下肢 静脈 瘤 ストッキング。 弾性ストッキングが必要な症例とは?:下肢静脈瘤を正しく見極める

弾性ストッキングが必要な症例とは?:下肢静脈瘤を正しく見極める

下肢 静脈 瘤 ストッキング

下肢静脈瘤の圧迫治療では「弾性ストッキング」というものを使用します。 この弾性ストッキングがなぜ下肢静脈瘤に効果を発揮するのか、さらにどのように使用するのかなど、今回はこちらの記事で弾性ストッキングについてご紹介します。 下肢静脈瘤で弾性ストッキングはどのうような効果があるのか 下肢静脈瘤で弾性ストッキングによる圧迫治療を行う病院は非常に多いです。 では、弾性ストッキングにはどのような効果があるのでしょうか? まず 下肢静脈瘤とは、下肢に静脈瘤が出来る血管の病気です。 本来心臓から足に届く血液は役目を終えると、また心臓に戻っていきますが、この血液を心臓が戻すことが出来ず、足に留まってしまうことで起こります。 下肢静脈瘤についてはこちらの記事も参考にして下さいね。 関連記事 : 弾性ストッキングには、この筋肉のポンプ作用で血液を押し出すサポートをして、静脈の逆流防止弁の強化をしてくれます。 下肢静脈瘤の軽傷~重症の方まで多くの方が始める治療の一つで、手術後にも行われます。 弾性ストッキングは、上に行くほど圧迫圧が少なくなり、足首の圧迫圧が最も強く、段階的圧迫法という構造になっています。 圧迫圧の割合は、メーカーにもよりますが足関節:下腿:大腿=10:7:4の割合で作られているところが多いです。 ちなみに弾性ストッキングは夜間は血行の循環を悪くする可能性があるので、脱いだほうが良いという指導を受ける事が多いです。 弾性ストッキングには種類あり!長所や短所は? 弾性ストッキングは 5種類ありそれぞれに長所や短所があります。 ここではその種類と長所や短所について書いていきます。 長所:履きやすく、履いた時の不快感が少ないので、誰でも手軽に履くことが出来ます。 さらに価格も安いので、洗い替えも用意しやすいです。 弾性ストッキングで一番多いタイプがハイソックスタイプです。 短所:足のふくらはぎの部分は圧迫出来ますが、太ももの大腿部を圧迫出来ません。 長所:大腿部もしっかり圧迫でき、履きやすく脱ぎやすいです。 さらに蒸し暑さも少ないので、比較的一年中通して使用することが出来ます。 短所:ずり落ちやすく、ずり下がった部分はくるくると丸くなってしまう事が多いです。 長所:ずり落ちにくく、着脱が簡単で蒸れることも少ないです。 短所:大腿骨に食い込みやすく、人によっては擦れて痛みが発生する場合があります。 長所:ずり落ちにくく、食い込みにくい、さらにファッション性があるので、一日中通して履くことが出来ます。 短所:着脱が困難で、トイレに行くときに脱がなければならないので面倒くさいです。 さらに蒸し暑く、値段も比較的高めになっています。 長所:ずり落ちにくく、食い込みにくく、蒸し暑さが少ないので簡単に履くことが出来ます。 短所:値段が高く、片足は全部覆われているのに、もう片方は足が出ている状態なので外出時は着用することが出来ません。 つま先ありとなしタイプはどちらがいい? また、つま先ありかなしの2つのタイプがあります。 つま先なしのほうが、足の指を直接確認することが出来、履きやすい傾向があります。 しかし素足が不快に感じたり、普段も履きたいという場合は、つま先ありタイプのほうがおすすめです。 弾性ストッキングの履き方 弾性ストッキングを初めて履く場合、最初きつくてなかなか履けないという方が多い傾向にあります。 コツを掴めば簡単に履けるので、ここでは履き方を書いておきます。 1.ストッキングに手を入れてかかと部分をつまみます。 2.かかとをもったまま、ストッキングを裏返します。 3.ストッキングの先端に足先を入れて、かかとまで入れる 4.ストッキングを引き上げて装着完了です 弾性ストッキングはかかとを入れるまでが一番手こずります。 ストッキングを裏返してから履くと履きやすいのでぜひ実践してみて下さいね。 下肢静脈瘤の治療目的の圧迫圧は? 下肢静脈瘤の治療目的で弾性ストッキングを使用する場合、 ストッキングには圧迫圧というのもがあり、数値が高ければ高いほど圧迫圧も高くなります。 通常の下肢静脈瘤の場合、医師と相談して圧迫圧を決定しますが、大体「20~30㎜Hg」が目安になります。 もちろん症状によってこの圧迫圧も変わるので、医師に指示に従い使用するようにしましょう。 ちなみに市販されている弾性ストッキングの圧迫圧は15㎜Hg以下なので、治療には不十分です。 弾性ストッキングが着用出来ない人がいる 実は弾性ストッキングは履いてはいけない、禁忌の方がいます。 動脈血行障害があり、足関節血圧が65㎜Hg、80㎜Hg未満の場合• ABI(血流検査)が0. 7あるいは0. 6未満• 蜂窩織炎や血栓性静脈炎などの急性炎症• 急性外傷、急性創傷• うっ血性心不全、糖尿病、深部静脈血栓症の急性期 これらの患者の方が弾性ストッキングを使用すると、 合併症を引きこす可能性が高くなるため、弾性ストッキングは使用できません。 ですが、動脈血行障害の場合、検査の結果弾性ストッキングを使用してもいいという判断をする場合もあります。 弾性ストッキングによる合併症 弾性ストッキングの着用により合併症が起こる可能性があります。 先ほど上に書いた、禁忌の方が使用した場合の合併症でもあるのでぜひ読んでみて下さい。 びらん• かぶれ• 皮膚発赤 といった皮膚トラブルです。 やはり長時間着用するため、蒸れたり、 肌が弱い方はトラブルが起きやすい傾向にあります。 さらにこの肌トラブルが原因で、むくみを派生させたり 皮膚損傷が起こりやすくなります。 皮膚トラブルが起こる場合、保湿クリームや、抗ヒスタミン外用薬が処方されます。 とくに痩せている患者に起こりやすく、サイズにあった弾性ストッキングの着用が求められます。 弾性ストッキングの圧迫により、血行障害がおこり、下肢を切断した事例があります。 医師の指導のもと正しく使用することが大切です。 弾性ストッキングの費用は? 弾性ストッキングは市販でも販売されていて価格も安いですが、効果は低いものが多いです。 そのため治療では医療用の弾性ストッキングを使用することになります。 気になる価格ですが、弾性ストッキングは癌の治療後やリンパ浮腫で入院している場合は、保険適応になります。 しかし、下肢静脈瘤の治療での使用は 「保険適用外」になってしまうので覚えておきましょう。 価格もメーカーや圧迫圧、タイプによって様々で大体4,000円~20,000円で購入が出来るようです。 まとめ 今回は下肢静脈瘤の治療で使用される弾性ストッキングについて見てきました。 様々な種類と圧迫圧の選択ができ、その人に合ったものを選ぶのが大事という事が分かりましたね。 さらに、弾性ストッキングが使用できない方もいます。 まずは医師の診察をしっかり受け、適切な着用方法で履くことが大切です。 費用は自己負担なので、ある程度の費用の準備もしっかりしておきましょう。

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手術後は、弾性ストッキングをいつまで着用するの?|目黒外科|東京都品川区・目黒駅から徒歩30秒

下肢 静脈 瘤 ストッキング

下肢静脈瘤の治療と進行予防において、医療用弾性ストッキングは欠かせません。 弾性ストッキングを日常的に使い続けることによって、下肢静脈瘤の原因となる足のむくみやだるさなどの症状や皮膚疾患を改善する効果があります。 弾性ストッキングの最大の特徴は、足首の部分がもっとも圧迫圧が高く、上方にいくにしたがって圧迫圧が低くなるように編みこまれていることです。 足首から段階的に圧迫することにより、ふくらはぎの筋肉を圧迫しさらには血管の断面積を縮小させることで足の静脈の血液が下から上に流れやすくなります。 また圧迫圧の変化によって静脈の血行を改善し、向上させる効果もあります。 血液循環・動脈血は心臓のポンプ機能を使って全身にいきわたります。 足の先まで運ばれた血液は静脈をとおり重力に逆らって心臓へ戻ります、この時、血液はふくらはぎの「筋ポンプ作用によって、下からうえへ血液を押し上げる役割をします。 この一連の血液循環が体内で常に行われているのです。 デスクワークなど長時間ふくらはぎの筋肉を動かさないでいると、筋肉の収縮と弛緩の作用が弱まり、 血液が血管内にうっ滞して足がだるくなってしまいます。 医療用弾性ストッキングはこの筋ポンプ機能をサポートする効果や 静脈の血管径を縮小させて血管の本来の働きを改善させる血行促進効果もあります。 図にあるように「弾性ストッキングの圧迫によって、血管内の逆流防止弁が正常に作用することになり、血栓予防や血液のよどみ(うっ滞)を回避することができるのです。 着用中は即効性があり、正常な血液の流れを実感する方もたくさんいらっしゃいます。 したがって、筋力の少ない女性や高齢者の方は特に、日々の健康・予防のため着用することをおすすめします。 医療用弾性ストッキングはむくみ予防・血栓予防にも効果を発揮します。 むくみとは、血管外の皮下組織に余分な水分(体液)がたまっている状態のことをいいます。 むくみは筋ポンプの役目をする筋力の衰えなどによって、静脈やリンパ液の循環が悪くなってしまったことが原因で起こるのです。 例えば長時間同じ姿勢でいることで、むくみはさらにひどくなります。 有名な例として挙げられるのが、飛行機などの移動で長時間同じ姿勢を取り続けることにより発症すると知られている『エコノミークラス症候群(正式には肺動脈塞栓症)』。 長時間体を動かさない状態が続くと足の深部の静脈に血栓(血のかたまり)ができることがあります。 この血栓が大きくなり血液の流れに運ばれて肺の血管を閉塞させてしまうと、 最悪の場合突然死に至るケースもあるのです。 新潟県の中越沖地震における調査で、このような統計が報告されました。 中越沖地震で避難生活を送る418人中70人(16. (新潟大医学部と新潟病院の合同チームによる調査) 避難所や車内など、通常の生活とは違う空間で生活を送っている人は、エコノミークラス症候群になりやすい傾向があります。 最近では熊本地震での車中泊避難で一躍注目されるようになりました。 また気圧や重力の影響に対する健康維持の目的としても、足を圧迫することにより血液の流れを促す効果も確認されています。 当院では世界各国で作られる製品を調査・試用した結果、優れた機能を持つスイス製の医療用弾性ストッキング「VENOSAN(ベノサン)」を採用しています。 このベノサンは厚生労働省の医療用機器許可も取得している高品質な医療用ストッキングです。 (アラバマベインセンターでも導入) ドラッグストアなどで購入できる市販の段階圧ストッキングと違い、編み方が異なり、圧迫圧も倍以上あり、とても耐久性にも優れています。 6ヶ月の継続使用でも着圧 32mmHg は落ちません。 素材には純銀ファイバーとハイテク素材を使用しており、抗菌・消臭・静電作用があるため快適性も抜群です。 また銀の効果により冬は暖かく、夏は涼しいストッキングを実現しています。 最近のモデル7000は世界初の「スキンケアモデル」と言われ、繊維の中にビタミンやミネラル・アミノ酸などが配合され、足の皮膚の乾燥や感染を抑えてくれる製品も登場しました。 下肢静脈瘤によるうっ滞性皮膚炎の方は「カサカサする」「かゆい」などの皮膚トラブルを抱える人がおり、こういったスキンケアモデルの使用をお薦めしています。 医療用弾性ストッキングは長時間・日常的に使い続けることによって、下肢静脈瘤が原因となる足のむくみやだるさなどの症状を改善する効果があります。 しかし、治療用の弾性ストッキングには長さやサイズ、つま先の有無など様々な種類があり、選び方は簡単ではありません。 自分の足の状態に最も適したタイプを選び、正しい使い方をしないと効果が得られないだけでなく、かえって症状を悪化させてしまう可能性もあります。 当院では専門知識をもつスタッフが、患者様に最も適した弾性ストッキングを選ぶアドバイスをしています。 まずは当院で診察をしていただき、専門家による適切な判断の上で、その患者様に合った弾性ストッキングを処方させていただきます。 症状のある方だけでなく、予防にも効果的なので是非お気軽にご相談ください。 着用の補助具「ベノサンローリー」の販売も行っています。 医療用弾性ストッキングの選び方 医療用弾性ストッキングの購入方法は2つあります。 1つは、下肢静脈瘤専門病院やクリニックで診察を受けてから購入する方法です。 もうひとつは、インターネットの通販で購入する方法です。 ただし、医療用弾性ストッキングの選び方は簡単ではありません。 長さや圧迫圧、つま先の有無、足まわりの寸法など様々なものがあり、ご自分の足の状態にもっとも適したタイプを選び、正しい使い方をしないと効果が得られないだけでなく、かえって症状を悪化させてしまう可能性もあります。 初めて購入する場合は、やはり、下肢静脈瘤専門の病院やクリニックを受診して、相談することをお勧めします。 また、2005年6月より、「弾性ストッキング・コンダクター」という専門的な資格制度もスタートしました。 最近では専門知識をもったスタッフが在籍している施設も増えていますので、そうした病院・クリニックを選んで受診することも大切かもしれません。

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知ってください下肢静脈瘤のこと | 下肢静脈瘤の治療法

下肢 静脈 瘤 ストッキング

足がむくんだり、足の表面の血管がボコボコとこぶ状に浮き出たりといった症状がある場合、が疑われます。 下肢静脈瘤自体はすぐに生死に直結する病気ではありませんが、日常生活に支障をきたすこともあります。 本記事では、成田富里徳洲会病院の院長である 荻野 秀光 おぎの ひでみつ 先生に、下肢静脈瘤の治療法についてお話を伺いました。 下肢静脈瘤の治療の考え方 の治療は、初期段階であれば弾性ストッキングを着用して、足の外部からの圧迫を加えることで逆流を防ぎます。 これで症状が改善するケースが多くあります。 弾性ストッキングの着用 下肢静脈瘤の治療において弾性ストッキングを履くケースというのは、下記の2パターンになります。 手術をするほど症状が重くない場合• 手術をしたものの治りきらない、とくに深部静脈不全がある場合 基本的には、日中に医療用の弾性ストッキングを着用していただきます。 人間は、寝ているとき以外は足が心臓よりも下にあるので、静脈には常に負荷がかかっていますから、その間は履いておくというのが理想です。 しかし、この弾性ストッキングだけでは下肢静脈瘤は改善しません。 履いている間はよいのですが、根本である逆流が改善されるわけではないため、対症療法になります。 弾性ストッキングの懸念点と対策 弾性ストッキングは分厚く圧迫の強いものになるので、暑い時期は蒸れてしまいますし、圧迫するという性質上、決して履き心地がよいものではないために履き続けることが難しいという面があります。 また、高齢の患者さんだと、ストッキング自体が固いために、自身で履くことができず介助が必要になる、または着用を断念してしまうということもあります。 これらの懸念点を払拭するために、当院にはストッキングの専門家がいます。 患者さんのどこに静脈瘤があるのかを把握し、その箇所に合わせてハイソックスタイプや太ももまであるタイプの弾性ストッキングがいいのかなどを判断します。 圧迫の圧の段階も何段階かあるので、症状によって足に合ったストッキングを選びます。 さらに履き方の指導をしますので、正しいストッキングの履き方を習得することができ、正確な圧迫療法を行うことができます。 硬化療法 下肢静脈瘤における硬化療法は、薬剤を血管の中に注入して血管を固めてしまう治療法になります。 手術をするほどの大きな静脈瘤ではないものの、ボコボコと血管が浮き出ているなどの視覚的な症状が気になる場合に選択されることがあります。 硬化療法の懸念点 薬剤によって静脈瘤のある血管は潰れますが、その血管に沿って色素沈着というシミが残るケースがあります。 また、薬剤が血管の外に漏れると、そこで炎症を起こし、跡が残ってしまうケースもあります。 ですから、視覚的な症状の改善に必ずしもつながらないため、当院では積極的には行っていません。 下肢静脈瘤レーザー(ラジオ波)焼灼術 この治療法は、血管の内側にラジオ波という高周波が出る細い管を挿入します。 その熱が血管を焼灼(焼き潰すこと)して、血管をなくしてしまうという手術になります。 多少の内出血が起こる場合もありますが、低侵襲で体への負担は軽いので術後は歩行が可能ですし、当院では基本的に日帰り手術になります。 下肢静脈瘤レーザー(ラジオ波)焼灼術を検討する場合 超音波検査で血管の逆流や程度と場所がどういう状態かという点を把握し、手術が有効な治療になると判断すれば手術をすすめています。 大伏在静脈の逆流が顕著である場合、当院ではレーザー(ラジオ波)焼灼術が第一選択になります。 その手段が何であるかというのが術式の違いになっています。 ストリッピング術は、逆流している 大伏在静脈 だいふくざいじょうみゃく あるいは 小伏在静脈 しょうふくざいじょうみゃく といった血管を引き抜いてしまい、逆流を止めます。 ただし、このストリッピング術は比較的傷も多くなりますし、患者さんへの侵襲、負担も多い治療になります。 高位結紮術については、逆流している大元を糸で縛ってしまうという方法です。 ただし、高位結紮術に関しては大元を縛っても脇道の枝のような血管から逆流が起きることがあるので、高位結紮術が単独で行われることはあまりありません。 これらに追加して、 瘤切除 りゅうせつじょ といってボコボコとしたこぶの部分を取る方法があり、患者さんの症状や程度によって組み合わせて行うことになります。 下肢静脈瘤レーザー(ラジオ波)焼灼術も、瘤切除と組み合わせて行うこともあります。 下肢静脈瘤の再発の可能性は? 静脈というのは非常に複雑な走行をしていますので、が発生した血管を治療したとしても、一定期間が経過した後にそれ以外の血管に下肢静脈瘤が再発する可能性はあります。 また、下肢静脈瘤が職業や生活習慣の影響を多分に受けるという点においても、再発のしやすさが挙げられます。 逆流の可能性がある場所を大きな傷で時間をかけて根こそぎ治療して再発を極力避ける治療方針もありますが、当院ではレーザー(ラジオ波)焼灼術を第一選択として1回の治療はなるべく負担を軽く、小さな傷になるように配慮して短時間で行い、もし再発したらそのときに追加治療をするというスタンスをとっています。

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