れいぷめ。 目が死んでる (めがしんでる)とは【ピクシブ百科事典】

ゆっくり390: えんじ色工房

れいぷめ

pixivision• 2020-07-17 17:00:00• 2020-07-17 14:00:00• 2020-07-17 13:00:00• 2020-07-16 18:00:00• 2020-07-16 17:00:00 人気の記事• 更新された記事• 2020-07-17 22:16:35• 2020-07-17 22:16:25• 2020-07-17 22:15:36• 2020-07-17 22:15:00• 2020-07-17 22:14:22 新しく作成された記事• 2020-07-17 22:04:03• 2020-07-17 21:30:59• 2020-07-17 21:19:39• 2020-07-17 21:23:14• 2020-07-17 21:14:58•

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ふーみん@ヤンデルのプロフィール

れいぷめ

ユミルがベルトルトを「さん」付けで呼ぶようになった理由ですか? ええ、私よく知ってますよ。 教えてあげたらパンくれますか? くれないんですかそうですか。 でも芋くらいくれますよね。 それもなし? じゃあいいです教えないです。 いやですよ、何故報酬が得られないのにこんな貴重な情報をだだ漏らさなくちゃいけないんですか。 私は父から教わりました。 何かを得るためには何かを失わなければならないのだと、それが世界の理だと。 アルミンも似たようなことを言っていました。 何かを変えることが出来るのは、一番大事なものを捨てられる人だと…さあ、小さき山奥の人よ。 あなたの胃袋のサイズに過ぎたる食料を捨てることで私の心を変えてみせるがいいのでs すいません私が間違っておりました。 はい間違ってました。 降参します。 ええ同僚に対する言葉遣いを覚えます放してくださいアニ、ギブ! ギブギブ! そのとろんとした人殺しの目を止めてくださいぐへえ! 何故…何故ライナーが降ってくるんですか…おおミカサ、私を助けてくれたんですね。 さすが104期の肉削ぎ職人ですよ、衝撃で胃液がゲボっと出そうになりましたけど。 あら、どうして座るんですか。 私もその件を聞いてみたい? ちょっと気になっていた? うう、こうなったらお教えするしかありませんね。 はい私、自己の力を見誤ることはございません。 か弱い乙女の方とエレンの家族さまに挟まれてですね、その願いを聞かなかったらですね、明日の朝日が拝めなくなることは明白ですから。 私は生きていたい…生きてお腹一杯食べたい…それだけなんです。 ライナー動いちゃ駄目ですよ。 今のあなたは椅子なんですからね、椅子。 動いたらミカサから究極のパンチを、アニから至高の蹴りをいただくことになるんですからね。 聞いてますちょっと。 白目ばかりむいてないで何とか言ってくださいよ。 だらしないですよそんなに泡ふいちゃって。 「さっき首がごぎって言った。 ので、ゴリラはしばらく起きない」 あ、そうなんですかミカサ。 えとえと、じゃあベルトルトをユミルがベルトルさんて呼ぶようになった件ですね。 はいはい、教えます。 ユミルは最初、あの人をなめまくっていたんですよね。 体は大きくても、一番とろそうでしたから。 ベルなんとかに始まり、ベロベロトとか腰ベルトとかベルトットとかベルコッコとか好き放題呼んでましたよ。 小銭を巻き上げたり、膝かっくんしたり、ズボンをずり下ろそうとしたり、色々色々ガキ大将みたいなことしてました。 最初のは兵団敷地の入り口に違法駐車している馬車に傷をつけるため借りただけで、後返していました。 次のはベルトルトが後ろ側に倒れてきて下敷きになってました。 最後のは立体機動のベルトがつっかえて目的を遂げられませんでした。 ベルトルトは本気で怖がってました。 ユミルの姿を見るたびライナーの後ろに隠れてました。 全っ然隠れてませんでしたけど。 それを面白がってユミルがまたベルトルトを追い回すと言う悪循環が続いていました。 あの日までは。 ユミル、ああ見えて中身がすっごい純情なんです。 クリスタと手繋ぐだけで視線が泳いで、近くにいるこっちに逆ギレしだしますからね。 何見てんだよとか。 クリスタがちゅっと、こうね、ほっぺにやっちゃったりしたら、真っ赤になって椅子ごとひっくり返るんですよ。 本当ですって。 今度見せてあげますよ、いい機会を狙って。 ですからデートはいつも屋内です。 他人に見られるのが恥ずかしいんですって、ユミル。 女神情報ですから間違いないです。 そこで何をしてるのかって? お二人とも身を乗り出しすぎです。 残念ながらあなたたちの考えているようなことは起きてないですよー。 ユミルはクリスタと二人で漫画とか雑誌とか読んだり、買ってきたふりふりのリボンとか結んでやったりするだけで、満足しちゃうそうなんですよね。 「不毛…」 ええ、あなたの言うとおりです。 ミカサ。 「そんなオチとは全く、真面目に聞いてた私が傷つくよ…」 そうかもしれませんねアニ。 女神もそんな気分らしくこのところ、もっと自分から押していくべきかどうか、考えている模様です。 話を戻しますね。 その日ユミルはクリスタとしけこむのにですね、物置小屋を選んだんです。 知っているでしょう、あの井戸の反対側にあった奴。 いい加減ボロっちくなってたあれ。 どうせ何も起こらないから私、出歯亀しないでいたんです。 木陰で調理場から盗んできたふかし芋を堪能しながら、ベルトルトが運動場の整備をするのを眺めていたんです。 彼は重いローラーを引いて地ならししていました。 体大きいからすぐそういう仕事を任されちゃうんですよね、あの人。 芋を食べ終わったので私、近づいていきました。 暇でしたから。 ローラーにぺちゃんこになったでかいムカデが張り付いているのが見えました。 ベルトルトは引っ張るのに一所懸命でそれに気付いていません。 ですので教えてあげたんです。 それが親切だと思いまして。 全然知りませんでした私。 ローラー完全に宙から浮きました。 ええ、浮きました。 『うわあああああ!?』とか叫びながら投げ飛ばしたんです、ベルトルトが。 一体どこからあんな力出るんですかね。 実は巨人だったりしてベルトルト、あはは。 アニどうしたんですか。 顔色悪いですよ。 私はもとからそうなんだ? そうですか。 とにかくローラーは井戸の傍を掠め真っ直ぐ物置を直撃。 ええ、そう、あの小屋が倒壊したのベルトルトのせいなんですよミカサ。 もちろんクリスタは傷一つ負っていませんよ。 ユミルが身を挺して庇いましたもの。 庇わないわけがあるもんですか。 ユミルはクリスタにいつだって全力投球なんですから。 でもさすがにきつかったみたいですね、落ちてきた天井の下敷きになるの。 頭から出血しすぎて湯気まで出てました。 いやいや、本当ですってば。 湯気が見えたんですよ私には。 ベルトルトが我に返って急いで駆けつけて、柱をどけて、ユミルたちを助け起こして、しきりと謝っていましたよ。 すまないすまないって。 そのときユミルは化け物を見る目で彼を見ていました。 以来「ベルトルさん」呼びするようになったんです。 いたずらとかもふっつり止めて。 きっと彼のことを「強い」「偉い」と認識するようになったんだと思いますよ。 アルミンに聞いたらその解釈できっと正しいねって言ってくれました。 『付け加えるなら、クリスタに危害が加えられるかもしれないと思って怖くなったんだね多分』ってことでした。 何のことやらです。 だってあの時ベルトルトは、ユミルもクリスタも狙ってないんですから。 ただただ虫が気持ち悪くて暴走し、うっかり人殺しをやりかけただけです。 もういたずらしてこないんで安心したんでしょうね、ベルトルトはユミルに話しかけるようになりました。 今はほら、随分親しい感じでしょ。 ここだけの話ね、私何回か見ました。 連れ立って馬小屋に行くのを。 デートですよデート。 これって浮気でしょうか。 浮気ですよね。 女神様に報告すべきかどうか悩んでるんです私。 ユミルにそれとなく「いけないことですよ」と注意しようと思うんですけど、デートから戻ってきたときには全然こっちの話聞いてくれないんですよね。 宙ばっかり見て。 ボーっとしすぎてズボンのチャックもよく下りたままなんです。 その際はご飯を食べず私に回してくれるからすっごく有難いんですけど…もしかしてこれ買収されてるんですかねえ? ああそうそう。 つい昨日そんな状態のユミルの後ろをジャンが通りがかってですね、ぼそぼそっと言ったんです。 『おい…あいつレイプ目なってんぞ』って。 私耳がいいから囁き声でもばっちり聞こえちゃうんですよね。 えっへん。 で、ですねー、その後すぐジャンの隣にいたマルコが『しっ』って言って彼を黙らせちゃったから、れいぷめってなんのことだか分からないままなんですよ。 この機会だから教えてください二人とも。 れいぷめってなんですか? あたりめの親戚ですか? コニーはそうじゃないかって推理してくれたんですよ。 でもコニーの意見はあんまりあてになりませんしねえ。 とにかく食べられるものですか? 何故目を反らすんですアニ。 アニ? どこに行くんですアニー。 うーんアニは一体どうしたんでしょうミカサ。 いいフォームで走っていってしまいましたけど。 おや、この柄がぶっ壊れたナイフはなんです。 ユミルに渡して欲しい? 「戦わなければ勝てない…そうユミルに伝えてサシャ」 はあ。 まあ一応伝えてはおきますが。 それにしてもライナーは起きてきませんね。 彼の意見も聞いてみたかったんですけど。 あ、鐘。 休憩時間も終わりですね。 早く寮に戻りましょ。 エレンが呼んでます。 さあ、これから楽しい楽しいご飯の時間。

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ゆっくり390: えんじ色工房

れいぷめ

--- 「それおかしいですよクダリさん」 「ふぇ?」 たたん、たたん。 規則的な音を立てスーパーダブルトレインはゆっくりと目的地まで走っていく。 バトルは終わった。 本気モードの白い悪魔に今日もボロ負けだ。 逆三角の口をした白いサブウェイマスターはニコニコと退屈そうに吊革で遊んでいた。 だからって別に、これは八つ当たりなんかじゃない。 「多すぎですよ、一日にメール五十通って」 「そうなの?」 「返事が五分以内に来なかったら又メール出すんでしょ」 「でもお休みの日だけだよ?」 「それでも多すぎます」 全部お兄さん宛てなんでしょう。 そう溜息を吐けば自分よりも大人の筈のその人は幼くこくりと頷いた。 「だって、ノボリ、お出かけ、さびしい」 「いつも一緒にいるんだから偶には離れたって」 「ノボリ朝図書館におでかけ、お昼までぼく、ひとりぼっち」 「ちょっと待って、それだけの間にそんだけメール送ってるんですか」 「だってさびしい」 「ほんの数時間じゃないですか」 「はなればなれやだ」 僕ノボリのことはなしたくない。 そうあどけない口調の割に業の深そうな目をしてクダリは言う。 なにこのひと怖い、トウヤは思った。 「拉致監禁ダメ絶対」 「らちかんきんってなに?」 どんな漢字書くの? そう不思議そうに首を傾げられてトウヤはメモ用紙とペンを鞄から取り出した。 暫く無言で白い紙を眺めた後ライブキャスターを起動する。 辞書機能マジ便利。 「ノボリさんのこと、無理やり閉じ込めちゃダメですよ」 「そんなことしたことない、ぼくだってお外出たい」 ノボリ閉じ込めたら僕も外に出られなくなる。 そう大真面目な顔をして言う図体のでかい子供にトウヤは首を傾げた。 「・・・別にノボリさん閉じ込めてもクダリさんは好きに外出られますよね」 「なにそれ、ノボリひとりぼっち、かわいそうでしょ」 ノボリさびしがりやさんなんだよ。 はなれたら泣いちゃう。 そうとっておきの秘密を打ち明けるように言ってきた相手に、この人重症だとトウヤは思った。 『言わなくてもわかるわあなたはこういう人』 ストーカーはナチュラルにこういう思考をするらしい。 口をへの字に結んだ黒のサブウェイマスターが寂しがり屋さん。 離れたら泣いちゃう。 どんな風にだ。 テンションは上がるのか下がるのか。 「寂しいのは、クダリさんだけでしょう?」 少なくとも朝から昼の数時間離れていただけであの大人らしい大人が弱るなどと思えない。 寧ろ大量のメール攻勢の方に精神が消耗する可能性の方が高い。 と言うか良く耐えてると思う。 もし自分の双子の姉が同じ事をしてきたならせつなさよりも遠くへ全力で逃げる。 絶対しないだろうが。 あれはメールで攻めるより直接殴りこみに来るタイプだ。 「・・・さびしいの、ぼくだけ?」 「レイプ目やめてください。 超怖い」 光を無くした鈍色の目にやべぇ地雷踏んだとトウヤは内心で焦る。 生気の無い表情をすると下手に容姿が整っている分奇抜な衣装と相まって人形そのものだ。 こんな図体の大きな人形など不気味極まりないがネットオークションに出したら多分高値がつく。 トウコあたりがおまもりこばんで荒稼ぎして買う。 今はスーパーシングルで荒ぶっているだろう双子の姉を思いトウヤは遠い目をした。 そう言えば姉が嫁にすると息巻いてる緑のもふもふ電波も常時レイプ目だった。 「・・・野郎のレイプ目なんて誰得」 「れいぷめ?」 「何でもないです聞き間違いです」 「ううんきいた、ぼくトウヤがにかいれいぷめっていう」 「よしわかったメル友になりましょうクダリさん」 クダリの追求を避ける為トウヤは自身のライブキャスターを掲げた。 うっかり口走ったネットスラングを追求された挙句説明するなんて拷問以外の何物でも無い。 トウヤは開き直れないタイプの隠れオタクだった。 「メル友?」 「一人で居る時寂しいなら、ノボリさんの他に俺ともメールで話そうってことです」 「何を?」 「・・・まぁ、そこら辺は適当に」 今日ダブル行きますとか、今日マルチ行きますとか適当に送りますから。 あとトウコがヒウンアイス食べ過ぎて腹壊したとか。 そんなことをつらつらとトウヤが語ればクダリの目がパッと輝いた。 「二人が遊びに来るのわかる、それとってもうれしい!」 ぴょんぴょんと飛び跳ねて無邪気に喜ぶクダリにトウヤも何となく悪い気はしない。 おかしい人だけど嫌いではないのだ。 強いし、好きなポケモンの趣味も合うし、廃人トークも出来ちゃうし。 ヤンデレだけど、数時間離れただけで五十通メール送っちゃうような人だけど。 素直で可愛いし。 「・・・あ?」 「どうしたの、トウヤ」 何となく思ってはいけないことを思ったような気がしてトウヤは呻いた。 それに自分のライブキャスターを起動させたクダリが首を傾げる。 「あ・・・えぇと、メール沢山は無理ですよって」 説明できない感情をしまいこんでトウヤはクダリにアドレスを送る。 何十通も送られても返事しませんからね。 そう注意をするのは先程の会話を踏まえてのことだ。 それを聞いたクダリはにっこり笑った。 「だいじょうぶ、ぼくも基本おへんじしかしない」 「・・・は?」 だからトウヤがメール出さなければそこで終わり。 そうにこにこと笑うクダリにトウヤはあんぐりと口をあける。 クダリは数時間で何十通も鬼のようにメールを送り続ける。 しかし基本返信しかしない。 そしてメールが来なければそこでメールを送るのを止めると言うのだ。 つまり、ひょっとして、本当に、手遅れなのは。 「トウヤむずかしい顔、お口、ノボリみたい!」 けらけらと楽しそうに笑う白い車掌。 ノボリにもトウヤのアドレス教えて良い? そう無邪気に訊ねるクダリにトウヤは全力で首を振り続けた。 --- だってあの人絶対長文で呪詛メール送ってくる。 [newpage]酷い系ヤンデレなクダリさん 「人に懐かないポケモンをね、何年もかけて大事にしてあげるの」 「そして懐いたと思ったらすぐにぼくはその子の前からいなくなる」 「いなくなるの」 にっこりと害の無い笑みを形成して真っ白な青年は笑う。 最低ですね、トウヤは容赦なくそう吐き捨てた。 「だってぼくのこと、沢山おもって欲しい」 「それが捨てられた事に対する恨みや憎しみでも?」 構わないよ、奇妙に透明な声でクダリは言う。 「感情の種類なんてどうでもいい」 ぼくのことだけかんがえてくれれば。 そうモンスターボールを愛しげに撫でる姿にトウヤは不快げに眉を顰めた。 「本当に、勝手ですね」 あなたはノボリさんの事しか考えてない癖に。 そう口にした時に胸に滲んだ痛みは感じない振りをした。 --- じぶんひとりだけがさびしいなんておもわないでよ。 [newpage]酷い系ヤンデレになりきれなかったノボリさん 「クダリを私に依存させきって」 「私なしでは生きていけないぐらい駄目にして」 「その後あの子の前から姿を消してしまえたらと考えたことがあります」 そう言うと黒のサブウェイマスターは珍しく笑みのようなものを薄い唇に浮かべた。 トウヤはそれを無表情に見詰める。 笑っていてもやっぱりあの人とはちっとも似ていない。 そんな風にここには居ない白い人のことを思った。 「実行、いつするんですか」 「致しませんよ、恐らく一生」 ノボリの言葉にトウヤは肩を竦める。 がっかりです、そう口にして見せたものの台詞程は期待していなかった。 どうせこの人が彼から離れられる訳などないのだ。 「どんな手を使った所で、私の事だけを考えさせ続けるなんて無理な話でございます」 あの子の周りには人が絶えませんから。 そうどこか苦しげにノボリは言った。 でしょうね、とトウヤは頷く。 それに腹を立てる素振りも見せず黒い青年は自身の胸を指でさした。 「私はクダリの唯一ではなく、多くの中の最上になりたいのです」 私しかいないからではなく、私だから選んで欲しい。 この歳でやっとそんな風に思えるようになりました。 そう微笑む双子の兄の傲慢にトウヤは帽子の下で唇を噛んだ。 --- あなたは両方手に入れてる癖に。 --- 「それおかしいですよクダリさん」 「ふぇ?」 たたん、たたん。 規則的な音を立てスーパーダブルトレインはゆっくりと目的地まで走っていく。 バトルは終わった。 本気モードの白い悪魔に今日もボロ負けだ。 逆三角の口をした白いサブウェイマスターはニコニコと退屈そうに吊革で遊んでいた。 だからって別に、これは八つ当たりなんかじゃない。 「多すぎですよ、一日にメール五十通って」 「そうなの?」 「返事が五分以内に来なかったら又メール出すんでしょ」 「でもお休みの日だけだよ?」 「それでも多すぎます」 全部お兄さん宛てなんでしょう。 そう溜息を吐けば自分よりも大人の筈のその人は幼くこくりと頷いた。 「だって、ノボリ、お出かけ、さびしい」 「いつも一緒にいるんだから偶には離れたって」 「ノボリ朝図書館におでかけ、お昼までぼく、ひとりぼっち」 「ちょっと待って、それだけの間にそんだけメール送ってるんですか」 「だってさびしい」 「ほんの数時間じゃないですか」 「はなればなれやだ」 僕ノボリのことはなしたくない。 そうあどけない口調の割に業の深そうな目をしてクダリは言う。 なにこのひと怖い、トウヤは思った。 「拉致監禁ダメ絶対」 「らちかんきんってなに?」 どんな漢字書くの? そう不思議そうに首を傾げられてトウヤはメモ用紙とペンを鞄から取り出した。 暫く無言で白い紙を眺めた後ライブキャスターを起動する。 辞書機能マジ便利。 「ノボリさんのこと、無理やり閉じ込めちゃダメですよ」 「そんなことしたことない、ぼくだってお外出たい」 ノボリ閉じ込めたら僕も外に出られなくなる。 そう大真面目な顔をして言う図体のでかい子供にトウヤは首を傾げた。 「・・・別にノボリさん閉じ込めてもクダリさんは好きに外出られますよね」 「なにそれ、ノボリひとりぼっち、かわいそうでしょ」 ノボリさびしがりやさんなんだよ。 はなれたら泣いちゃう。 そうとっておきの秘密を打ち明けるように言ってきた相手に、この人重症だとトウヤは思った。 『言わなくてもわかるわあなたはこういう人』 ストーカーはナチュラルにこういう思考をするらしい。 口をへの字に結んだ黒のサブウェイマスターが寂しがり屋さん。 離れたら泣いちゃう。 どんな風にだ。 テンションは上がるのか下がるのか。 「寂しいのは、クダリさんだけでしょう?」 少なくとも朝から昼の数時間離れていただけであの大人らしい大人が弱るなどと思えない。 寧ろ大量のメール攻勢の方に精神が消耗する可能性の方が高い。 と言うか良く耐えてると思う。 もし自分の双子の姉が同じ事をしてきたならせつなさよりも遠くへ全力で逃げる。 絶対しないだろうが。 あれはメールで攻めるより直接殴りこみに来るタイプだ。 「・・・さびしいの、ぼくだけ?」 「レイプ目やめてください。 超怖い」 光を無くした鈍色の目にやべぇ地雷踏んだとトウヤは内心で焦る。 生気の無い表情をすると下手に容姿が整っている分奇抜な衣装と相まって人形そのものだ。 こんな図体の大きな人形など不気味極まりないがネットオークションに出したら多分高値がつく。 トウコあたりがおまもりこばんで荒稼ぎして買う。 今はスーパーシングルで荒ぶっているだろう双子の姉を思いトウヤは遠い目をした。 そう言えば姉が嫁にすると息巻いてる緑のもふもふ電波も常時レイプ目だった。 「・・・野郎のレイプ目なんて誰得」 「れいぷめ?」 「何でもないです聞き間違いです」 「ううんきいた、ぼくトウヤがにかいれいぷめっていう」 「よしわかったメル友になりましょうクダリさん」 クダリの追求を避ける為トウヤは自身のライブキャスターを掲げた。 うっかり口走ったネットスラングを追求された挙句説明するなんて拷問以外の何物でも無い。 トウヤは開き直れないタイプの隠れオタクだった。 「メル友?」 「一人で居る時寂しいなら、ノボリさんの他に俺ともメールで話そうってことです」 「何を?」 「・・・まぁ、そこら辺は適当に」 今日ダブル行きますとか、今日マルチ行きますとか適当に送りますから。 あとトウコがヒウンアイス食べ過ぎて腹壊したとか。 そんなことをつらつらとトウヤが語ればクダリの目がパッと輝いた。 「二人が遊びに来るのわかる、それとってもうれしい!」 ぴょんぴょんと飛び跳ねて無邪気に喜ぶクダリにトウヤも何となく悪い気はしない。 おかしい人だけど嫌いではないのだ。 強いし、好きなポケモンの趣味も合うし、廃人トークも出来ちゃうし。 ヤンデレだけど、数時間離れただけで五十通メール送っちゃうような人だけど。 素直で可愛いし。 「・・・あ?」 「どうしたの、トウヤ」 何となく思ってはいけないことを思ったような気がしてトウヤは呻いた。 それに自分のライブキャスターを起動させたクダリが首を傾げる。 「あ・・・えぇと、メール沢山は無理ですよって」 説明できない感情をしまいこんでトウヤはクダリにアドレスを送る。 何十通も送られても返事しませんからね。 そう注意をするのは先程の会話を踏まえてのことだ。 それを聞いたクダリはにっこり笑った。 「だいじょうぶ、ぼくも基本おへんじしかしない」 「・・・は?」 だからトウヤがメール出さなければそこで終わり。 そうにこにこと笑うクダリにトウヤはあんぐりと口をあける。 クダリは数時間で何十通も鬼のようにメールを送り続ける。 しかし基本返信しかしない。 そしてメールが来なければそこでメールを送るのを止めると言うのだ。 つまり、ひょっとして、本当に、手遅れなのは。 「トウヤむずかしい顔、お口、ノボリみたい!」 けらけらと楽しそうに笑う白い車掌。 ノボリにもトウヤのアドレス教えて良い? そう無邪気に訊ねるクダリにトウヤは全力で首を振り続けた。 --- だってあの人絶対長文で呪詛メール送ってくる。 [newpage]酷い系ヤンデレなクダリさん 「人に懐かないポケモンをね、何年もかけて大事にしてあげるの」 「そして懐いたと思ったらすぐにぼくはその子の前からいなくなる」 「いなくなるの」 にっこりと害の無い笑みを形成して真っ白な青年は笑う。 最低ですね、トウヤは容赦なくそう吐き捨てた。 「だってぼくのこと、沢山おもって欲しい」 「それが捨てられた事に対する恨みや憎しみでも?」 構わないよ、奇妙に透明な声でクダリは言う。 「感情の種類なんてどうでもいい」 ぼくのことだけかんがえてくれれば。 そうモンスターボールを愛しげに撫でる姿にトウヤは不快げに眉を顰めた。 「本当に、勝手ですね」 あなたはノボリさんの事しか考えてない癖に。 そう口にした時に胸に滲んだ痛みは感じない振りをした。 --- じぶんひとりだけがさびしいなんておもわないでよ。 [newpage]酷い系ヤンデレになりきれなかったノボリさん 「クダリを私に依存させきって」 「私なしでは生きていけないぐらい駄目にして」 「その後あの子の前から姿を消してしまえたらと考えたことがあります」 そう言うと黒のサブウェイマスターは珍しく笑みのようなものを薄い唇に浮かべた。 トウヤはそれを無表情に見詰める。 笑っていてもやっぱりあの人とはちっとも似ていない。 そんな風にここには居ない白い人のことを思った。 「実行、いつするんですか」 「致しませんよ、恐らく一生」 ノボリの言葉にトウヤは肩を竦める。 がっかりです、そう口にして見せたものの台詞程は期待していなかった。 どうせこの人が彼から離れられる訳などないのだ。 「どんな手を使った所で、私の事だけを考えさせ続けるなんて無理な話でございます」 あの子の周りには人が絶えませんから。 そうどこか苦しげにノボリは言った。 でしょうね、とトウヤは頷く。 それに腹を立てる素振りも見せず黒い青年は自身の胸を指でさした。 「私はクダリの唯一ではなく、多くの中の最上になりたいのです」 私しかいないからではなく、私だから選んで欲しい。 この歳でやっとそんな風に思えるようになりました。 そう微笑む双子の兄の傲慢にトウヤは帽子の下で唇を噛んだ。 --- あなたは両方手に入れてる癖に。

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