うつ 病 治療。 「うつ病」「躁うつ病」「新型うつ病」の特徴・原因・治療法と職場での接し方

双極性障害(躁うつ病)の治療薬と副作用をわかりやすく解説

うつ 病 治療

パーキンソン病は、動きが遅くなる、手が震える、筋肉が固くなる、身体のバランスが悪くなる 姿勢調節障害 などの運動症状を中心とした病気で、大脳の下にある中脳の黒質ドーパミン細胞が減少して起こります。 パーキンソン病では、運動障害以外にも精神症状や認知機能障害、自律神経症状などもみられることが近年わかってきています。 その中でも、うつはその頻度が高く、40%前後でみられるといいます ただし、うつ病の診断基準を満たすものは10~30%。 パーキンソン病のうつは、経過の中でどの時期にもみられますが、初期と進行した時期に多いとされ、運動症状より先に出てくることもしばしばあります。 その場合、運動症状が出てくる4~5年前からうつがみられるようです。 パーキンソン病によるうつは、長期化しやすく、また再発しやすいといわれています。 パーキンソン病によるうつ パーキンソン病によるうつは、脳の変化による生物学的な要因もありますが、病気に対する不安や、運動障害や生活のしにくさによる苦痛もうつに関係します。 そのため、ストレス対処を身につけたり、周囲からのサポートを得たりすることが、ある程度うつの改善や予防に役立つと考えられています。 パーキンソン病では、うつでなくとも、動きにくくなることで活動量が減り、筋緊張や消化器症状などの身体的な症状がよく聞かれます。 また、疲れやすかったり、睡眠、食欲の変化など自律神経系の症状や、注意集中や記憶力、問題解決能力の低下など認知障害がみられます。 これらの症状は、うつ病と共通しているため、うつが伴っていても気づきにくいこともあります。 パーキンソン病でみられるうつ状態には様々な要因とタイプがみられると言われますが、パーキンソン病そのものと関連するものとしては、何をしても楽しめない、感情が動きにくい、無気力、疲れやすさなどが挙げられています。 治療には、三環系抗うつ薬やSSRI 選択的セロトニン再取り込み阻害薬 、SNRI セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬 など通常のうつ病治療で使われる抗うつ薬や、パーキンソン病に有効なドパミン作動薬が用いられます。 精神科では、身体の症状などなかなか言いづらいかもしれませんが、長引くうつ病は、パーキンソン病の前兆である可能性もあります。 些細なことでも構いませんので、身体の感じがいつもと違うなどがあれば、主治医に相談してみましょう。 治療の突破口が見えることもあります。 関連ページ うつ病の症状が悪化するのには特徴があり、自覚しないうちに徐々に進行していきます。 症状としては食欲不振、疲労、睡眠不足が起こります。 改善しようと無理を重ねて、逆に進行していくのです。 うつ病はだれでも発症する可能性がある病気です。 その原因として性格も関係しており、責任感や正義感が強い人はストレスも溜めやすく、それが原因でう病を発症してしまいます。 最近のストレス社会ではさまざまな要因のストレスからうつ病を発症する人が増えています。 その症状として顕著に現れるのが摂食障害や嚥下障害です。 重度のうつ病になると、食事を取る事がすら苦痛になり、その結果、食べる量が減り、食事を受け付けなくなるのです。 うつ病には色々な症状があり、他の病気を併発することもあります。 合併症では幼児退行がおこることもあります。 その他にも色々な合併症があるので紹介します。 うつ病の症状は様々で睡眠障害や気分の落ち込みなどが知られていますが、実際にかかった場合の不安は大きなものです。 そして治療中に起こりえる投薬の失敗で悪夢や記憶障害なども起きてしまうということについてお話します。 うつ病患者は自分が生きている事に対して疲れを感じるようになります。 その結果、生きている実感を求めるためにリストカットをしたり、また楽になるために自殺などの自傷行為を行ってしまう人がいます。 そのようなうつ症状の状態を躁鬱状態といいます。 うつ病、双極性障害、総合失調症などの精神疾患は症状が似ている場合が多く、判断がしずらいことがあります。 しかし、それぞれで治療方法が異なるのでしっかりとした診断が求められます。 うつ病を発症する人の特徴として、この病前性格が影響していると考えられています。 病前性格がどのようなものかによって、うつ病の経過や症状がかわってくることもあります。 大切な人や周りの人ががうつ病になってしまったら、接し方に困ると思います。 うつ病になってしまったひとは今まで十分に頑張ってきたひとが多いので、無理に励ましたりせず静かに話を聞いて見守ってあげることにしましょう。 うつ病の精神的な症状は、自分への自己嫌悪が強くなり、段階を踏んでやる気がでない状態に陥ります。 このような状態に陥ると、思考が回らず仕事に支障が出て悪循環となり更に悪化します。 少しのマイナス思考から誰がいつかかるかもしれない病気と言えます。 うつ病になると、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れたり極端になったりします。 そうすると頭が回らない、ミスが増えるなどが起こります。 本人の責任ではなく病気の症状でそうなっている場合も多いです。 うつ病は抗うつ薬などを使って治療できます。 ストレス社会の現代、大人になってからうつ病を発症する人が多くなっています。 うつ病でもっとも危険な症状は、自殺や自傷行為を引き起こすことです。 そんな患者さんのためにはどのような治療が有効であるかを紹介しています。 うつ病には厄介な症状の1つとして日内変動というものがあります。 これは、朝方が一番、調子が悪く、昼から夕方にかけて調子が良くなってくるものを言います。 そのため、問題ないと思いうつ病を悪化させていく原因になります。 うつ病の患者の多くが眠れない悩みである睡眠障害を持っていると言われています。 睡眠障害は誰にでも起る症状ではありますが、うつ病の症状で出る場合も投薬で症状は改善しますが、元凶であるうつ病を改善しないかぎり、また再発するので注意が必要です。 うつ病になると自律神経の乱れから、毎日のように体のどこからの異変や痛みの症状が出てきます。 頭痛や胃痛などが起きやすく肩こり、腰痛などの痛みもあります。 その場合、抗うつ薬などが効果的です。 うつ病の症状は様々ですが、食欲に関しても影響を与えてしまいます。 食べること事態がどうでもよくなり、その状態が長期間続いていることはうつ病を発症している可能性を疑いましょう。 うつ病の自律神経系の症状として胃腸の不快感や違和感、便秘や腰痛などがあげられます。 これによって疲労感や何も食べる気が起きないなどの食欲不振につながり、食欲低下や体重の減少なども引き起こします。 うつ病は、精神的な症状の他に眼や耳にも不調が起こることが多くあります。 これらの症状は日常生活の疲れによる自律神経のバランスが乱れていることが原因です。 そのままにしておくと悪化していく一方なので、早めに病院を受診し治療を行うようにしましょう。 憂鬱感・不安感等の症状だけがうつ病では無く、うつ病の種類の中には精神面には何ら症状が出ずに背中・肩・首のコリが酷くなり身体の痛み等の症状として出たり、あるいは食欲不良や頭痛等の症状として出る事もあります。 その様な症状を仮面うつ病といいます。 うつ病の種類の一つに季節性うつ病があり、冬や夏など特定の季節になると症状が出ることをいいます。 冬は日照時間が短いのでセロトニン不足が原因で、やる気がなくなったり仮眠になったりします。 夏は食欲不振になることが特徴です。 うつ病の種類の一つである、内因性うつ病は、体の内面で何かしらの小さな異変が起きて、それがうつ病に繋がっているのだと考えられています。 感情表現が以前より乏しくなったり、気分の浮き沈みが異様なほどに激しいなどの症状が出ます。 うつ病は心因性うつ病と身体因性うつ病の2種類に大きく分けることが出来ます。 心因性のうつ病は、ストレスが原因で気持ちが暗くなったり、食欲が低下したりなどします。 しかし、身体因性の場合は、ストレスではなく元からある別の病気や、服用している薬が原因です。 うつ病には急性うつ病と慢性うつ病の2種類が存在ます。 急性うつ病は急激な環境の変化で発生しやすいです。 ただし、一定期間過ぎれば症状が治まることが多いです。 しかし、急性うつ病を何度も繰り返してしまうと、慢性うつ病になってしまいます。 そうすると完治させることが難しくなります。 心身症とは強いストレスを受けると免疫系や内分泌系、神経系に異常が見られることがあります。 うつ病との違いは、うつ病は意欲の低下、興味の喪失、気分の落ち込みなどの精神症状が見られることが多くなっています。 うつ病は慢性化しやすく、治りかけの時に心無い一言で傷つき、前より悪化するといったことを繰り返すことがあります。 うつ病にかかったら、ストレスや我慢していることから開放っせてくれることが大切です。 近年では社会問題化しているうつ病に加えて新型うつ病というものが知られるようになってきています。 両者は症状と治療方法が異なるので、特徴を把握して適正に対処することが肝心になります。 うつ病の一つである、定型うつ病とは、メランコリー型と言われるもので、ずっと気分が沈む、罪悪感が強いなどが特徴です。 食欲もなくなり体の調子も悪くなる、余計に自責の念に囚われる、という悪循環なので、大元の原因であるうつ病を改善することが症状改善への道です。 不安障害はパニック障害などの総称ですが、全ての考えが不安な方が固まり行動を起こせなくなったり、不安に駆られて体調が悪くなったりする病気です。 その悪循環に嵌ることでうつ病が発症してしまうこともあるので、その2つの関係は深いものです。 うつ病になると、やる気や自信がなくなり、気分がふさぎこんでしまいます。 仕事や趣味、外出もできなくなってくると、どんどんと気分は沈み、不安が強くなっていきます。 うつ病と不安障害の関係はとても深いです。 うつ病とは気持ちの落ち込んだ状態ですが、最近注目されているのが躁(そう)うつ病です。 躁(そう)うつ病とは躁状態とうつ状態が繰り返される病気です。 軽い躁状態だと周囲から気付かれにくく発見が遅れやすいです。 うつ病との大きく異なる点は、何度も繰り返されやすいことです。 メランコリー親和型うつ病は生真面目・頑固な人に多いとされるうつ病の一つです。 完璧主義でリラックスが苦手な人がこのタイプのうつ病になりやすいです。 もともと仕事を完璧にこなせてしまうので、重要な役割を任せられやすいことなどが原因の一つになりやすいと考えられています。 うつ病の非定型うつ病は、20~30代の方が発症しやすく、楽しいことがあると元気になりますが、すぐに憂うつな気分になったり、過食をして太ってしまったり、眠りすぎてしまうなどの変化が見られることがあります。 うつ病かもしれないと思ったときに、知りたい情報や知識を得やすいように、わかりやすく解説しています。 また、無料で出来る症状チェックもあるので、該当数が多い場合でも、通院や栄養などの対処法も細かく紹介されているので参考になります。 うつ病の症状が出ている時は、判断力が低下しているので、重要な決断などは自分一人で考えずに家族などに相談するようにしましょう。 うつ病患者の考えのくせというのはどのようなものがあるのでしょうか。 うつ病の診断においては、まず身体的な原因がないかどうかの鑑別が重要となります。 その場合、原因疾患の治療を優先すべきであるからです。 うつ病の診断において、最初に身体疾患ががないのかを判断することが重要になります。 これは原因の疾患治療を優先するためです。 うつ病のチェックリストには様々なものがありますが、精神科で用いられる診断基準としては、WHO(世界保健機関)の国際疾病分類である「ICD-10」と、米国精神医学会の「DSM-5」の2つが主に使われています。 双極性障害は、昔は躁うつ病と言われていたものですが、うつ状態とは対極の躁状態も現れ、両極端な病状を繰り返す、慢性疾患です。 抑うつ状態では、脳の働きの変化から、様々な認知や感情調節の機能障害が生じると言われています。 その代表的なものは、前頭前野の実行機能の低下です。 うつ病かもしれないと思ったときに、知りたい情報や知識を得やすいように、わかりやすく解説しています。 また、無料で出来る症状チェックもあるので、該当数が多い場合でも、通院や栄養などの対処法も細かく紹介されているので参考になります。 うつ病かもしれないと思ったときに、知りたい情報や知識を得やすいように、わかりやすく解説しています。 また、無料で出来る症状チェックもあるので、該当数が多い場合でも、通院や栄養などの対処法も細かく紹介されているので参考になります。 うつ病の経過は、大まかにいうと三つの時期に分けられます。 急性期、回復期、再発予防期.

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双極性障害(躁うつ病)の治療薬と副作用をわかりやすく解説

うつ 病 治療

双極性障害は、精神疾患の中でも気分障害と分類されている疾患のひとつです。 うつ状態だけが起こる病気を「うつ病」といいますが、このうつ病とほとんど同じうつ状態に加え、うつ状態とは対極の躁状態も現れ、これらをくりかえす、慢性の病気です。 昔は「躁うつ病」と呼ばれていましたが、現在では両極端な病状が起こるという意味の「双極性障害」と呼んでいます。 なお、躁状態だけの場合もないわけではありませんが、経過の中でうつ状態が出てくる場合も多く、躁状態とうつ状態の両方がある場合とはとくに区別せず、やはり双極性障害と呼びます。 双極性障害は、躁状態の程度によって二つに分類されます。 家庭や仕事に重大な支障をきたし、人生に大きな傷跡を残してしまいかねないため、入院が必要になるほどの激しい状態を「躁状態」といいます。 一方、はたから見ても明らかに気分が高揚していて、眠らなくても平気で、ふだんより調子がよく、仕事もはかどるけれど、本人も周囲の人もそれほどは困らない程度の状態を「軽躁状態」といいます。 うつ状態に加え、激しい躁状態が起こる双極性障害を「双極I型障害」といいます。 うつ状態に加え、軽躁状態が起こる双極性障害を「双極II型障害」といいます。 双極性障害は、精神疾患の中でも治療法や対処法が比較的整っている病気で、薬でコントロールすれば、それまでと変わらない生活をおくることが十分に可能です。 しかし放置していると、何度も躁状態とうつ状態を繰り返し、その間に人間関係、社会的信用、仕事や家庭といった人生の基盤が大きく損なわれてしまうのが、この病気の特徴のひとつでもあります。 このように双極性障害は、うつ状態では死にたくなるなど、症状によって生命の危機をもたらす一方、躁状態ではその行動の結果によって社会的生命を脅かす、重大な疾患であると認識されています。 このように、一見、日本では双極性障害が少ないようにみえますが、文化的、社会的な違いも大きいため、欧米と日本で本当にそれだけの差があるのか、まだ結論は出ていません。 単純計算でも、日本に数十万人の患者さんがいると見積もられますが、日本での本格的な調査が少なく、はっきりしたことはわかっていません。 うつ病は一過性のものであるのに対し、双極性障害は躁状態とうつ状態を何度も再発するので、うつ病に比べて、発症頻度が少ない割には、病院に通院している患者さんの数は多いと考えられます。 仕事や勉強にはエネルギッシュに取り組むのですが、ひとつのことに集中できず、何ひとつ仕上げることができません。 高額な買い物をして何千万円という借金をつくってしまったり、法的な問題を引き起こしたりする場合もあります。 失敗の可能性が高いむちゃなことに次々と手を出してしまうため、これまで築いてきた社会的信用を一気に失ったあげく、仕事をやめざるをえなくなることもしばしばあります。 また、自分には超能力があるといった誇大妄想をもつケースもあります。 軽躁状態 双極II型障害の軽躁状態は、躁状態のように周囲に迷惑をかけることはありません。 いつもとは人が変わったように元気で、短時間の睡眠でも平気で動き回り、明らかに「ハイだな」というふうに見えます。 いつもに比べて人間関係に積極的になりますが、少し行き過ぎという感じを受ける場合もあります。 躁状態と軽躁状態に共通していえることは、多くの場合、本人は自分の変化を自覚できないということです。 大きなトラブルを起こしていながら、患者さん自身はほとんど困っておらず、気分爽快でいつもより調子がよいと感じており、周囲の困惑に気づくことができません。 うつ状態 双極性障害の人が具合が悪いと感じるのは、うつ状態の時です。 筆舌に尽くしがたい、何とも形容しがたいうっとうしい気分が一日中、何日も続くという「抑うつ気分」と、すべてのことにまったく興味をもてなくなり、何をしても楽しいとかうれしいという気分がもてなくなる「興味・喜びの喪失」の二つが、うつ状態の中核症状です。 これら二つのうち少なくともひとつ症状があり、これらを含めて、早朝覚醒、食欲の減退または亢進、体重の増減、疲れやすい、やる気が出ない、自責感、自殺念慮といった様々なうつ状態の症状のうち、5つ以上が2週間以上毎日出ている状態が、うつ状態です。 双極性障害では、最初の病相 うつ状態あるいは躁状態 から、次の病相まで、5年くらいの間隔があります。 躁やうつが治まっている期間は何の症状もなく、まったく健常な状態になります。 しかし、この期間に薬を飲まないでいると、ほとんどの場合、繰り返し躁状態やうつ状態が起こります。 治療がきちんとなされていないと、躁状態やうつ状態という病相の間隔はだんだん短くなっていき、しまいには急速交代型 年間に4回以上の病相があること へと移行していきます。 薬も効きにくくなっていきます。 双極性障害で繰り返される躁状態の期間とうつ状態の期間を比較すると、うつ状態の期間のほうが長いことが多く、また先述の通り、本人は躁状態や軽躁状態の自覚がない場合が多いので、多くの患者さんはうつ状態になった時に、うつ病だと思って受診します。 そして病院にかかった時に、以前の躁状態や軽躁状態のことがうまく医師に伝わらない場合、治療がうまく進まないことがあります。 このように、双極性障害が見逃されている場合も少なくないと思われます。 治療法 薬物療法 双極性障害には、気分安定薬と呼ばれる薬が有効です。 日本で用いられている気分安定薬には、リチウム、バルプロ酸、カルバマゼピンがあります。 その他、日本では双極性障害に対する適応が認められていない薬の中に、海外で双極性障害に対する有効性が確認されている薬がいくつかあります。 気分安定薬であるラモトリギン 日本では難治性のてんかんに対して適応が認められています 、非定型抗精神病薬であるクエチアピン、オランザピン、アリピプラゾールなどです これらは、日本では統合失調症に対して適応が認められています。 このうち、最も基本的な薬はリチウムです。 リチウムには、躁状態とうつ状態を改善する効果、躁状態・うつ状態を予防する効果、自殺を予防する効果があります。 しかし、リチウムは副作用が強く、使い方が難しい薬でもあります。 リチウムを飲む時は、血中濃度を測りながら使わなければいけません。 リチウムを服用してすぐの濃度は不安定なので、通常は、前の夜に服用した翌朝など、血中濃度が落ち着いた時間に採血して、血中濃度を調べます。 有効な血中濃度は0. 4mMから1. 2mMくらいの間で、これを超えると副作用が出やすくなります。 リチウムの副作用として、とくに飲み始めに下痢、食欲不振、のどが渇いて多尿になる、といった症状が出ることがあります。 また手の震えは、有効濃度で服用していても長期に続く場合があり、なかなかやっかいな副作用です。 さらに、血中濃度が高くなり過ぎると、ふらふらして歩けなくなり、意識がもうろうとするなど、様々な中毒症状が出る場合があります。 甲状腺の機能が低下する場合もありますが、これは甲状腺ホルモン剤を合わせて飲むことで対処できます。 体調が変化した時 食事や飲水ができないことが続いた時、腎臓の病気にかかった時など には、急激に血中濃度が高くなって中毒症状が出る場合があるので、血中濃度をチェックする必要があります。 また、様々なほかの薬 高血圧の薬など との組み合わせによって、リチウムの血中濃度が急に高まったり、中毒が起きやすくなったりする場合があります。 別の病院でもらった薬でも、同じ院外薬局で出してもらうようにすることで、飲み合わせの悪い薬がないかどうか、薬剤師に確認してもらえるでしょう。 リチウムなどの気分安定薬に加えて、うつ状態の時には、抗うつ薬が処方される場合もあります。 しかし、抗うつ薬の種類によっては、かえって症状が悪くなってしまうこともあるので、注意が必要です。 とくに三環系抗うつ薬と呼ばれる古いタイプの抗うつ薬は、躁状態を引き起こすことがあるので、双極性障害の方はできる限り避けたほうがよいでしょう。 また、まだはっきりしたことはわからないのですが、双極性障害の方が抗うつ薬を飲むと、アクティベーションシンドロームと呼ばれる、かえって焦燥感などが強まって悪化してしまう状態が起きやすいのではないか、と疑われています。 うつ状態で病院に行った時に、過去の躁状態について話をしそこなった場合という場合は、医師がこうした可能性について注意を払うことができません。 うつ病として治療を受けているけれど、過去に躁状態や軽躁状態があったかもしれないと思う人は、必ず医師に伝えてください。 とくに「うつ病と診断されて抗うつ薬を飲んだけれど、症状が悪化した」という人は、双極性障害である可能性も考えて、医師に報告し、よく相談してください。 精神科の治療は、副作用との戦いです。 精神疾患には有効な治療が多くあるのですが、どれも副作用があるものばかりです。 とくに双極性障害の治療薬であるリチウムの副作用は、けっして軽いものではありません。 しかし副作用のない薬はなく、双極性障害の治療薬は限られています。 「副作用が出たから、この薬は合わない」とやめてしまうと、せっかく回復できる可能性があるのに、これをみすみす失っていることになってしまいます。 薬には副作用があることを前提として、自分の病気のコントロールのために、どのように副作用と折り合いをつけながら治療していこうか、という姿勢で臨むことが大切です。 心理療法 双極性障害は、単なるこころの悩みではありませんから、カウンセリングだけで治るようなものではありません。 しかし、病気をしっかり理解し、その病気に対するこころの反応に目を配りつつ、治療がうまくいくように援助していく、ある種の精神療法が必要です。 こういった精神療法を、医師の立場からは、心理教育といいます。 患者さんの立場から言えば、疾患学習という感じです。 心理教育ではまず、病気の性質や薬の作用と副作用を理解し、再発のしるしは何なのかを自分自身で把握することをめざします。 再発をほうっておくと自分でも病気の自覚がなくなり、病院に来ることができなくなってしまいますが、初期に治療を開始すれば、ひどい再発にならなくてすむからです。 そのため、再発した時に、最初に出る症状 初期徴候 を確認し、本人と家族で共有することが大事です。 再発のきっかけになりやすいストレスを事前に予測し、それに対する対処法などを学ぶことも有効です。 また、規則正しい生活をおくることも、双極性障害の治療にはよい効果があります。 徹夜を避け、朝はしっかり日の光を浴び、散歩などの軽い運動をする、といった形で、できる限り一定のスケジュールで生活することは、病気の安定化にとても大切です。 経過 双極性障害の方が病気を克服して、普通の社会生活を送れるかどうかは、躁状態やうつ状態が治ってからどのように治療するかにかかっています。 うつ病の治療では、そのうつ状態を治すことが中心的な課題であり、多くの場合、1年くらいで治療を終了することができます。 一方、双極性障害は、放置すると躁状態とうつ状態を何度も繰り返してしまうので、これらの病相が治ったからといって、そこで治療をやめてしまうと、再発してしまい、これをくりかえすと社会的なダメージが大きくなります。 そのため、長期にわたる再発予防療法が必要となるのです。 つまり、躁状態でもうつ状態でもない、症状がすっかり治まっている期間にも薬を飲み続けるということです。 何も困っていないのに薬を飲むというのは、簡単なことではありません。 そのため多くの患者さんは、躁状態やうつ状態が治ったら、安心して薬をやめてしまい、再発してしまうのです。 再発を繰り返して、「もうこりごり」と思って、やっと薬を飲み続ける覚悟ができても、その覚悟ができた時には、社会的には様々なものを失ってしまっている、ということにもなりかねません。 昔は、薬を飲む覚悟ができるまで10年、20年と長い時間がかかってしまい、そのために社会生活で大きなハンディキャップを抱えてしまう人が少なくありませんでした。 双極性障害は、自分がこの病気であることを受け入れられず、薬を飲む覚悟ができていないうちは、本人にとっても、家族にとっても、とても大きな負担になる病気です。 そのため、ほうっておくと病気に振り回される人生になってしまいます。 しかし、早い段階で治療を軌道にのせることができれば、1~3カ月に1回、定期的に外来で診察を受けながら、薬をうまく利用して再発をコントロールし続け、それまで築いてきた人生を何らそこなうことなく、生活することが十分に可能です。 そうなれば双極性障害は、人生の中のほんの小さな一部分にすぎなくなります。 ここまでくれば、この病気はもう治ったと考えてもよいくらいです。 患者さんへのアドバイス この病気になった多くの人にとって、それまで双極性障害という病気は縁遠いものだったでしょう。 ですから双極性障害という病名を聞いた時は大変驚き、その診断を受け入れがたく感じた人もいるかもしれません。 医師の診断が間違っていると不信感を募らせたり、怒りを覚えたりした人もいるでしょう。 診断を否定したり、自分が精神疾患にかかったことにショックを受けて、落ち込んだりした人もいるはずです。 こうした病気に対する気持ちの動きは、まったく無理からぬことで、避けて通れるものではありません。 こういった段階を通り抜けた時、初めて双極性障害という病気に直面し、立ち向かう気持ちが生まれてくるものなのです。 双極性障害から人生を守ることができるのは、患者さんだけです。 患者さん自身がいかに早く主体的に再発予防に取り組み始めることができるか、それがその後の人生に大きな影響を及ぼすことを知ってください。 再発の予防にいちばん必要なのは、とにかくきちんと薬を飲み続けることです。 何も症状がない時でも、もう大丈夫だと思っても、薬の副作用がつらくても、自己判断で薬を飲むことをやめてしまってはいけません。 薬の副作用が強ければ、これを最小限にする方法を、医師と相談しながら考えていきましょう。 また、薬を飲んでいても再発する場合はあります。 自分自身で再発の兆候を把握しておき、異変を感じたらすぐに受診し、再発の波を最小限にとどめ、双極性障害のことをあまり考えなくても毎日の生活が楽しく送れるようになることをめざしてください。 研究の状況 研究の必要性 双極性障害の治療においては、早い段階から予防療法に取り組むことが大切です。 そのためには早期に正しい診断を受けることが必要となりますが、双極性障害はうつ病と見分けることが非常に難しいため、双極性障害の方のほとんどは、最初はうつ病など別の病名で診断され、治療を受けています。 現在のところ、双極性障害もうつ病も、原因が完全には解明されていないことから、正確な検査方法はまだ開発されておらず、双極性障害のうつ状態とうつ病のうつ状態は、ほとんど同じで見分けがつきません。 検査のない状態で、どうやってそのうつ状態をうつ病か双極性障害かに診断しているのかというと、医師は患者さんの話をもとに診断しているのです。 癌や肝臓病や糖尿病のように、検査で病気の診断ができるよう、1日も早い原因の解明と検査法の開発が求められるところです。 また双極性障害の薬の飲みにくさ、副作用の強さは、患者さんが薬を飲むのをやめてしまう大きな原因となっています。 副作用が少なく、安全で、有効性が高く、飲みやすい薬の開発が必要です。 そのためにも、やはり双極性障害の原因の究明が必要です。 こうした状況を何とかしようと、日々研究が進められています。 ゲノム研究 一卵性双生児の研究から、双極性障害は、あるひとつの遺伝子があれば必ず発症するような「遺伝病」ではないことがわかっています。 それひとつで双極性障害を起こしてしまうような原因遺伝子は、今のところ見つかっていません。 おそらく、たくさんの遺伝子の個人差の組み合わせによって発症しやすくなったりすると考えられますが、大規模な研究でも、双極性障害になる危険を2倍以上にふやす遺伝子は、まだ見つかっていません。 ゲノム解析技術が進歩して、一人の人のゲノム配列をすべて解読することが可能になってきましたので、こうした方法を用いた研究によって、今後、さらに大きな研究の進展が期待できます。 気分安定薬の神経保護作用と双極性障害の病態 双極性障害の人には、軽い脳梗塞の跡が見つかる確率が高いことが報告されています。 脳梗塞は、ある程度の年齢の方ならまったく自覚症状がないうちに起こっていることもよくありますから、これ自体が異常というほどではありません。 また、梗塞が起こっている場所も様々です。 これらを考え併せると、脳梗塞が双極性障害の原因になるというより、双極性障害の人は健常の人より神経細胞がダメージを受けやすいのではないかと考えられます。 血液の研究から、双極性障害の人では、細胞の中でカルシウムの濃度が上がりやすいことが報告されています。 神経細胞では、カルシウムは、神経細胞同士のつながりが変化していく現象 シナプス可塑性 や、細胞の生死のコントロールなど、様々な重要な働きをもっていますので、こうした現象が双極性障害の病態と関係しているのかもしれません。 また双極性障害には、リチウムやバルプロ酸などの気分安定薬が有効ですので、これらの薬がどのような働きをもっているかも研究されています。 この二つの薬は、いずれも神経細胞を死から守り、保護する役目をすることがわかっています。 こうした研究を総合して、双極性障害という病気は、神経細胞がストレス 心理的なストレスではなく、細胞レベルの、たとえば酸素が少ないといったストレス に弱いということが基盤にあるのではないか、と考えられるようになってきています。 どのような事情で神経細胞が弱りやすいのかについては研究中ですが、ミトコンドリアの機能障害など、様々な原因が想定されており、ミトコンドリアの機能が障害されたマウスで、行動量が周期的に変動し、これがリチウムにより改善することなどが報告されています。 今後は、これらの研究をもとに、脳の中のどのような神経細胞が障害されると双極性障害になるのかを明らかにしていく研究が必要です。 しかし日本では、亡くなった精神疾患患者さんの脳が調べられることは少なく、亡くなった精神疾患患者さんの脳を大切に保存して研究に役立てる、ブレインバンクが必要です。 日本ではまだブレインバンクが発達しておらず、双極性障害解明のためには、こうした運動を進めていくことも必要です。

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双極性障害(躁うつ病)は、 躁状態 そうじょうたいとうつ状態の両方をもっていることを言います。 躁状態とは気分が高ぶって開放的になったり(浪費したり衝動的な行動が目立つ)、ほとんど眠らなくても行動できてしまい活動的で、それでいて怒りやすくなっている状態をいいます。 一方で双極性障害でもうつ状態も存在しますが、うつ状態だけを見るといわゆる普通のうつ病と区別はつきません。 そのため当初は躁状態を認めなかったためにうつ病と診断されていたのに経過の中で主治医の先生から「もしかしたら双極性障害の可能性もあるので、薬を変更しましょう」と言われることもあるかもしれません。 これについては以下の記事が参考になります。 双極性障害の治療においては、たとえうつ状態にあっても抗うつ薬を飲むと躁状態を誘発してしまいかえって状態が悪化してしまうこともあります。 双極性障害とうつ病とでは分けてとらえないといけないのです。 ここでは、双極性障害の治療薬について解説しましょう。 参考文献 <双極性障害の治療の主薬> 気分安定薬• リチウム(リーマス)• バルプロ酸(デパケン、バレリン、エピレナート)• カルバマゼピン(テグレトール)• ラモトリギン(ラミクタール) 非定型抗精神病薬• リスペリドン(リスパダール)• オランザピン(ジプレキサ)• クエチアピン(セロクエル、ビプレッソ)• アリピプラゾール(エビリファイ) 炭酸リチウム(リーマス)による治療 リチウムは躁状態に有効性が高く、継続的に飲むことで躁状態を予防します。 気分安定薬に分類されることもあり、情動の不安定さを落ち着かせることで自殺予防の効果もあります。 また、躁状態だけでなく、 うつ病においても抗うつ剤と合わせて飲むことで抗うつ薬の効果が増強することも知られています(増強療法)。 リチウムは双極性障害だけでなく難治性のうつ病にも有効なのです。 リチウムの3つの欠点 1.効くのに時間がかかる 効果が出だすのに数日から数週間かかります。 躁状態が強く、一刻も早く落ち着いてもらわないと困る状況であっても、リチウムだけではすぐには躁状態をコントロールできないのです。 即効性を求める場合には、バルプロ酸や非定型抗精神病薬併せてわせて飲む必要があります。 2.効果が出ない人も多い もう一つの欠点はリチウムに効果のある人とない人とがいることです。 リチウムを飲み始めて十分な時間がたっても効果がない人(ノンレスポンダーといいます)は何割かいるといわれておりなかなかの割合です。 3.濃度を管理する必要がある 定期的に血液中のリチウム濃度を測る必要があります。 有効なリチウム濃度と副作用が強く出てしまう濃度とが紙一重なのです。 処方例 バルプロ酸(デパケン)200㎎錠 1日2回 朝夕食後 バルプロ酸の副作用 重い副作用は少ないのが特徴です。 胃腸障害、手の震え、眠気、だるさなどが主な副作用で特に胃腸障害では吐き気が強く出ることがあります。 まれにだるさが出たと思うと肝機能障害になり中止することになることもありますが、重症化してしまうことはあまりありません。 同じ気分安定薬の中でラモトリギン(ラミクタール)と一緒に併用すると、ラモトリギン(ラミクタール)の濃度が上がりすぎてしまうことがあるため注意が必要です(特に気分安定薬の中でバルプロ酸とラミクタールを薬剤変更するときなど)。 リチウムとバルプロ酸はどう使い分けられている? もちろんそうです。 あとバルプロ酸(デパケン)は妊娠している可能性があるときには飲まないほうがよいので、その場合にはリチウム(リーマス)になりますね。 気分安定薬と抗精神病薬を一緒に飲む 薬はできるだけ少ない種類であることは基本ですし、飲む側にとってもできるだけ少ない方が望ましいですね。 双極性障害では、躁状態とうつ状態の波があるので、その波をコントロールすべく 「気分安定薬」が治療の基本です。 気分安定薬の代表が先ほど説明した 「リチウム(リーマス)」と「 バルプロ酸(デパケン・バレリン)」です。 しかし、気分安定薬だけで症状が十分コントロールできない場合に 非定型抗精神病薬(第二世代抗精神病薬)が使われます。 今度は双極性障害でもうつ状態に対してどう治療するかを説明します。 この場合、気分安定薬でもリチウムやバルプロ酸よりもラモトリギン(ラミクタール)が、躁状態では使われることのなかった抗うつ剤(SSRI)、そして一部の非定型抗精神病薬が選択肢となります。 抗うつ剤を一緒に飲む 双極性障害に対しては、抗うつ剤のみを飲むは原則NGです。 それには3つの理由があります。 躁状態を誘発する• 波が強くなる(いわゆるラピッドサイクラー)• 躁の状態の心地よさが正常と思い込み、周囲との感覚の格差ができる 躁状態を招いた場合、かえって自殺衝動を強めるリスクもあります。 躁状態の心地よさと周囲との間隔の格差ができると、本人の行動が周囲を常に困らせる結果にもなりますし、常に軽い躁状態を求めるようになります。 通常躁状態を維持することは難しく、結果うつ状態の相を長引かせたりより悪い結果を招くことになってしまいます。 抗うつ剤は気分安定薬と併用し、抗うつ剤もSSRIを基本としてセロトニンだけでなくノルアドレナリンをも増強させるようなSNRIや三環系抗うつ薬は躁状態を招くリスクがより高い可能性もあります。 しかし多くの場合で、気分安定薬を残して抗うつ薬は中止したり量を減らしていることが多いでしょう。 非定型抗精神病薬を一緒に飲む 非定型抗精神病薬といえば、抗精神病薬の名前の通り精神病症状をコントロールするいわば統合失調症の治療薬のイメージを持っている方も多いと思いますが、難治性のうつ病や、前述した通り躁状態をコントロールしたり、双極性障害のうつ状態にも有効なのです。 双極性障害におけるうつ症状の改善に「ビプレッソ」が登場 非定型抗精神病薬のひとつにクエチアピン(セロクエル)があります。 非定型向精神病薬は一般的に双極性障害の躁状態に有用性がありますが、 クエチアピンは双極性障害のうつ状態への有用性がある薬剤であることが知られています。 そのためクエチアピンは海外の治療ガイドラインにおいても第一選択薬として位置付けられているのです。 今回2017年8月30日、クエチアピンがゆっくりと吸収されるタイプの薬剤( 徐放錠 じょほうじょう)が作られ 「ビプレッソ徐放錠」の名前で登場しました。 適応は 「双極性障害におけるうつ症状の改善」です。 <ビプレッソの用法> 1回50mgより開始し、2日以上の間隔をあけて1回150mgまで増量する。 その後、さらに2日以上の間隔をあけて推奨用量1回300mgまで増量する。 いずれの場合も1日1回就寝前に、食後2時間以上あけて経口投与する。 ラモトリギン(ラミクタール) リチウム、バルプロ酸と同じく気分安定薬に分類されるお薬です。 リチウムやバルプロ酸が主に躁状態をコントロールし、そううつの波を抑えるのですが、ラモトリギン(ラミクタール)はうつ状態の改善を主体として気分の波を抑えます。 注意点としては副作用として皮膚のトラブル(アレルギー)が多く、一部で死亡例もあり厚労省から注意喚起された経緯もあります。 特に量が多くなると出やすくなり、バルプロ酸と合わせて飲んでしまうと血中濃度が上がりすぎてしまうことがあるため、バルプロ酸から変更する場合などに注意が必要です。 処方例 バルプロ酸からの変更例 ラモトリギン(ラミクタール) 1-2週間 25㎎ 1錠 1日おき 3-4週目 25㎎ 1錠 毎日 5-6週目 25㎎ 2錠 1日1-2回に分けて 7週目以降 25mg 4錠 1日1-2回に分けて 抗不安薬も有効ではあるが・・・ 双極性障害においても抗不安薬は有効です。 特に不安が強く、落ち着いてじっとしていられないような症状には即効性もあります。 しかし、よく効果が実感しやすいからと言って長期に服用すると慣れ( 耐性 たいせい)ができてしまい、量が増えていきさらに依存性もできてしまいますので注意が必要です。 双極性障害における抗不安薬の使いどころ 躁状態が強く周囲が困る場合には、抗精神病薬をなるべく多い量(高容量)で飲んでもらうことがあります。 しかしこれには欠点もあり、 鎮静作用 ちんせいさようが強くかかってしまいます。 短期的にはこの鎮静作用が躁状態を早期に落ち着かせることになりますが、これでは日常生活もままならないぐらい活動レベルが落ち込んでしまいます。 そこでベンゾジアゼピン系の抗不安薬が登場します。 抗精神病薬は減量すれば鎮静も解除され、活動レベルが戻ってきます。 しかし減らしすぎればやや躁状態が目立ってしまうことがあります。 こういった場合に、抗不安薬を 頓服 とんぷく(必要時だけ飲むこと)で使用することでコントロールできたりするのです。 まとめ「双極性障害の治療薬」 双極性障害では躁状態とうつ状態の波が存在しこれをコントロールしなければいけません。 特にうつ状態だからといって、抗うつ剤だけを飲んでいるとかえって不安定な状態になってしまうこともあります。 ですから「気分安定薬」・「非定型抗精神病薬」を中心に薬物療法を行うことになります。 双極性障害の診断はうつ症状で病院・クリニックに通院し始めた最初に診断されることはあまり多くなく、抗うつ薬を飲んでも効かなかったりかえって服用後に調子がわるくなることをきっかけに診断されることがあります。 このときにリチウムやバルプロ酸、ラミクタールといった気分安定薬やクエチアピン(セロクエルや2017年8月に承認されたビプレッソ)などを中心としたお薬に変更されます。 双極性障害によるうつ状態が強い時に抗うつ薬があったほうが良いのかどうかは個人ごとに反応がかわりますので様子をみながら調整することになるのです。

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