るわ」 そして夜が更けていく.

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【艦これSS】陽炎と妹たち【特殊機動艦隊の日常】:とある提督の活動記録

艦これ 陽炎 ss

【大鳳のハンバーグ】 提督「お前の料理はまずいな、大鳳」 提督に告げられた言葉で私に生まれた感情は怒りだった それは自分に対する感情であり、愛する提督に向けられたものではない 大鳳「ご、ごめんなさいね提督・・・次はっ、次はきっと美味しく作るから!」 提督からはっきりと告げられた言葉に大鳳は動揺を隠すことは出来ない 振り返り足早に執務室を後にする、あふれそうになった涙を拭いて自室へ駆け出す 提督とケッコンしてから家事全般を任されているがよく失敗して怒られている 特に料理は美味しいと言われた事がない、自信のあったハンバーグでさえまずいと切り捨てられた 自室に戻り鍵を掛けベッドに潜り込み、その日は眠れずずっと泣いていた ----- 次の日、朝食を作るために執務室横の厨房へ向かう 提督が経費で買った最新の設備が整っていて、美味しい料理を作るのに申し分ないはず 厨房に立つとゴミ箱の中に昨日のハンバーグが捨ててあるのが見え、その瞬間を思い出す 「お前の料理はまずいな」 こみ上げてくる吐き気を抑えつつハンバーグを睨む 必要のないものは捨てられる、ゴミのように 毎日見てきたではないか、不必要な物が解体されていく姿を 不要なもの・・・捨てられるべき、それが必然 私はどうだ?提督に愛を受けたのに何も返すことが出来なかった 不要なものには相応の場所がある 大鳳「大丈夫、これ以上提督の手は煩わせないわ」 それが私にできる最後のこと ----- 空を眺めていた、戦闘が始まればいつも見上げていたあの空 いつもより綺麗に見えた、そして自分はいつもより汚れて見えた 艦隊のみんなは元気でね そんな事を考えつつ海に向かって歩く 海上で艤装のコアを破壊すれば体が沈んでいく、しかし人間と構造が違う艦娘である私は海底に届いても死ねない 体が自然に分解されるまで死ねない筈だ それでも沈みたい、真っ暗な深海へ行きたい 眩しい地上より薄暗い海底こそが私の場所だと本能が訴えている (陽炎、後は頼んだわよ。 ) そして海に足をつけた。 ----- 天津風「こんなところで何してるの?」 聞き覚えがある声に私は振り返るとそこには天津風が立っていた 大鳳「散歩」 そっけなく応え、また海の方へ向き直す 天津風「司令は陽炎とイチャイチャしてるわ、なんとも思わない?」 大鳳「関係無いわ、あなたに」 天津風「はっきり言うわ、陽炎はクズよ。 今あなたがここにいる理由もそれ」 大鳳「口を慎みなさい、駆逐艦」 陽炎の悪口を言われ無性に腹が立つ、あの子は妹のようにかわいがっていた 無意識にクロスボウにカーボンボルトマガジンを装填し狙いを定める 天津風「あなたって本当に真面目馬鹿よね、陽炎に騙され、馬鹿にされていたとも知らずにね」 クロスボウの引き金に手をかける 天津風「・・・いいわ、あなたのPDA見なさい音声データ送ったからさ、じゃあね」 そういうと天津風は背中を向けて鎮守府へ戻っていく。 ----- 大鳳はポケットからPDAを取り出し電源をつける。 新着のメールが2件届いていた。 一つは青葉からのメール、本文には何も書かれておらず、音声データが添付されていた。 それを躊躇なく再生する、大鳳は希望を持ってしまった 本当に陽炎が元凶であるのなら、まだ提督は私に・・・ 『青葉です!今日はあの秘書艦に突撃インタビューです!』 『陽炎よ!よろしくね!』 それからいくつか当り障りのない質疑応答が続いた。 そして 『最後の質問です、ずばり大鳳さんのことをどう思っていますか?』 『ああ、アイツね、うざいわ』 『あらぁ?これはスクープですねぇ!』 『最初にケッコンしただか知らないけどさ、司令官の世話を焼いてさ、まぁ失敗が多いのが笑えるんだけど』 『珍しいですよね、あんな真面目な大鳳さんが失敗ばかりって』 『だってさ、私が密かに邪魔してるからね!』 『これ記事にしちゃっていいんですかね・・・』 『ここは内緒ね、ホント、アイツ見てるとイライラするからさ、愚痴りたくってさ』 『陽炎さんってはっきり言うタイプなんですね』 『まあねー、提督と結婚すれば引退後も不自由なく暮らせそうだし、邪魔者は消えて欲しいわ全く』 再生が終わり、波の音だけが耳に入ってくる。 大鳳には一筋の希望の光が見えた、その光は小さくも眩しく一点のみを照らしていた。 静かに笑う大鳳 (不要なものには相応の居場所がある、私が案内するわ陽炎、あなたみたいなクズに提督は渡せない。 そして私はまだ提督のために戦える) 今の大鳳には提督の笑顔だけが見えていた。 ----- 提督「うーん、大鳳はどこ行ったんだろうな」 この岩川基地の提督は陽炎の頭を撫でながら疑問を口にする。 「司令官のことが嫌いになっちゃったんじゃないの?私の事はいいからさ、構ってあげなよぉ」 (たっぷり大鳳の泣き顔が見えて満足したから仲直りのメール送ったんだけどな) しばらくして執務室のドアが開けられる 提督「おお、大鳳やっときたか」 大鳳「提督、そいつから離れて」 クロスボウを陽炎に向けながら静かに言い放つ。 陽炎「あなたウチの大鳳?」 陽炎が腰の拳銃に手をかけながら質問をした。 「ここの大鳳よ」と言いつつケッコンユビワを見せる 提督「大鳳、冷静になれ。 何があった?」 大鳳「陽炎は脳に障害を起こしている、解体処分が妥当よ」 少しずつ間合いを詰める大鳳、陽炎は大鳳の言葉に混乱していた 「理由は何だ?」あくまで冷静を保ち大鳳に接するが、提督も混乱していた。 なぜあの大鳳がこのような事を・・・ 大鳳「私は提督を守りたいだけ!提督は狂わされているの!こいつに!」 急に激昂した大鳳は引き金を引きカーボン製のボルトが陽炎に向かって放たれた。 咄嗟に避けた陽炎だが、右肩に矢が貫通してしまう 「い、ぎぃっ・・大鳳っ!」倒れた姿勢のまま拳銃を抜こうとするが、大鳳に手を踏まれてしまう そのまま手首に矢を撃たれ、血が溢れ出す。 大鳳「ゴミには相応の場所があるの、陽炎、今まで楽しかったわ。 でもお礼は言わないわ」 身動きがとれない陽炎の頭にクロスボウを向ける しかし引き金を引くよりも早く入り口のドアが蹴破られる 天津風「そこまでよ!」 青葉「青葉見ちゃいました!」 赤城「そこまでです、大鳳さん」 三人の艦娘が雪崩れ込んできて部屋を一気に制圧する 提督「青葉、赤城、天津風!」 大鳳の暴走に何一つ対処できていなかった提督が助かったとばかりに声を上げる 赤城と青葉が提督を保護し、部屋の外へ連れ出す 「陽炎と大鳳も頼んだ・・・」そう言って提督が部屋を出て行く そして天津風がPDAを持ちながら大鳳に詰め寄る 天津風「大鳳さんあなたって本当に馬鹿だよね、誰が見たって異常があるのはあなたよ。 大本営に連絡したわ、写真付きでね。 要人の警護も任されている大鳳モデル艦娘の不祥事なんて絶対にあってはいけないこと。 すぐに鎮圧部隊が飛んでくるわ」 大鳳「お前もゴミかぁ!」 クロスボウに炸裂式ボルトマガジンを装填し狙いを定める、しかし バンッ!!と音が響き大鳳が倒れる 陽炎「大鳳、どうして・・・」 手に持っていた拳銃を投げ捨て陽炎は泣いた 天津風は何くわぬ顔で死んだ大鳳に近づきクロスボウを手に取る。 マガジンをカーボンボルトに変え、 呆然としている陽炎に向けて撃った ----- 提督「銃声が聞こえたぞ!」 提督が執務室に飛び込んできた時にはすべてが終わっていた、横たわる陽炎と大鳳 天津風「ごめんなさい、司令官・・・助けれなかった・・・陽炎おねえちゃんも・・・」 涙目で訴える天津風を提督は抱き寄せた 提督「すまない、俺のせいだ、全部・・・」 --数カ月後-- 天津風「あなた、ハンバーグが出来たわ」 エプロン姿の天津風が料理を持ってくる 提督「うむ、うまいな・・・しかし、大鳳のハンバーグは本当に美味しかったな」 天津風「もう、今は私の料理に集中してよ」 提督「すまないな、あの時のことが忘れられなくて、ずっと後悔している」 天津風「大本営はあなたに責任があるっていうけど違うわ、大鳳モデルも含めて建造艦娘は欠陥が多いの」 提督はあの事件をきっかけに引退まで追い込まれた 引退時に一人の艦娘を選んで共に引退できる制度で提督は私を選んでくれた 今は戦争を忘れて平穏に暮らしている、邪魔な奴らもいない 提督「天津風は本当にいい子だな」 天津風「陽炎おねえちゃん程の器量はないわ」 提督「ああ、あいつもいい奴だった」 美味しかった、いい奴だった、みんな過去形、今の提督には私しかいない。 天津風『ここが私の居場所よ、自分で勝ち取った場所、そこに相応も不相応も無いわ』 --完-- 【天津風のハンバーグ】 天津風「ひぐ、ひぐ」 食堂ですすり泣く天津風、そこに大鳳がやってくる 大鳳「元気出しちょうだい新人さん、でも味は保証できないわ」 そういうと湯気が立つハンバーグが目の前に置かれた 大鳳「これからゆっくり戦いに慣れいきましょう?」 一口食べてみる、それは暖かくておいしかった、涙がまた溢れてくる 天津風「美味しいわ・・・大鳳先輩・・・」 大鳳「いつか提督にご馳走したいの、そのためにこうやって夜に練習してるのよ」 ニコニコと笑う大鳳、素敵な女性だなと天津風は思った その日から天津風も密かにハンバーグをつくる練習をすることにした ----- 提督「大鳳、これとこれ、あとこの天津風も解体してくれ」 大鳳「・・・はい、提督」 これで何人目だろう、天津風の解体は クローンを元に作られているドロップ艦の天津風は解体で肉体も一緒に捨てられる でも任務だから仕方ない、それに 提督「もう少しだな、大鳳」 あと少しで提督と結ばれる、幸せが待っている いつハンバーグ振る舞おうかな、なんて浮かれている ----- 天津風「やだ!解体はいや!」 また嫌なものを見てしまった 連れて行かれる天津風、昨日は「改造でもっと頑張れる」なんて食堂で嬉しそうにしてたっけ 怖い、私もああなってしまうのが怖い 改造時に本部から支給される装備だけが目当て、艦娘自体は捨てられる 不要なものは捨てられて当たり前、そんな世界を知ってしまった それでも「天津風は可愛いな」なんて言われつつ提督に頭をなでられていると安心してしまう 他の天津風とは違って私には居場所がある、それが嬉しかった 幸い提督は天津風モデル自体の容姿、性格は気に入ってくれているようだった ----- いつからだろう、司令に呼ばれなくなったのは いやわかっている、大鳳とケッコンしてからだ それから毎日気が狂いそうだった、いつ捨てられるか そんな事をずっと考えている 変えなきゃ・・・邪魔なやつを消さなきゃ・・・その為には・・・ 天津風「赤城さん、あなたと私の利害は一致しているわ」 赤城「ええ、一航戦の誇りを大鳳に踏みにじられた恨み、忘れないわ」 天津風「青葉さん、知っています、弟さんが大変なんでしょう?」 青葉「ッ!どこでそれを知ったんですか?」 天津風「お金ならあります、私にはもっと大事なものがありますから」 青葉「・・・何をすればいいんですか?」 ----- 赤城「やっと会えた!陽炎よ」 青葉「赤城さんノリノリですねぇ」 赤城「ええ、アイツに仕返しができると思うと流石に気分が高揚します」 後は大鳳の深海棲艦との同調を待つだけ、艦娘は深海棲艦のコンピュータを利用して作られる 機密情報だが、まだ艦娘に欠陥も有り、異常を起こしてしまう場合がある 艦娘たちは皆、遅かれ早かれ深海に恋をしてしまう、その気持ちが強くなってしまったら・・・ 天津風「ふたりともお疲れ様、ハンバーグ作ってみたの」 何故かハンバーグの練習をしてて得意料理になったっけ もう昔のことで思い出せない 青葉「おいしいですねぇ、いつか記事にしましょう」 赤城「おかわりいただけますか?」 天津風「ふふ、はいはい」 久々に笑った気がする、その日は三人でハンバーグを食べ、楽しく笑いあった そして次の日、計画を実行に移した --完--.

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